恋カケでみた景色
先月、昔のUSBメモリーがころっと出てきて、中身を見てみると、恋カケの企画資料のデーターでした。
フォルダー内に入っていたのは、自分で描いたヒロインのイラストや写真資料だったので、ほとんどが企画に直接関わりのないものでしたが、自分自身でも、すっかり忘れていた恋カケのルーツはここにあったんだなと再確認できました。
なんせ、マスターアップ前後に会社を離れてしまったので、当時のデーターは勤めていた会社のストレージに残るモノのみ。企画資料も、ハードディスクが壊れたり、Macintoshの環境に変えたりした流れで、2016年以前のデーターは手元になかったという状態です。今思うと、こんな資料を20代で作っていたんだと、驚きと同時に、老いを感じます。
そう考えると、2013年の冬ごろから温めていた企画だったので、もう10年になるわけですね。
ついで話ですが、
実は、キャラクターデザインはゲームデザインとして僕の方で叩き台を出しており、それらをベースにキャラクターを作家さんなりの絵で描き起こしてもらいました。
舞台で参考にしたロケーションも、主に神戸近郊と言われてますが、大阪の堺や一部南部の風景も含まれます。うろ覚えですが、東京の方面も含まれていたかもしれません。
そして、恋×シンアイ彼女というタイトルですが、ストーリー序盤から恋愛模様が交錯している、掛け合わさっているところから名付けました。加えて、青春模様をオーラスまで駆け抜けている様子。没になりましたが、シンアイのカナ文字はルート毎に漢字に置き換える事も検討していました。(親愛・深愛・真愛など)
当時の状況を知っている方やユーザーの方はお気づきだと思いますが、こういった制作裏話を掲載する機会がなく、発売後の記事や製品・ビジュアルブックには企画者のコメントがないという奇妙な状態でもありました…苦笑
恋カケに関しては、ネットで大荒れになる前に会社を離れてしまい、社外で好き勝手コメントすることは良くない為、発言は控えていました。
発売から7年経ちましたが、今思うと、ディレクションの立場で、メインヒロインのキャラクターデザインや背景やCGのグラフィックの調整まで行っていたので、自分としてはグラフィック先行で制作した稀有な作品だったので、仕事内容としては面白い企画だったなあと感じています。(中身は賛否ありますが。)
今年は、昨年に引き続き創作彼女のスタッフで、ネクストンのArchiveからアントリ、GLOVETYからも一本新作発表予定です。
GLOVETYの方は、恋カケのように、王道学園ものでありつつ、不思議な感じな作品になればいいなと思い制作しています。ぜひ、ご期待ください。