新興国で技術利用が洗練される
新興国においては、先進国の発展の道のりをなぞる必要はなく、最新のテクノロジーを先取りした発展の道を歩むことが可能である。
むしろ、何もない状態から始められるがゆえに、しがらみなく新しいテクノロジーを導入しやすい。
バングラデシュにおけるブラックネットが無線型ネットワーク技術を優先利用したように、また、アリババは既存の流通システムが未整備な国であったがゆえに電子商取引が浸透しやすかった。
これは技術分野はもちろんのこと、社会科学分野でも同様である。
貨幣(法定通貨)をベースとした等価交換価値経済ではなく、共感価値、使用価値をベースとした非等価交換価値経済を社会の基盤にすることも可能である。
また、モビリティようにサービスがローカルなものは、米国等の先進国のプラットフォームを導入する必要もなく、ビジネスモデルを模倣してローカルならではのサービスで良い(DiDiとかgrabのように)。
いわゆる「リバース・イノベーション」というものであるが、今後、より一層このモデルが増えていくであろう。
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