日本の学校①

まず、日本の学校は大変だと思った。
自分だって通ったくせに、親として長女が通うアメリカの学校と日本の学校を比べると、日本の学校は本当にやることが多い。

毎日のように、持って帰ってくる紙での通信。
アメリカでは、ほとんどすべてeメールだった。
日本の中学校も重要事項など、メールで来るけど、学級通信、学年通信、チラシ、その他諸々。紙がどんどん溜まっていく。
ただ、学校での様子がよくわかって、とてもありがたいのは確か。
アメリカの学校は、教科書もなかったので、今学校で一体何をやっているのか、担任の先生がマメにメールをしてくれる人でなければ、わからない。
ミドルスクールは、担任制ではないので、親が子供の勉強の進行状況が見られるサイトへアクセスしないと何が起こっているのかわからないし、わかるのは宿題の進み具合やテストの点ぐらいで、子どもの学校での様子はわからない。

そして、日本の学校では必要なものがとても多い。
調理実習があるから、エプロン、三角巾。
書道をやるので、習字道具。
音楽でつかうリコーダー。
連絡が来て必要になるまでの日が短い。
みんなは、すでに持っているようなので、そのくらいで十分なんだろうけど、我が家は、実家に探しに行ったり、慌てて買いに行ったり大変だった。
一つ終わったら次はこれが要ります、みたいな感じでとにかく慌ただしかった。
でも、日本の学校はいろんなことを体験出来ていいなぁと思う。

アメリカでは、学校でだいたい用意されていたし、そんなにたくさんの事を経験できなかった。
日本の幼稚園で園児全員がメロディオンを上手に弾けていることにも改めて感心した。自分ももちろん、やったのだけど、さらに鼓笛隊で小太鼓までやっていたので、今思えば、自分はすごいなぁと思う(笑)

あと、驚いたのは、日本の集金が多いこと。
教科書は無料だけど、ワークの量の多いこと。
それ全て有無を言わせず購入する。
長女にとっては、宿題のワークは苦でしかなかったので、娘が泣きながらやる、または「写す」苦行に支払っている(笑)
そして、修学旅行の積み立て。
日本に来る前に払っていなかった分もまとめて払ったりで、修学旅行の費用は全部で7万くらいあるらしい。た、高い!
でも、2泊3日でこの値段は安いのか。
何にしろ、毎月支払いがある。
実質、日本での収入はないので我が家は補助金がいただけて、修学旅行も学用品も無料になるのだけど、実際はアメリカで収入があるので、申し訳なく補助金申請はしていない。

アメリカの学校では、年度の始めに少額の保険、オプショナルでPTAへの寄付などあったけど、学校に支払うものは、ランチ代くらいだった気がする。
ランチも毎日お弁当を持って行っていたので、時々買ってもらうくらいで大した額ではない。それに、無料でもらえるランチもあって、口座に100ドル入れておいても、一年では使い切らず繰り越したりしていた。

とにかく、日本の学校は「忙しい」という印象。用意するものが多い。
イベントが多くて楽しそうではある。
だから、前回書いたように、日本の皆さんはそんな忙しい日々を送っているのはすごいと思ったのです。
だんだん、慣れてくるのかなぁ。
アメリカにいるときに、「あー時間がない」なんて思ってたけど、日本の毎日を過ごして、アメリカでなぜ時間がないと思ったのか不思議なくらい、時間はあったんじゃないかと今は思う。
気持ち的なものなのかもしれない。
確かに、時間はないといいながらも、この日本での日々を楽しまないと、と一人で映画に行ったり、友だちとランチしたりはしている。でも、今は気持ち的には常に焦っていて、残りもあと3ヶ月くらいしかないので、最初の8ヶ月を考えると、もったいなかったなぁとも思う。でも、あの時は、それが精一杯だったんだ。

話がそれた。
日本の学校とアメリカの学校。どちらが合っているのかは、やっぱり人それぞれなんだろうけど、長女はアメリカの学校が自分に合っていると痛感したらしい。ま、生まれも育ちもアメリカのアメリカ人なのだから、慣れ親しんだ学校がいいのかな。

この長女の学校体験もまた書けたらいいな。

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