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〇〇風…からスタートした
今日自分のショップに「BONTRE(スペイン)」のバブーシュを掲載した。
元々このお品セレクトの時点から「あぁ、数年前からあるイタリアのセルジオロッシだ」と瞬時に思って、発注した。歴史は、流行は真似され、巡る。
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『プラダを着た悪魔』でメリルストリープがアンハサウェイに「セルリアンブルー」の色について述べるシーンがあったが、そう、結局良いものはいつか模倣される、模倣するものがいて模倣される側がある。
アパレルやMDとかの経験がない、単に「服好き」「ミーハー」だった私は23~24年前くらいに、ファッション雑誌Graziaに掲載されていたとても素敵な白長袖にアップリケの大きな象りの花がついたカットソーに魅せられ、それとそっくりなカットソーを、商社買付のときに「マレーラ」(だったと思う)で見つけたときに、「あぁ、あの雑誌の雰囲気、〇〇風のカットソーだ」と瞬時に思い、そのカットソーを1日で15枚くらい売った記憶がある。
雑誌Graziaに私が掲載されたときも、そのエピソードが書かれている。
「〇〇な雰囲気」「こんなテイスト」「〇〇風」としてセレクトして販売する、そのように私のことを書いた記事が今でも残っている。
そんなことを思い出し、このスペインBONTREも、「あぁ、間違いなくロッシ風だな」と、思った。セレクトすることは出来ても、1からクリエイトする、創り出す、生み出すことは出来ない私。あくまで、「現存するもの」からインスピレーションを得て、セレクトして販売する。そんな仕事スタイルだ。このBONTREのバブーシュは本当に素敵だ。ベージュはスエード、で外反母趾になりがちな部分にも柔らかく、負担がなく、スクエアトゥーはとても洒落ている。ゴールドのメタルプレートがアクセント。
●正規代理店から仕入れています。スペインBONTRE、スクエアバブーシュ。
19,800円税込・定価