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【WRC Rd.8 ラリーラトビア🇱🇻Day4ハイライト🚗💨】

様々なドラマがあった4日間のラリーラトビア、最終日Day4の4ステージ64.08kmを走り抜いて総合優勝を飾ったのは王者カッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)。圧倒的な安定感でこの最終日もパワーステージを除いては常にステージ2-3位を維持、最終的には2位に39.2秒ものギャップを築いてのWRCラリーラトビア初代ウィナーに輝きました。

2位に入ったのはオジェ🇫🇷(TGR)、そして3位には最終日4ステージ中で3ステージウィンを飾ったタナック🇪🇪(ヒョンデ)が入る表彰台となりました。

最終日は独立したポイントシステムを採用するスーパーサンデー。土曜日までの順位とは関係なく、この日曜日の順位だけで7位までにポイントが与えられます。その中で一際速さを示したのはタナック。SS18, 19, 20の3つでステージウィンを飾り、オジェとスーパーサンデーのトップを争いましたが最終的には0.2秒差でオジェを下しタナックがスーパーサンデー7ptをもぎ取りました。

期待された地元戦でスポット参戦のセスク🇱🇻(Mスポーツフォード)はSS19までは順調で総合3位を手中に収めたかに思えましたが、最後のSS20でなんとミッションが壊れてしまい大失速。なんとかフィニッシュにはたどり着いたもののステージではトップから1分45秒遅れ、総合では2分45秒遅れの7位でフィニッシュ。WRC初表彰台目前で見ている側も多くの方が非常に期待していたとは思いますが残念な終わりになってしまいました。
しかし前回のラリーポーランドと併せてセスクの力は誰もが認めるものだったのではないでしょうか?年齢もまだ24歳とラリーの世界では若いですし、今後も何かしらチャンスはあるように思えます(個人的にはMスポーツのレギュラーに入ってほしい笑)。
これからのセスクの活躍に期待です。

勝田貴元🇯🇵(TGR)は総合6位でフィニッシュ。SS17では走りが散らかってしまいタイムを出せず。しかしSS19ではトップから5.5秒、SS20ではなんと0.8秒差でヌービルと同タイムを出しステージ4位に入る速さを示しました。
今回はSS12で大きなミスを犯した以外は週末を通して非常に速く、良い戦いを見せてくれました。今後もこの走りをコンスタントに継続してほしいですね。

この週末を通じて各車の総獲得ポイントはこちら。

優勝したのはロバンペラでしたがポイントではオジェが最多25ptを獲得。
TGRのパートタイムドライバー2人が大量ポイントを持ち帰りました(笑)。
チャンピオン争いではエヴァンス🇬🇧(TGR)が11pt、ヌービル👓(ヒョンデ)が9ptを獲得。しかし…タナックがスーパーサンデーとパワーステージでフルマークを記録し合計で一気に22ptを獲得、これでタイトル争いが動きます。
このラトビアラウンドを終えてそのランキングはこちら。

なんとタナックが一気に137ptに伸ばしてランキング2位に躍進!タイトル争いはヌービル、タナック、エヴァンスの三つ巴になってきました。
ヌービルは3戦連続で表彰台を逃し、逆にタナックはここ4戦で3度の表彰台(うち優勝1回)、エヴァンスは今季勝ち星こそないもののデイリタイアによる後退は一度もなく着実にポイントを積み重ねます。この3人の争いがここからどうなっていくのか?非常に楽しみですね。

さて、次戦は1週空けてラリーフィンランド🇫🇮、移動距離が近いとはいえWRCにしては珍しく短期間での次戦となります。フィンランドは最高速度が200km/hに届く高速グラベルラリーで昨年はエヴァンスが優勝を飾りましたが今年は誰が輝くのか?次戦も見逃せません!


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