言葉はうたた寝がてら成長する
ラッパーのUtataneくんが新作を紹介してくれた。
まだ「ラップ=バトル」という時代じゃなかったころ、私たちは鴨川の前でよく一緒にサイファーをした。
(サイファーとは、言葉のかけあいをフリースタイルでやとりすることである)
また、僕らはいろんな話もした。「地名が入っている歌詞っていいよね」とか、ほかにも色々。
僕が彼のラップする曲をつくったこともある。
いま、古い写真を見返すと、当時のことが鮮明に思い出される。
Utataneくんは、私の主催したライブに出てくれたこともある。彼はなにひとつ伴奏を使わず、文字通りマイク1本で歌った。
私が客を集められなかったから、観客は出演者とバーのマスターだけだった。
KOHHじゃないが、お客さんが誰もいないとこでライブしてたのも忘れてない。
あれから、約何年経ったろう。
弾丸でも刃でもない、植物のようなラップに興味があるひとは、ぜひ聴いてください。