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SNSとしてのnote

 Facebookからの中高年ユーザー離れが始まったという記事を見かけました。

オンラインでの繋がりというのは、つい30年ぐらい前に始まったものでして、色々な問題を生じさせつつ、これまで発展してきました。

黎明期は、掲示板だったんですよね。
下記のYahoo方式のものが結構ありました。(1995~2000頃)

当時は、結構硬派な使い方をする人が多く、
真剣に日本の現状を憂いて議論する場もあったりしました。
他には、ローカルな掲示板がありましたね。
梅田掲示板とか、難波掲示板みたいな感じで。
大体、あそこのスナックのお姉ちゃんが~というネタが多かったのですが・・・

ただ・・・
議論を深めるには、同じ話題を続けていると一目見てわかる掲示板が欲しいということになったんですね。
そこに登場してきたのが、ツリー式掲示板です。
下記サンプルページは、PW0123で入室可能です。

私自身も自分でサイトを立ち上げ、深夜まで議論を戦わせていたことを覚えています。
その頃は、多重HNや固定HNのどちらが主流になった方が良いのか? という話し合いも行なわれていましたし、引用と転載の違いや、議論の作法なんかも話し合われていました。

1999年に、それら全部を吹き飛ばす新星が登場します。
ひろゆき氏の2ちゃんねるが登場したのです。

そこからは固定HNが多重HNや匿名HNに駆逐されていくようになりました。

ひろゆき氏の正義は、「面白ければ勝ち」というものだったからです。

我々、硬派なネットユーザー連は、
ひろゆき氏流が蔓延してしまうとネット上の情報は信用できないものだらけになると予想しました。
2ちゃんねるは、今後10年は爆発的繁栄期を迎え、次の10年では、模倣したものが多く出回り、さらに次の10年では荒廃した世界観がネット中に蔓延することになるだろう、と。

ここで意見が割れたんですよね。
広告収入とかを考えると、ひろゆき氏流の「面白ければ勝ち」に乗る方が旨味があるという派閥と、ネットを「人類の知識の宝物庫にしよう」という硬派な派閥。
もちろん、前者が主流派になり、今の状態が生まれています。

当時の議論での結論は、

  • この流れ(面白さの追求)は止められない。

  • あちこちで人をイジったり、叩いたりする行為が蔓延するだろう

  • 発信された情報の信ぴょう性が失われるだろう

  • 貴重な情報を出す人も一定割合で残るだろう

というものでした。
最終的には、良質な情報に触れるには有料の会員制サイトしかないという時代が来るかもしれない。
ということで、結論がつきました。
たしか、2003年ぐらいだったかな???
その翌年に、電車男がドラマ化されて、2ちゃんねるが一気に市民権を得るようになったと思います。

ますます匿名HNが猛威を振るい、色々と問題を生じさせるようになっていきました。
そこに一石を投じる格好で登場したのが、2004年登場のmixiですね。
繋がりがある人だけを招待してSNSを構築していくというスタイルです。
特別感と信頼性があり、芸能人等多くの著名人も参加して賑わうことになりました。
ただ、このmixiもユーザー数の頭打ちがあり、2010年に招待制が廃止されると一気に荒れるようになっていきました。
Facebookが日本に上陸したのが、2008年ぐらいだったでしょうか?
実名SNSということやビジネス展開が狙えるということで、中高年層はこぞって参加したような気がします。
ほかにも色々なSNSが登場しました。
日本では、LINE と twitter が両巨頭みたいな感じで広まりましたけどね。

でも、結局のところは、ひろゆき氏路線の踏襲があります。

匿名性とか面白さ他人をこき下ろす感じとか炎上とか

2ちゃんねるテイストなんだよなあ・・・と。
まあ、2ちゃんは2ちゃんで、そういう路線でしたし、
実害さえ出さないのであれば良いと思います。

Facebookが廃れた~というのは、色々な要因があるんだろうなあと思います。

基本、リア充自慢の投稿が溢れかえるので、正直なところ勉強になる機会が少ない。
せいぜいグルメ情報ガイドぐらいの役割しかない。
あと、記事にもあるように最近は悪質な広告が増えていること。
でしょうかね。
実名登録の利点は炎上しにくいことぐらいでしょうか。
匿名で実名を攻撃しないので、これが唯一の利点になっている感じ。

とはいえ・・・
現状、有意義に機能しているSNSがあるのかどうか・・・
noteの方がSNS化してきているんじゃないかな???
と思わなくもないぐらいですね。

自分自身についての個人的なブランディング? と
フォロワーの方々とのコメント交流。
noteユーザーさんたちは、長文耐性が強く、クリエイティブな人が多い。
変に荒れることもない。
ということで、SNSとしての利用価値があるのかもしれません。

作家さんや芸能人の方が、noteを使ってサロン活動をするというのにも良さそうです。
もうすでに実行されている方々もいると思いますが、
そう考えるとコンテンツ販売ブログとしてのnote以前に
自分のファンクラブを形成していく使い方がnoteにはあっているのかもしれません。
※)だからといって私がファンクラブを立ち上げるぐらいの著名人というわけではないのだが・・・

近い将来、多くの有名人がnoteユーザーに名を連ねる可能性はあるかな。
個人的には、動画や音楽のダウンロード販売物販用ショッピングカートがnoteに実装されれば、かなり面白いかなあとは思っています。

ま、あくまでもユーザーサイドからの希望ですね。

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まっちゃん
しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。