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【SUPER FORMULA Rd.3 スポーツランドSUGO🇯🇵決勝ハイライト🏎💨】

今回の第3戦SUGOは雨により非常に消化不良な感じの1戦になってしまいました。朝から雨と霧によりレースはスタートディレイ、そして約1時間ほど待ってセーフティカー(以下SC)先導でのスタートとなります。映像で見ても本当に霧が濃くレースは厳しいように思えました。

6周目からSC解除となりレースとなりましたが、やはり雨量と巻き上げる水飛沫が大きく視界はほぼゼロ。ほとんどのドライバーが仕掛けるというよりは丁寧にトラック上に留まることに徹します。
その中でルマン帰りの小林可夢偉(KCMG)は一気に4ポジション上げる驚きのスタートで11位へ浮上。ルマンの雨で慣らしてきたのかもしれないですね(笑)。いや、見事なポジションアップでした。

しかしレース再開も束の間、大嶋(ROOKIE RACING)がSC解除からのスタートに向けて最終コーナーを加速する中でコントロールを失いスピン。そのままウォールをヒットしてしまいマシンは大破。大嶋はここでリタイアとなりレースは再びSC導入となります。

レースは13周目に再開、しかしやはり水飛沫が酷く視界は最悪。その中で1度目のSC解除と違って今度は上位陣3番手の坪井(TOM'S)が果敢に2番手岩佐(MUGEN)を攻めていきます。また後方では小林がまたもや見事なリスタートで8番手へ!流石ベテラン、ハードレインの中で見事な走りを魅せてくれます。

しかーし!再び衝撃の映像、13周目の最終コーナーで今度は阪口(CERUMO・INGING)がコントロールを失いウォールをヒット!今度は赤旗となりレースは中断です。

ガードレールの修復と天候の回復を待ちましたが、ドライバーの安全を確保できないことから最終的にこのままレースは再開されず終了となりました。

今回51周レースのうち僅か13周しか完了出来ずそのほとんどはSC先導、レーシングラップは2周しか消化できておらず最終レース結果はレギュレーションに沿って12周目通過時点のものが採用、ポイントはハーフポイントとなりました。
これにより優勝は野尻となりましたがファンへ満足にレースを見せれなかったことからか優勝が決まった後も笑顔はありませんでした。
小林は8番手までポジションアップをしてましたが、戻されて10位フィニッシュとなってます。

実は今回の日曜日、朝のFP2からこの最終コーナーで山本(NAKAJIMA)もクラッシュしており、ホームストレートに向けて加速する高速コーナーの割に外側のウォールがほとんどガードレールのみでタイヤバリアも十分でなく野尻をはじめドライバーたちもそこを危険視してました。
ドライバーの安全とクラッシュが起きた時のレース進行がどうなるか?その辺りの準備が残念ながら欠けてるラウンドになってしまったように思えました。
9月のSUPER GTや来年開催する時にはしっかりと対策を施してほしいところです。

このレースを終えてのランキングはこちら。

野尻はポールポジションの3ptと優勝(ハーフポイント)の10ptを加算して36ptに伸ばしました。岩佐もそれに続きますが差は6.5ptと広がってしまいました。牧野(DANDELION)が2.5pt差で続いているので警戒したいですね。

さて、次戦は7月20-21日開催の第4戦富士スピードウェイ。今回のSUGO戦の最中で発表されたのはこの第4戦富士は皇族である三笠宮家の瑶子女王殿下の名前を冠し"第1回瑶子女王杯"として開催されます。

国内のモータースポーツで皇族の方がこうやって関わってくれるのは非常に嬉しいですね。同時に、SUPER FORMULAはそれに相応しい働きをしてほしいものです。
一体どんな富士戦になるのか?目が離せません!


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