冬、無条件に鬱になる。

ひょっとしたら、幸せが悪で、不幸が善なのかもしれない、と考え始めて午前三時。

絶対にやって来る明日に酷く怖気付いて、溜め息が漏れ出した午前四時。

空が明るみだして、もうどうにでもなれと身を任せた午前五時。

絶対等存在しないと言う割には予想的中。またやって来た朝を睨み付け、無視して眠る午前七時。

眠り続けても悪夢しか見ず、どちらが天国やら、と午前八時。

積もる不在着信に涙ほろり、と午前九時。

そして、気が付くと外は暗闇。

自分の存在意義を問う、答えのない夜に吸い込まれてく午前一時。

気が付くと街は息を潜めている。
私等最初から存在しなかったかのように。

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