【MotoGP Rd.13 サンマリノGP🇸🇲決勝ハイライト🏍💨】
MotoGP
ハイライト
雨も降る非常に難しい展開となった決勝。レースを制したのはマルク・マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)。先週3年ぶりの勝利を掴んだM.マルケス、勝ち方を思い出したのか9番グリッドから怒涛の追い上げで8周目にトップへ浮上するとその後は1度もリードを許さない完璧な走りで連勝を飾りました。
2位には3年連続のタイトルを狙うフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)、3位にはエネア・バスティアニーニ🇮🇹(Ducati)が入りDucati勢が並ぶ表彰台となりました。
レースはスタート前から小雨が降り始めタイヤの判断を非常に迷うコンディション。レースコントロールもホワイトフラッグを提示しレインタイヤを履いたスペアバイクへのスイッチを可能にして備えます。
そんなスタートですがバニャイヤがポールポジションから見事な蹴り出しでホールショットを奪いまずはレースをリード、2番手には4番グリッドからマルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)が続きます。
2周目にはマルティンがバニャイヤに仕掛けますが濡れた路面でコントロールを失ったのか危うく接触しかける場面も。
そして7周目、雨が少しずつ強くなる中でマルティンの真後ろを走っていたモルビデリ🇮🇹(Pramac/Ducati)が転倒を喫します。
このチームメイトの転倒を見て判断をしたのか、マルティンついにこの周でピットに向かいます。レインタイヤを履いたマシンへスイッチです。
マルティンがマシンを乗り換える一方、このトリッキーなコンディションでやたら元気な姿を見せるのがM.マルケス。9番グリッドからのスタートでしたが少しずつポジションを上げていき、8周目にはついにトップへ浮上します。まるで水を得た魚、多くのライダーが雨でペースを落とす中で1人だけ「ヒャッホー!」とヘルメットの中で叫んでいたでしょう(笑)。
一方でレインタイヤを得たマルティンでしたが、雨が続かず路面が思った以上に乾かなくて非常に辛い状況に。僅か2周で再度ピットに向かいスリックタイヤのマシンへ戻します。完全にジャッジを誤りました。レース後の話によると、スタート前にチームと十分にコミュニケーションが取れておらず雨の情報が不足していたとのこと。これは痛いミスとなりました。
優勝争いはラスト10周くらいまではバニャイヤもM.マルケスに食らいついたものの、そこからはペースを上げられずM.マルケスの一人旅に。最終的になんと3秒もの大差を築いてM.マルケスが圧巻の連勝を飾りました。
今回の日本勢はYAMAHAのクアルタラロ🇫🇷が大健闘の7位、リンス🇪🇸はマルティンと同じく雨に惑わされマシン乗り換えもあり1周遅れの19位。HONDA勢はザルコ🇫🇷(LCR)12位、中上🇯🇵(LCR)13位、ブラドル🇩🇪(HRC Test Team)が14位でフィニッシュ。ミル🇪🇸(Repsol)はスプリントレースに引き続き体調不良による欠場でしたが、この決勝ではマリーニ🇮🇹(Repsol)も体調不良で欠場することになりました。2人とも何が原因なのかは分かりませんがしっかりと回復して次戦に挑んでほしいところです。
ポイントスタンディングス
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マルティンは決勝レース大きく後退し1ptの獲得に止まりましたがスプリントレースの勝利もありなんとかポイントリーダーの座はキープ。しかしスプリントと決勝ともに2位でフィニッシュしたバニャイヤが7pt差まで詰めてきました。マルティンはやはり今回の作戦ミスは痛かったですねぇ。しかし差が詰まったことで今後のタイトル争いの行方はさらに面白くなっていくでしょう。次戦はこのスタンディングスがどう動いていくのか?目が離せません!
Moto2
優勝:小椋藍🇯🇵(MT Helmets)
2位:アロン・カネット🇪🇸(Fantic)
3位:トニー・アルボリーノ🇮🇹(Marc VDS)
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16位:佐々木歩夢🇯🇵(Yamaha VR46)
ハイライト
優勝を飾ったのは今季3勝目の小椋藍!レース序盤からトップグループの一角に入り冷静な走りを披露。序盤はアルボリーノ、中盤はカネットがレースをリードするも22周レースの最終盤に小椋は機を伺ってトップへ浮上。Moto2キャリア初優勝を狙うカネットが最後まで食らいつきましたが、小椋はリードを譲ることなくトップでチェッカーを受けました。カネットは優勝まで本当にあと一歩なんですけどねー!素晴らしい戦いを見せてくれました。
ポイントスタンディングス
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小椋が優勝しガルシア🇪🇸(MT Helmets)が12位でレースを終えたことでチャンピオンシップが変動、小椋がついにポイントリーダーへ浮上しました。しかし2人のギャップはまだ9pt。小椋はオーストリアGPで負った右手の骨折がまだ完全ではなく、またガルシアもこの週末の前に私生活で脱臼してしまい、お互い痛みを抱えながらの戦いでした。1週空く次戦ではお互い回復が見込まれますのでここからの戦いがますます楽しみですね。
Moto3
優勝:アンヘル・ピケラス🇪🇸(Leopard)
2位:ダニエル・ホルガド🇪🇸(GASGAS Tech3)
3位:イヴァン・オルトラ🇪🇸(MT Helmets)
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4位:古里太陽🇯🇵(Team Asia)
8位:鈴木竜生🇯🇵(Intact GP)
17位:山中琉聖🇯🇵(MT Helmets)
ハイライト
今回も激しい戦いとなったMoto3、優勝を飾ったのはアンヘル・ピケラス。今季からMoto3に参戦するルーキーがGPキャリア初優勝を上げました。ピケラスは今回プラクティス中他車の転倒のきっかけを作ったことでスタート前からダブルロングラップペナルティを受けた状態でスタートし一時は大きくポジションを落としましたがそこから怒涛の追い上げでトップグループへ合流。ラスト数周はトップ5台による抜きつ抜かれつのバトルへ発展し誰が勝つのか誰も分からない状態に。その中でピケラスは最後トップへ浮上するとフィニッシュ直前でホルガドが迫ってきましたが僅差で下し初優勝を手にしました。その差はなんと僅か0.035秒、最後までハラハラでした。
日本人では古里が序盤からトップグループの一角に入り一時は先頭に立つ場面もありましたが最後は0.033秒差で表彰台を逃し4位に終わりました。
ポイントスタンディングス
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レースは7位に終わりましたが依然アロンソ🇨🇴(Aspar)の大量リードは変わらずチャンピオンに向けて優勢。それをホルガドが70pt差、オルトラとフェイヤー🇳🇱(Intact GP)が73pt差で追いかけます。どちらかと言うとランキング2位争い、6位争いが熾烈になって来てますね。アロンソがこのまま逃げ切りチャンピオンを獲るのか、それともこの中の誰かが迫っていくのか?まだまだ見逃せません。
次戦
次戦は一週空けて来週末のエミリア・ロマーニャGP🇮🇹。元々はインドGP🇮🇳が予定されていた枠ですがそれがキャンセルとなりカザフスタンGP🇰🇿が充てられましたが、そのカザフスタンGPもキャンセルとなってしまったためイ今回と同じミサノサーキットでイベント名を変えての開催となりました。
各クラス次回はどんな戦いを見せてくれるのか?チャンピオンシップの行方はどうなるのか?注目していきましょう。