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【MotoGP Rd.19 マレーシアGP🇲🇾決勝ハイライト🏍💨】


MotoGP

ハイライト

激しいトップ争いとなった決勝。戦いを制したのはフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)。このレース次第ではマルティンのチャンピオンが決まる1戦でしたが、なんとか最善を尽くし最終戦に可能性を繋ぎました。

マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)は2位でフィニッシュしダメージを最小限に、そしてバスティアニーニ🇮🇹(Ducati)が3位に入りスプリントに続いての表彰台となりました。

スタートはスプリントと打って変わってバニャイヤがホールショットを奪取。しかしマルティンもインサイドからターン1を狙っていたところでバニャイヤが右足を突き出し危うく接触寸前。マルティンはやや姿勢を乱し2番手でターン1を抜けます。

問題だったのはその後方で3台のマシンが絡むクラッシュが発生。クアルタラロ🇫🇷(YAMAHA)、ミラー🇦🇺(KTM)、ビンダー🇿🇦(KTM)の3台が絡み、ヘビークラッシュだったためレースは赤旗が提示され中断となります。

クアルタラロとビンダーは自力でピットへ戻ってきましたが、ミラーは意識はあるものの現場で少し処置が入り救急車で搬送されることに。
レースは20周から19周へ減算され元々のグリッドでスタートは仕切り直しとなります。

仕切り直しのスタートはバニャイヤが今度は完璧な蹴り出しでホールショットを奪取。マルティンは2番手で通過します。

しかしこの序盤から2人は激しいバトルを展開。スタートから3周に渡って抜きつ抜かれつの手に汗握る戦いを披露します。ちょっと間違えれば接触し共倒れにもなりかねない、ドキドキの戦いです。

5周を経過したところで一旦トップ争いは沈静化、バニャイヤがレースをリードしマルティン、M.マルケスが等間隔で追いかけます。

しかし7周目の最終コーナー、3番手でトップを追いかけるM.マルケスが姿勢を乱し転倒。立て直してレースへ復帰するも大きく後退します。

レースは半分を迎えトップをいくバニャイヤと2番手のマルティンの差は1.5秒へ拡大。序盤の戦いでタイヤを消耗したのか、マルティンはバニャイヤについていけません。

一方その頃後方ではザルコ🇫🇷(LCR/HONDA)がベッツェッキ🇮🇹(VR46/Ducati)と激しいポジションの奪い合い。HONDAユーザーで1人孤軍奮闘します。

レースも終盤戦に入り、バニャイヤとマルティンの差は1.5秒まで近づいてきました。バニャイヤはタイヤがダメになってきたのかペースが落ちてきます。最後にマルティンの逆襲があるのか?

ところがどっこい、マルティンはコーナーの立ち上がりで姿勢を乱しタイムロス。差は一気に2.3秒まで戻ってしまいます。
チームからはピットボードで「集中!」とのメッセージ。勝ちたいところですが、転倒してノーポイントに終わっては元も子もありません。確実にフィニッシュを目指します。

バニャイヤは最後までマルティンの追随を許さずギャップをキープ。最後は3秒以上のリードを作ってトップチェッカー。マルティンとの差を24ptに縮めタイトル争いをなんとか最終戦に持ち越すことが出来ました。

日本勢の活躍はYAMAHAのクアルタラロが再び大殊勲の6位フィニッシュ、リンス🇪🇸も検討し8位でレースを終えます。HONDA勢はザルコが11位、マリーニ🇮🇹(Repsol)15位、中上🇯🇵(LCR)はマシントラブルにより14周リタイア、ミル🇪🇸(Repsol)は5周で転倒リタイアとなりました。

ポイントスタンディング

この週末を終えてのスタンディングはこちら。

マルティンとバニャイヤのギャップは24ptに。バニャイヤはスプリントでの転倒が痛かったですがなんとか最終戦に繋ぎます。しかし、決勝レース優勝での獲得ポイントは25なので次戦はスプリントレースでマルティンのチャンピオンが決まる可能性があります。できれば決勝で決まってほしい…
戦いはどんな結末を迎えるのか?2人の戦い、To Be Continued…

Moto2

優勝:セレスティーノ・ヴィエッティ🇮🇹(KTM Ajo)
2位:ホルヘ・ナヴァーロ🇪🇸(American Racing)
3位:イザン・ゲヴァラ🇪🇸(Aspar)
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リタイア:小椋藍🇯🇵(MT Helmets)

ハイライト

レースを制したのはヴィエッティ。スタートでトップに立つとその後は一度もリードを譲らない完璧な走りを披露。最終的には後続に1.4秒ものギャップを築いての圧勝となりました。

2位以下の争いは熾烈でポジションの変動が幾度もありましたが最終的にはロバーツの代役で現在はWorld SSPを舞台に活躍するナヴァーロが2位を獲得、3位にはMoto2キャリア初表彰台となるゲヴァラが入りました。

小椋は途中まで表彰台争いを繰り広げてましたがメカニカルトラブルによりコースサイドにストップ。怪我でDNSとなったドイツGPを除けば今季初のリタイアとなってしまいました。

ポイントスタンディング

このレースを終えてのスタンディングはこちら。

小椋のチャンピオンはすでに確定しており、カネット🇪🇸(Fantic)も3位以下に対して28ptのギャップを築きましたので今季のスタンディング2位が確定となりました。
注目は3位争いでガルシア🇪🇸(MT Helmets)、アルデゲル🇪🇸(SpeedUp)、ゴンザレス🇪🇸(Gresini)、ロペス🇪🇸(SpeedUp)が10pt圏内の僅差で連なってます。ガルシアはシーズン後半のほとんどを10位以下でフィニッシュしている一方でアルデゲルとゴンザレスは直近でも優勝経験があります。いったい誰が3位でシーズンを終えるのか?最後まで注目です。

Moto3

優勝:ダヴィド・アロンソ🇨🇴(Aspar)
2位:古里太陽🇯🇵(Team Asia)
3位:ホセ・アントニオ・ルエダ🇪🇸(KTM Ajo)
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7位:山中琉聖🇯🇵(MT Helmets)
リタイア:鈴木竜生🇯🇵(Intact GP)

ハイライト

レースを制したのはアロンソ。すでにタイトルを決めていますがその後も勢いは止まらずこれで6連勝。なんとMotoGPでの軽量級クラスでは1997年のバレンティーノ・ロッシ以来の連勝タイ記録となりました。
しかしその戦いは非常に熾烈で決して圧倒するレースではありませんでした。最後まで5台がパックとなって優勝を争い、最後は古里と一騎打ちに。古里もキャリア初優勝を狙って最後まで攻めましたがあと一歩届かず。それでもキャリアベストタイの2位でフィニッシュ。前戦タイGPでもフィニッシュ直前まで優勝を争うグループの一角でしたし、徐々に上位で戦えるようになってきました。あと一つ何かが噛み合えば優勝も遠くないように思えます。期待しましょう。

ポイントスタンディング

このレースを終えてのスタンディングはこちら。

すでにアロンソのチャンピオンは決まってますが2位争いが熾烈になってきました。現在ホルガド🇪🇸(GASGAS Tech3)とフェイヤー🇳🇱(Intact GP)が236ptで並んでます。オルトラ🇪🇸(MT Helmets)もは217ptと離れているので残り1戦で逆転は厳しいように思えます。古里は今回のレースを2位で終えたことでトップ10に顔を出してきました。最後の1戦でいい走りを見せてもう一つ順位を上げてシーズンを終えたいですね。

次戦

さて、アジアラウンドもこのマレーシアで終わり次戦はいよいよ最終戦。しかし、予定されていたバレンシアGP🇪🇸が先日の洪水の影響で開催がキャンセルとなってしまいました。まだ正式発表はありませんが恐らくはカタルーニャサーキットが代替開催するのではないかと言われてます。いずれにしても次が2024年シーズンのフィナーレ。いったいどんな最後を迎えるのか。見逃せません。


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