見出し画像

光浦靖子さんの手芸を買いたいかどうか

光浦靖子さんがBSのテレビで自身の手芸作品をあざけられた?ことをツイートした。

一般の人たちにアンケートを取ったところ、「500円なら出せる」という結果になったらしい。

そこに落ち込んだのだとか。

しかし私からすると、もし作者が誰なのか秘密であったなら、500円は充分高いと思う。

苦労を買ってくれるのは

私は昔1枚500円のCDをいろんな人に売ったりしていた。でもまあ普通は売れない。

CDと羊毛フェルトはちょっと違うけど、とにかく作り手がどれだけ苦労したのか、というのは消費者にはもうまったく伝わらないと思ったほうがいい。

私も、音楽にかぎらず色んな作品を売っている。興味深いのは、作品に苦労するばするほど売れるというわけでもないことだ。むしろ気楽にサクっと作ったものがそこそこいい値段で売れたりする。

苦労するほど評価してくれるのは、自分を雇ってる人くらいじゃないだろうか。

それでも「君はひじょうに苦労しているようだから、給料をちょっと多めにあげよう」なんて結果にならないけどね。

命がけの作品ってこわい

で、これはまあ私だけかもしれないが、ラーメンにしろ手芸にしろ漫画にしろ「命をかけて作りました」系のやつは正直こわい。

堅苦しいという意味のこわい、もあるし、おそろしいという意味のこわいもある。

なんかちゃんとした作法で味わって、しっかりした反応しないといけないのかなーとか思ってしまう。

たとえ巨匠でも、その印象は変わらない。

そういう理由で、私はピカソのゲルニカとか、ベートーヴェンの交響曲とかが好きではない。なんかしんどい。

どう反応したらよかったのだろうか

羊毛フェルトというのは、かんたんに1万円を超えてしまうらしいね。今日まで知らなかった。

まあ、もし私が同じテレビ番組に出て手芸するなら、モルカーとか、リサとガスパールとか、クオッカワラビーを作る。もし芸能人の作品を作ろうというルールがあったら、サンドウィッチマンにする。

そういえば私は中学のころ、校舎の壁画コンテストみたいなのがあって、ドラゴンボールの1コマを拡大したものを提出して生徒からえげつない票を貰ってコンテスト1位になったことがあった。(そのあと教員に却下されて、2位の作品が壁画になったけど)

やっぱりポップアートの考え方って大切ですよね。

しかも「ブッス!手芸部」とは光浦さんのグループ名だろうか、ブッスはたぶん、醜いという意味の「ぶす」をもじっていると思う。しかもアイコンが文字。猫のフェルト作品をアイコンにしてはどうだろう。

これはどうリアクションしたらいいものか、いろんなところに起伏があって、どこに置いてもコロンと倒れそうだ。