【FIA F2 Rd.12 アゼルバイジャン🇦🇿スプリントレースハイライト🏎💨】
優勝:ジョシュア・デュークセン🇵🇾(AIX)
2位:ジャック・クロフォード🇺🇸(DAMS/アストンマーティン育成)
3位:ガブリエル・ミニ🇮🇹(Prema/アルピーヌ育成)
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リタイア:宮田莉朋🇯🇵(Rodin)
優勝を飾ったのはAIXのデュークセン。4番グリッドからスタートで3番手に浮上すると21周にわたるレースでタイミングを伺って2番手、トップへ浮上。最終的に2位のクロフォードに対して3.4秒もの大差をつけての圧勝となりました。
このアゼルバイジャンラウンドではシーズンを終えたF3のドライバーが3人、様々事情もあってこのF2へ参戦。彼らの活躍も非常に注目でした。
そのF3組からリバースグリッドでマンセル🇦🇺(Trident)がPPから、ミニが3番グリッドからスタートするとマンセルはポジションを守ってホールショットを奪い、ミニは1つポジションを上げて2番手でターン1を通過。いきなりルーキー1-2を形成します。
優勝したデュークセンは1周目で4番グリッドから3番手へ浮上。レース序盤はマンセル、ミニ、デュークセンが1つのグループとなり後続を少しずつ引き離します。
3台が1秒圏内で連なってましたが7周目、ミニがマンセルを捉えトップへ浮上。初めてのF2マシンでのレースにも関わらず非常にクリーンな戦いを披露します。
さらに8周目にはデュークセンがマンセルを捉え2番手へ浮上しトップのミニを追いかけます。ポッと出のF3キッズには簡単には勝たせない、そんなフレーズが聞こえてきます。※僕が勝手にキャプションをつけてるだけです(笑)。
デュークセンは徐々にミニとの差を詰めてプレッシャーをかけていきます。それにしてもこの角度の写真、なかなか良い絵になりますね。世界遺産の旧市街地とフォーミュラマシンの融合、非常に美しいです。
しかしドライバーたちにはそんな景色を楽しむなんて余裕はありません。12周目終わりのホームストレート、デュークセンはミニを抜き去りトップへ浮上。ここまで2度の3位表彰台はありますが優勝はありません。初のトップチェッカーへ向けて力強い走りを見せつけます。
15周目に宮田がターン3でコントロールを失ってタイヤバリアへマシンを刺してしまいレースはセーフティカー(SC)を導入。各車のギャップが近寄りますがデュークセンはリスタートを見事にコントロールしトップを死守します。
デュークセンはこのリスタートからハイペースで後続を引き離し、圧倒的なスピードでトップチェッカー。リバースグリッドのスプリントレースではありますが、ついに初優勝を飾ることができました。またこの勝利はF2の歴史において初のパラグアイ人ウィナーということにもなりました。
また今季FIA F3ランキング2位で今回がF2デビューレースとなったミニは見事なレース運びで3位フィニッシュ。ラストはマルタンス🇫🇷(ART/アルピーヌ育成)とドラッグレースになりましたが、僅か0.02秒の僅差でミニに軍配。一時はデビューレースウィンも期待されましたが、それでも十分すぎるデビュー。フィーチャーレースも期待したいですね。
AIXは旧PHMレーシングで元々のチーム力はF2の中でも下位に部類してました。しかし、それは昨年までの話なのか今年はバーナード🇬🇧がモナコのスプリントレースで初優勝を遂げたり、デュークセンも特に前回のイタリアラウンドから上位グループに名を連ね、今までとは違う強さを発揮してきてます。彼らがチームとしてここからどう化けていくのか、非常に注目です。
トップ争いも非常に面白いものでしたが、一方で後方でも各所で様々バトルが勃発。特にSCからのリスタートは大混雑でチャンピオンを争うボルトレト🇧🇷(Invicta/マクラーレン育成)が接触から危うくクラッシュしそうになるも何とか姿勢を立て直しリタイアを回避。この瞬間にカメラをアントネリ🇮🇹(Prema/メルセデス育成)に切り替えた配信ディレクターはグッジョブでしたね(笑)。
非常に見応えのあるスプリントレースでしたが日曜日のフィーチャーレースではどんなバトルになっていくのか?チャンピオン争いもシリーズをリードするハジャー🇫🇷(Campos/レッドブル育成)が後方からのスタートなのでボルトレトが順位次第ではポイントリーダーへ浮上する可能性もあります。見逃せません!