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【MotoGP Rd.20 ソリダリティGP🇪🇸スプリントレースハイライト🏍💨】

マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)のタイトルの可能性がかかったスプリントレース。13周の戦いを制しトップでチェッカーを受けたのはフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)。まだマルティンにタイトルは決めさせない、スタート以外では一度もリードを譲らない完璧な走りを披露しました。

そして2位にはエネア・バスティアニーニ🇮🇹(Ducati)が入りDucatiが1−2フィニッシュ。少しでもバニャイヤにチャンピオンの可能性を繋ぐべく、チームとして最高の結果を出しました。
3位にはホルヘ・マルティン。タイトル決定とはなりませんでしたが堅実な走りでガッチリとポイントを重ねました。

スタートはターン1の飛び込みで5台がサイドバイサイドになる大混戦でしたが、ホールショットを奪ったのはバスティアニーニ。3列目8番グリッドから見事なラインを描いて、迷わずインに飛び込んでいきます。

危なかったのは直後のターン3、アコスタ🇪🇸(GASGAS Tech3/KTM)とM.マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)が接触。両者とも転倒はしなかったもののM.マルケスはポジションを落とし、アコスタはフロントカウルが丸々なくなってしまいピットに戻りリタイアとなります。

ホールショットを奪ったのはバスティアニーニでしたが1周目のターン5でポジションが入れ替わりバニャイヤがトップへと浮上します。

少しでもチャンピオンに近づきたいマルティンは3周目、ターン1でバスティアニーニを捉え2番手へ浮上。その勢いでトップのバニャイヤを狙います。

しかし翌週にはバスティアニーニがマルティンを抜き返して2番手へ再浮上。本人が意図したかは分かりませんが、バニャイヤにとってありがたい展開になっていきます。

このまま3番手を維持しても良かったのですが、マルティンは引きません。5周目には再びバスティアニーニを抜いて2番手へ浮上。さらに後ろからモルビデリ🇮🇹(Pramac/Ducati)とA.マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)も追いつき2位を4人で争う展開となっていきます。

そこからレースはバニャイヤが2番手以下に対し1秒以上のギャップを築き他を寄せ付けず。マルティンとバスティアニーニのギャップもそこそこ開いていたのでトップ3はほぼ確定かなと思われましたが、なんとファイナルラップのターン5でバスティアニーニがマルティンのインに飛び込み2番手へ浮上。マルティンにとってリタイアは最も避けない結果だったので無理なディフェンスはせずバスティアニーニを甘んじて先行させます。

最終的にはバニャイヤが1度もラップリードを許さない完璧な走りでトップチェッカー。マルティンとの差を僅かに縮め19ptとしました。決勝レースに、僅かな望みを繋ぎます。

日本勢の活躍はYAMAHAのクアルタラロ🇫🇷10位、リンス🇪🇸16位。HONDA勢はザルコ🇫🇷(LCR)11位、ミル🇪🇸(Repsol)13位、マリーニ🇮🇹(Repsol)15位、中上🇯🇵(LCR)17位、ワイルドカード参戦のブラドル🇩🇪(HRC Test Team)22位でフィニッシュしました。

さて、残すはいよいよあと1レース、今シーズン最後の決勝を残すのみとなりました。前身のWGPから現在のMotoGPに変わって、2年連続でチャンピオン争いが最終戦までもつれ込むのはこれが初。
マルティンが自力でタイトルを決める条件は9位以上でのフィニッシュ。今のマルティンであればかなり可能性は高いと言えるでしょう。しかし、やはりせめて表彰台、願わくば優勝で決めるに越したことはありません。
栄冠を掴むのは初タイトルのマルティンか、それともバニャイヤ大逆転の3連覇となるのか?
最後の戦い、見逃せません。


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