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灰色の青空

どうも。

最近やっと本格的に冬になったね〜

悴んだ手の感覚がない中で歩く通学路だったり、

アウターのせいで心なしか狭く感じるバスの中だったり、

曇った窓越しに微かに見える白一色に染まった街並みだったりと、

自分の中で冬といえばの風物詩が出来上がりつつあることが今の環境に馴染んできた証だと感じてなんだか嬉しい。金沢の天気と寒さにはまだ完全に慣れていないけれど、今年の冬も元気に過ごしていけたらいいな。


本格的に冬になったとともに気づいたら年も明けて2025年が幕を開けた。

あけましておめでとうございます。

いや〜毎年言っている気がするけど本当にあっという間だね。大人になるにつれて時間がだんだんあっという間に感じる気がする。一瞬一瞬を噛み締めて日々を過ごすように心がけていたのにこんなにもあっという間に感じてしまう自分に少しばかり落胆する。でも、それが時間の流れというものだと改めて思う。

一瞬に感じていたけれど、ゆっくり振り返ると2024年は色々なことが詰まった一年だった。

様々な出来事がきっかけで自分の考え方や物事に対する向き合い方について深く考える機会が今までよりたくさんあった。特にある出来事が、自分の白黒思考を見直すきっかけになった。

今までの自分は物事の白黒をはっきりつけたいタイプだった。自分の辞書の中でグレーという言葉は存在せず、曖昧で中途半端な状態がとにかく嫌いだった。この思考は自分が思っている以上に自分の価値観や行動に強く影響を与えていた。

物事を曖昧にせず明確な結果を求める性格は、「自分が努力すれば必ず結果が出る」「結果が出ないのは努力が足りないだけ」という考えに繋がり、失敗してももっと頑張れば、もっと努力すれば自分が思い描いた結果が得られると信じて疑わなかった。でもその考え方は、知らず知らずのうちに自分自身を追い詰め、苦しめていたんだと思う。

これまでの人生を思い返せば人生で大きな挫折を味わったことがあまりないように思う。自分が胸を張って努力をしたと思えることに関しては必ず結果が追いついていた。その成功体験にしがみつき、自分がもっと努力すれば何でも手に入れられると勘違いしてしまった。逆に言えば失敗するのは自分が努力しなかっただけだからという傲慢な考えで、ただ失敗した時の言い訳が欲しかっただけかもしれない。

でも世の中はそんなに甘くなかった。どんなに頑張っても手に入れられないものがある。その現実を初めて突きつけられた時、どん底に落とされたような感覚を味わった。

「あんなに頑張ったのに、こんなに努力したのに。」

喉から手が出るほど欲しかったものが得られなかった時、すべてが無駄だったように感じた。自分の努力まで否定されたように感じ、人生から彩りが薄れてしまった。好きなことにも興味が湧かず、ただ時間だけが過ぎていった。好きなアイドルの映像を観ても集中できずに何回も巻き戻したり、友達との会話も上の空。そんな毎日がしばらく続いていました。元々自分のことが嫌いだったけれど、さらに嫌いになった。

何がきっかけで立ち直れたんだろうか。

新しい推しができたからなのか、好きな作品に救われたからなのか、単純に忙しくなったからなのか自分でもよく分からない。でも一つ言えるのは時間が解決してくれた。立ち直るのに半年くらいはかかった気がする。長いように感じるけれど、21年間生きてきてその中のたったの半年間だけと考えると短いようにも思う。

そして色々考えて気づいた。全てのことに白黒をつける必要はないのだと。自分の中で少しずつグレーという色が増えた。曖昧な状態に対する嫌悪感が薄れ、ようやく自分のことも少しずつ好きになれた気がする。

うれしい。

矛盾だらけの自分を黒だと決めつけたがっていた。自分の嫌なところばかりを目にして、とにかく自分が嫌いだった。自分を黒と決めつけた方が楽だからそうしていると思う。でも完璧に白い人もいなければ、完璧に黒い人もいない。それが人間なのだと、ようやく気づいた。事実関係なく聖人も視点を変えればもしかしたら極悪人の可能性がある、その逆もまた然り。この当たり前に気づくのに随分と時間がかかってしまったけれど気づけてよかった。

人間は誰しも矛盾を抱えながら生きている。完全に白でも黒でもなくその曖昧さを認め、受け入れることで自分にも他人にも優しくなれるかもしれない。これからも色々悩むことはあるけれど、物事を広い視点から見られる人でいたいと思う。

それでは!

大好きなドラマの聖地巡礼

今日の一曲
人は夢を二度見る(乃木坂46)




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