きりたんを使い倒してみた(入門編)
AIきりたんを導入して最低限の音声ファイルを作成するまでの備忘録
本記事はMacの環境で記載しております。
概要
midiファイルを読み込んで、MusicXMLファイルを生成する。
そのデータを用いてNEUTRINOでwavファイルを出力する。
「東北きりたん」以外にも「東北イタコ」「めろう」「謡子」「JSUT」の5種類のボイスから選択して歌わせることができる。
「東北きりたん」はデフォルトで導入されているので、必要に応じて他のプログラムファイルをダウンロードして使用する。
必要なソフトウェア
1.midiデータを作成するソフト
→DAWソフト
2.MusicXMLを作成するソフト
→MuseScore(無料)
3.AIきりたん本体
→NEUTRINO(無料)
1.NEUTRINOのダウンロード
公式サイト(https://n3utrino.work/)のDOWNLOADメニューから、各OSに対応するzipファイルをダウンロード。
また、歌声ライブラリファイルがあるので、そこから必要なボイスをダウンロードする。
2.必要ファイルの準備
NEUTRINOを展開すると以下の写真のようなファイルが用意されている。
赤枠で囲んだmodelフォルダの中に、先程ダウンロードした各ボイスを展開して移動する。
3.MuseScoreの導入
公式サイト(https://musescore.org/ja)から、こちらも各OSに応じたファイルをダウンロードしてアプリケーションをインストールする。
4.MuseScoreの使い方
作成したmidiデータを読み込むと、以下の画面のように楽譜を作成してくれる。(midiデータの作成はDAWで生成したものを用いる)
Command+L で各音符に文字を入力することができる。
テンポ情報が入っていない場合
先頭の音符を選択した状態で左メニューのテンポから選択して、BPMを入力することができる。
5.MusicXMLを作成
文字入力が終わったら ファイル > エクスポート からMusicXMLファイルを作成する。
エクスポート先:MusicXML
ファイルの種類:非圧縮(*.musicxml)
書き出したファイルは NEUTRINO/score/musicxml に保存される。
されていない場合は、そのフォルダに移動する。
6.Run.sh の書き換え
生成を実行する前に、どのファイルをどのボイスで変換するのか指定する必要がある。
Run.shファイルをメモ帳で開いて、以下の箇所を変更する。
BASENAME:xmlの拡張子部分を省いたファイル名
ModelDir:各ボイスのフォルダ名(NEUTRINO/model以下のフォルダ名)
7.Run.shファイルの実行
Macの場合、ターミナルを用いてファイルを実行する。
ターミナルの実行の際は、Run.shファイルの場所を指定して、ファイルを実行する必要がある。
NEUTRINOのフォルダを開いて歯車のマークからパス名をコピーすると、NEUTRINOが格納されているパスを取得できる。
ターミナルに
「cd 取得したパス名」(例:cd /Applications/NEUTRINO)
を入力した後に、
「sh Run.sh」
を打ち込むことで、ファイルが実行される。
※ターミナルを立ち上げている間は、以後「sh Run.sh」を打ち込んでファイルを実行することができる。
実行完了まで、時間がかかるが「END」と表示されるまで気長に待ちましょう。
8.生成ファイルの確認
実行が完了したら、「output」フォルダにファイルが生成される。
.wavファイル以外は不要なので、削除して問題ない。
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