リスキリングの力で、日本の"ノリ"を変えたい。#MsEngineer でつくる「未来は自分で変えられる」と誰もが信じられる社会
未経験から最短5ヶ月で世界に通用するエンジニアを育成する、女性のためのフルリモート型プログラミングブートキャンプ『Ms.Engineer』。2021年春の開講後、数多くの女性エンジニアを生み出しています。
今回の記事では、改めてFounderであるやまざきひとみにインタビュー。Ms.Engineerの事業に込めた思いや、創業後、実際に女性エンジニアとして活躍する女性たちを見て感じたことなどを聞きました。
自分の人生を変えた “リスキリング" の必要性を信じている
——最初に、Ms.Engineerの事業を立ち上げたきっかけを教えて下さい。
コロナの影響が大きかったですね。コロナをきっかけに、日本女性の雇用環境が悪化したというニュースを見たんです。コロナで雇用に影響があった女性の割合は、男性よりも多かったというデータも出ていて、「シーセッション(女性不況)」と呼ばれています。すごく衝撃的で、自分も何かできることがないかと思ったのがきっかけの一つでした。
その理由に加えて、独立したときからずっと「リスキングに関わる事業をやりたい」と思っていたんです。私達の会社は、女性の技術教育だけをやりたいというよりは、リスキリングの力を信じているんですね。
——昔からリスキリングをやりたかったのには何か理由があるんでしょうか?
私自身が「社会人になってから学ぶことの大切さ」を感じる機会があったからですね。
一生懸命仕事をして30代を迎えた頃、家から出られないくらいに体調を崩してしまったことがあったんです。でもその3ヶ月の間に、100本以上の本や映画に触れることができて。
その頃「もう人生終わりだ」ってくらい落ち込んでいたんですけど、そうしてこれまで時間がなくて勉強できなかった分野について学んでいる間に、世の中に対する解像度が上がって、自分がアップデートされた感覚があったんです。
「このまま仕事に戻れずに、食いっぱぐれたらどうしよう」と最初の頃は不安になっていたんですが、その経験を通して、むしろ仕事がもっと楽しくなり、事業も立ち上げることが出来て、人生がよりよいものになったと思えた。
それは、社会に出てから一度立ち止まって、学ぶ機会に恵まれたからだと思うんですね。そういった経験から、自分のように、社会に出てからでも、人生のどこかで立ち止まって何かを学ぶ期間が、どんな社会人にも必要なんじゃないかと思うようになったんです。
——リスキリングの中でも、エンジニア育成の分野で事業を作ったのには理由があるんでしょうか。
自分の周りを見てみるとエンジニアの人材不足がずっと続いていて。IT企業はどこも、ものすごくお金をかけて採用しているのを知っていました。
一方で、エンジニア業界の男女比を見てみると、女性は2割以下で、ジェンダーギャップの問題が生じていて。女性エンジニアが増えれば、色んな課題が一気に解決すると思ったんですね。
企業はもっと採用だけではなく、社内で活躍する社員の再教育に力を入れるべき
——今は人材の流動化も進んでいますし、社会に出たらずっと同じ会社で働くというのではなく、もっと柔軟なキャリアの作り方が求められていますよね。
ベストセラー書籍『LIFE SHIFT』でも、人生100年時代になるこれからは「人生は3ステージ(学生→働く→老後)からマルチステージに変わる」と言われていて、リスキリングの重要性にも触れられているんです。キャリアを展開するために、リスキリングするステージが人生で何回か必要で、それこそが長い人生を充実させる鍵だと思うんですよね。
——LIFE SHIFT、私も読みました。社会に出てからも “学び” に時間もお金も投資する時代だと感じます。
そうですね。最近「DX」という言葉も話題になりますが、デジタル化が進んで、それによって仕事を失ってしまう “技術的失業リスク” のある人達は10億人いると言われているんです。
デジタル化だけでなく、事業の寿命も短くなっていく中で、どうしても企業のあり方の変化に合わせて、活かしきれない人材が出てくる。人材資源をどう活かしていくかというのは必ず課題になるんですね。
そういった時に、その人達をリストラして、新しい人材を採用しようというのは非効率ですよね。そうじゃなくて、これまで活躍してきて、会社にもロイヤリティがある人材に対してリスキリングするほうが効率的だと思うんです。採用予算だけじゃなくて、人材に “リスキリング” という形で再投資する方が、その会社の経営にも経済にとっても合理的な選択じゃないかと。
世界的にはもうみんなその事実に気づき始めていて、日本もどんどんその流れが加速しています。今年はもうすでに新聞で「リスキリング」という文字を見ない日はない状況になっていますよね。来年以降もこの流れは加速していくと思います。
“自分を信じて、人生を切り開く女性” が増える世の中をつくりたい
——Ms.Engineer創業後、すでに何人も卒業生が出てきている状況ですが、事業をスタートして、新たに感じたことがあれば教えて下さい。
今はちょうど、スターターの受講生が100名を超えて、BootCamp卒業生も出てきているところですね。私、この事業をはじめてから、ものすごく好きな瞬間があって。
それは、一念発起して「人生変えよう」と思って猛勉強して、Ms.Engineerを卒業する生徒さんとカウンセリングをする時。皆さん本当にすっきりした顔をしていらっしゃるんです。顔色も良くなって自信に満ち溢れている表情をしていて。
「オトナになっても、努力してこんなに成長できる人が、日本にもこんなにいるんだよ!!」ってことを沢山の人に知ってもらいたくなるんですよね。
——Ms.Engineerのインタビューで色々な方にインタビューしていますが、生徒さんに関わった皆さんは、本当に生徒さんからパワーを貰っている感じがしますね。
一度授業を見てみると「こんな空気見たこと無い」「本気度がすごい」って言ってくれる人が多いですね。「俺はもっと頑張らなきゃ」「日本に貢献することをしなきゃと目が覚めた」と言ってくれる人もいるんです(笑)
Mother of EngineerのTakumiさんをはじめとして、ものすごく素晴らしい人ばかり入社してくれていて、採用もうまくいっているんですが、それも生徒さんの素晴らしさに感動して入ってきてくれる人が多いんですよね。
——励まされる気持ち、すごくわかります。「自分ももっとできるかもしれない」という、可能性を信じさせてもらえるというか。
本当に、「一大決心して一歩踏み出せば、みんな強い」ということを感じさせられますよね。
だから彼女たちの素晴らしい姿を見ているとより一層、自分の強さを信じて、自分の人生を切り拓く女性が増えてほしい、と思います。日本はまだまだ格差を打ち破る手段が残されている国。一つの手段としてエンジニアになって、人生のオーナーシップを取り戻してほしいですね。
—— “人生のオーナーシップ” って素敵な言葉ですね。どういったことを表現しているのでしょうか。
「誰かに言われた」とか「世間がこうだから」という理由で、自分の目指す人生を諦める、といった状況は、他人の人生を生きている——人生のオーナーシップが奪われている状態だと思うんです。
逆に、多くの人が、自分の将来を自分で叶えていけるという確信を持っていて、自分の強さを信じられている状態は人生のオーナーシップを持てている状態だと思います。世の中の構造はまだまだ女性に不利な部分もありますが、そういった制度は変わるのに時間がかかる。社会構造に負けずに、自分の強さを信じて、自分の人生を切り拓いていく女性を増やしたいですね。
——最後に、Ms.Engineerの事業を通してつくりたい未来があれば教えて下さい。
私は、「女性を強くする」ことは社会にとっても合理的だと思って取り組んでいます。私は娘もいますし、次の世代が生きやすい日本にしたい。そう考えた時に、テクノロジーに強い国にしていかないといけないし、女性と男性の賃金格差が大きい状況も是正していかないといけないと思うんですよね。
日本全体で力をつけていかないといけないという状況で、女性だけが労働力として弱いって、男性も損だと思うんですよ。だから、みんな楽しく働いて、テクノロジーも身に着けて、経済成長して次の世代が生きやすい強い社会を育てていきたいと思っています。
次の世代が、「未来に希望がある」「夢は叶う」「自分は夢が叶えられる」って信じられる未来をつくっていきたいですね。
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