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差別化ができていない個人サロンは駆逐されます

近年、マッサージサロンは競合が非常に多く、まさにレッドオーシャンの様相を呈しています。
競合が多い中で個人サロンが生き残るためには、大手と戦ってはいけません。
ビジネスの世界では大手=強者と、個人=弱者という立場をしっかりと理解する必要があります。
(決して弱者が悪い、生き残れないという訳ではありません)
弱者が勝つ、生き残るためには弱者なりの戦略を取る必要があるのです。

今回は個人サロンが生き残るための視点をいくつか挙げてみようと思います。


1. 専門性を強調する

サロンの強みとして、特定の分野や手技に特化することが重要になります。

    • スポーツマッサージ専門:アスリートや運動をしている人向けに、筋肉の回復やパフォーマンス向上を目的とした専門的なマッサージを提供。

    • リラクゼーション&ストレス解消:リラクゼーションやストレス緩和を目的とした特別な手技や環境(アロマセラピー、音楽療法など)を導入。

    • 女性専用サロン:女性の身体的・精神的なケアを特化させたサービスを提供。美容やダイエット効果のあるマッサージなどで差別化。

  • ポイント:特定のニーズに対して高い専門性を持つことで、競合と明確に差別化できます。大手はニッチな市場に対して手を出すことが難しくなってきます。


2. 個別対応・カスタマイズプラン

全てのお客様に対して、画一的なサービスを提供するのではなく、お客様一人一人に合わせたオーダーメイドの施術を行うこと。

    • オーダーメイド施術:カウンセリングを通じて、お客様の体調や生活習慣に合わせたカスタマイズ施術を提供。例えば、長時間のデスクワークをしている人には肩・首周りを重点的に、運動不足の人には全身をしっかりとほぐすなど個人個人に合わせた施術を提供します。

    • 施術後のフォローアップ:マッサージ後に、ストレッチやホームケアを提案するサービス、個別のお礼メッセージ等大手ではなかなか手が出せないものでの差別化が可能になります。

  • ポイント:お客様一人一人に合わせた個別対応は、大手では取り入れにくい。


3. 快適で特別な空間づくり

サロンの雰囲気や環境も非常に大切です。
特にあなたが提供したいものを演出するためには、サロン内の設計や雰囲気が重要なのです。

    • アロマや音楽の演出:お客様のリラックスを最大化するために、オーダーメイドのアロマやリラックスできる音楽を使用。静かな環境や心地よい香りを取り入れることで、他のサロンと差別化。

    • 完全個室対応:他のサロンと違い、完全個室で施術を提供。プライバシーを重視し、静かな空間で他人の目を気にせずリラックスできるようにする。

  • ポイント:リラックスした空間の提供は、特にリラクゼーション系のサービスにおいて他のサロンと差別化を図るポイントとなります。


4. 高度な技術・資格・認定

高い技術力や特別な資格を持つことも、USPとして活用できます。
お客様に信頼されるためには、施術者の技術や知識の質をアピールすることが重要です。

    • 国家資格保持者:例えば、国家資格である「理学療法士」「鍼灸師」などの専門資格を持っていることを強調する。これにより、他のサロンより信頼性が増します。

    • 特定の技術に特化:たとえば、 タイ式マッサージ整体アロマセラピー など、特定の技術に特化して施術を行う。

  • ポイント:技術力や資格を強調することで、他のマッサージサロンとの差別化を図り、信頼感を与えることができます。


5. 健康や美容に特化したサービス

最近では、マッサージだけでなく、美容や健康面に特化したサービスが求められることもあります。この方向性もUSPを作り上げる要素です。

    • 美容マッサージ:小顔やリフトアップ、セルライト解消など、美容効果を重視したマッサージを提供。

    • 痩身効果:脂肪燃焼や代謝向上を目的とした施術を提供することで、ダイエット効果を期待するお客様をターゲットにする。

    • 免疫力向上やデトックス:体内からの健康改善を目的とした施術や、デトックス効果を強調する。

  • ポイント:美容や健康を重視したサービスは、特に女性客や健康志向の高いお客様にアピールしやすいです。


6. リピーター特典や会員プランの導入

お客様をリピーターにするための特典や会員制度を設けることも、競合との差別化に繋がります。

    • 会員特典:定期的に通うお客様には割引や特別サービスを提供。例えば、1ヶ月に1回利用で10%オフ、2ヶ月で特別メニューを提供など。

    • お友達紹介制度:紹介したお客様には割引や特典を提供する制度を導入し、新規顧客を引き寄せる。

  • ポイント:リピーターを獲得するための特典や会員制度は、長期的な顧客獲得に繋がり、競合との差別化になります。


7. 地域密着型のサービス

地域に密着したサービスや、地域コミュニティとの連携を強化することも、他のサロンとの差別化を図る手段です。

    • 地域イベントとのコラボ:地域のイベントやフェスティバルに参加し、ブースを出店することで認知度アップ。

    • 地元に愛されるサロン:地域住民向けに特別な割引やサービスを提供し、地元のお客様に特化したマーケティングを行う。

  • ポイント:地域密着型のアプローチは、競争が激しい都市部でも独自性を発揮することができます。


あなたのサロンを特別なものにするUSP

今あげた考え方は主にUSP(Unique Selling Proposition)の考え方になります。
マッサージサロンの独自性は、お客様が他のサロンでは得られない、唯一無二の価値や体験を提供することです。
これにより、競合との差別化が生まれ、お客様に強く印象を残すことができます。
どの分野で差別化を図るかは、あなたがやっていきたいこととできること、お客様に求められることを総合的に考える必要があります。

これ以外にも弱者が取るべき戦略はありますが、コンサルをしているとこの部分をいい加減にしてしまっていてもったいないなと感じることが多々あります。
もし自身のサロンのUSPをすぐに答えられないようであれば、今一度考えてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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