【全日本ロードレース🇯🇵Rd.8 鈴鹿MFJ GP日曜日決勝ハイライト】
日曜日はJ-GP3、ST1000、JSB1000、ST600、4クラスの決勝レースが行われました。
朝からシトシトと雨が降り、非常に難しいコンディションの中で始まりました。
どんな1日だったのか、追っていきましょう。
J-GP3
レースリザルト
各車のギャップを見るとお分かり頂けると思いますが、まるでMoto3でも見てるのかと思うくらい本当に最後まで大接戦のレースでした。
毎周トップが入れ替わり立ち替わりで、誰が勝ってもおかしくない展開。
非常に面白いレースを見せて頂きました。
スタンディング(最終)
ST1000
レースリザルト
今回の最終戦で最もチャンピオン争いが激しかったのはこのST1000クラスではないでしょうか?
レース前の段階でトップ國峰77ptから6位高橋裕紀61ptまで、6人にチャンピオンの可能性がありました。
しかし、3周目の日立Astemoシケインで國峰と榎戸が接触転倒。この時点で國峰のチャンピオンがほぼ消えました。その後高橋巧がTOPに立ち、大逆転チャンピオンになるかと思われましたが、9周目のヘアピン手前で高橋裕紀が単独で転倒。その高橋裕紀の手を離れたマシンが真っ直ぐ滑っていき、ヘアピンにターンインしていく高橋巧に接触!なんと日本郵便は同士討ちにより手の届きかけたチャンピオンの座が消えていきました。
最終的に荒川が逃げ切り今季2勝目。渡辺一馬が2位に入りチャンピオンを決めました。
J-GP3とはまた違った激しさのあるレースとなりましたね。
スタンディング(最終)
JSB1000
レースリザルト
レースを制したのは、前日のレース1に続き水野涼!最終戦MFJ GPを完勝で終えることが出来ました。
2位にはYAMAHAの岡本、そして3位には移籍後初表彰台となった亀井が入るトップ3となりました。
レース1に続いてレース2も大接戦。表彰台の3人に加え名越も序盤は優勝戦線に入り抜きつ抜かれつの、最終戦にふさわしい手に汗握るバトルが展開されました。
その中で非常に恐ろしかったのは2周目に入ったところで秋吉と清成が1コーナーで接触し激しく転倒。2人とも起き上がってる姿が映像でも捉えられ一安心でしたが、マシンの撤去や清掃のために、非常に珍しいですが赤旗中断ではなくセーフティカーが導入されました。
SC解除後は再び各所でバトルが勃発。岡本も逃げるかと思いきやレース1と同じく水野と大接戦。
抜きつ抜かれつのバトルを水野が制してトップでチェッカーを受けるレースとなりました。
シーズンの最後で、中須賀以外、YAMAHA以外のライダーがこうやって勝利を収めることが出来たのは来年に繋がる、期待の持てる終わり方だったんじゃないかなと思います。
スタンディング(最終)
ST600
レースリザルト
ST600も大接戦のレースとなりました。
優勝を飾ったのは開幕戦以来の2勝目、井手翔太!2位には僅か0.26秒遅れで小山知良。最後の最後までどちらがトップチェッカーを受けるか分からない白熱の展開でした。
スタートはスポット参戦の南本が好スタートでホールショットを奪い、伊達、小山、長尾、阿部、中山がトップグループを形成。実は井手はスタートで出遅れ8番手からの猛追レースでした。
このレースで3位に入った阿部は西村に26ptの差をつけて2023年チャンピオンに輝きました。
スタンディング(最終)
総括
今回の最終戦は本当にどのクラスもバトルが激しく、目が離せない手に汗握る1日になったのではないでしょうか。
いつにも増して接触や転倒が多かったですが、それは各車本気で限界ギリギリで走っていたからだと思います。
もちろん転倒した本人たちは最後をそのような形で終えたのは本当に悔しいとは思いますが、最後までその限界を攻める姿勢は最終戦にふさわしかったと思います。
さて、これで全日本ロードレース選手権の2023年シーズンが終了。
個人的にはJSB1000クラスにおいて、今まで中須賀一辺倒だったレースが、同じYAMAHAの岡本が強くなってSUGOで1勝し、そこから中須賀を追い詰める場面が増え、最後に岡本だけでなく水野までもが追いついてきた。
この勢力図の変化が、僕の心をワクワクさせました。
とは言え、中須賀がまだまだ強力なライダーであることに変わりはありません。来年はこの勢力図がどのように変化するのか?更なる新星が現れるのか?
2024年も、全日本ロードレースを楽しみましょう!