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時間と空間を操る技術—フィラデルフィアの謎に迫る!
フィラデルフィア実験の謎
日本では古来より「神隠し」という現象が語り継がれている。
村人が突然姿を消し、鬼や妖怪などによって異界や次元の狭間に引きずり込まれたという。
日本各地で民間伝承として語り継がれている。
時代は進んで1943年、第二次世界大戦が激化する中、アメリカ海軍の一隻の軍艦が世界から忽然と姿を消したという話を聞いたことはあるだろうか。
この事件は「フィラデルフィア実験」として語り継がれ、超常現象と軍事機密が交錯するミステリーとして、多くの人々を魅了してきた。
今から80年以上前に語られたこの出来事には、科学技術の進歩を超えた「何か」があったのだろうか。
それとも、すべては単なる作り話に過ぎないのか――。
本記事では、フィラデルフィア実験の真相を追いながら、その謎に迫っていく。
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フィラデルフィア実験とは何だったのか?
1943年10月28日、ペンシルベニア州フィラデルフィアの海軍造船所で行われたとされる極秘実験。
この日、アメリカ海軍の駆逐艦護衛艦「エルドリッジ号(USS Eldridge)」が不可視化技術のテスト中に姿を消し、次の瞬間には全く異なる場所のノーフォークで目撃されたという衝撃的な証言が残されている。
その距離、なんと320キロメールにもなる。
不可視化の実験には、電磁場を利用する技術が用いられたとされる。だが、実験後にエルドリッジ号がフィラデルフィアに戻ったとき、乗組員たちの姿は変わり果てていた。
船体と同化している者、重度の精神錯乱を起こした者、全身火傷を負った者、さらには消えたまま帰ってこなかった者もいて顔を覆いたくなる惨状だったという。
この話を最初に世に広めたのは「カルロス・ミゲル・アレンデ(Carlos Miguel Allende)」という人物である。
彼は天文学者モリス・K・ジェサップに手紙を送り、自身が目撃した実験の詳細を記していた。
そこには、「人類が決して触れるべきでない科学の扉を開いてしまった」という警告があった。
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科学の限界を超える技術の存在
この実験が真実であるならば、アメリカ海軍はどのような技術を使用していたのだろうか。
噂によれば、実験はアルバート・アインシュタインの「統一場理論」を基にしたものだという。
この理論は、重力と電磁気力を一つにまとめようとする壮大なものであり、もし成功すれば物理学の枠組みを覆すことになる。
さらに、電磁場を利用して光やレーダー波を曲げ、船そのものを見えなくする技術が研究されていたという説もある。しかし、これらは科学的に見ても非常に困難な課題であり、現代に至るまで実現していない。
一方で、この実験が「タイムトラベル」や「テレポーテーション」といった未知の現象を引き起こした可能性も議論されている。
エルドリッジ号の突然の消失と再出現がその証拠だとする人々もいるが、残念ながらそれを裏付ける確固たる証拠は存在していない。
海軍の公式見解と矛盾
アメリカ海軍は、この実験に関する公式な記録は存在しないと明言している。
エルドリッジ号がフィラデルフィアにいたという証拠もなく、実際にはバハマ諸島周辺で活動していたという説もありはっきりしない。
さらに、カルロス・アレンデの証言にも多くの矛盾が見られる。
彼がジェサップに送った手紙は、当時の科学技術や海軍の作戦に関する誤解や誇張が含まれている可能性が高い。実際、彼の主張は他の証言や記録と一致しない点が多い。
それでも、この話が消えることはなかった。それどころか、時が経つにつれ、メディアやフィクションの中でますます神秘的な物語へと変貌を遂げていった。
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都市伝説が生まれ続ける理由
フィラデルフィア実験が真実か否かに関わらず、この物語が多くの人々を惹きつける理由は何だろうか。
それは、科学の進歩への期待と恐れが交錯する中で、未知の可能性に対する人々の好奇心が止むことを知らないからである。
さらに、この事件は冷戦時代の軍事機密やテクノロジーに対する不信感とも結びついている。
政府が隠している「真実」や、「禁断の知識」に手を伸ばす人類の姿を描いた物語は、常に私たちの心を捉えてきた。
フィラデルフィア実験の現代的な解釈
今日、フィラデルフィア実験は陰謀論や超常現象の一つとして語られることが多い。しかし、その背景には、科学技術の進歩が生む可能性と危険性についての警鐘が隠されている。
例えば、量子力学や電磁場理論は、現在でも未知の領域が多い分野であり、未来にはフィラデルフィア実験のような技術が実現する可能性もゼロではないかもしれない。
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終わりなきミステリー
フィラデルフィア実験は、真実が曖昧であるがゆえに、永遠に語り継がれるミステリーである。
果たして、エルドリッジ号で何が起こったのか。
その答えは、いまだ闇の中だ。
・・・と終わりたかったが、カルロス・ミゲル・アレンデの顔写真をみた感想を最後に一言。
・・・胡散臭そうなおっさん
ちなみに、このオカルトネタは『フィラデルフィア・エクスペリメント』という映画にもなり、一部SFファンにはカルト的人気がある。筆者も昔金曜ロードショウで見たが大変面白い作品で、おすすめである。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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