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【MotoGP Rd.17 タイGP🇹🇭決勝ハイライト】


Moto3

TOP3

激戦のMoto3クラス、優勝を飾ったのはダビド・アロンソ🇨🇴(GASGAS Asper)!アロンソはこれで2023年Moto3のルーキー・オブ・ザ・イヤーを確定としました。

そして2位には、遂に!遂に初表彰台となった古里太陽🇯🇵(Team Asia)!ここ数戦調子が上向きでしたが遂にステージに登りました。この表彰台は激戦だっただけに本当に嬉しいですね。

3位にはこちらも初表彰台!コリン・フェイヤー🇳🇱(Intact GP)が入りました。今年はチームメイトの佐々木の影に隠れてましたが、こちらも嬉しいポディウムになりましたね!

面白かったのがこの表彰台、アロンソが17歳、古里が18歳、フェイヤーが18歳…流石にシャンパンファイトは出来ません(^_^;)
あと数年はお預けですね。彼らが晴れてシャンパンを振り回す日を楽しみにしましょう。

リザルト

全体的なリザルトはこちら。

古里以外の日本勢の活躍としては山中琉聖(GASGAS Asper)が9位、鳥羽海渡(Squadra Corse)が10位、佐々木歩夢(Intact GP)は3番グリッドから見事なスタートを決め優勝を争っていたのですが2周目に非常に不運にも接触。コーナリング中に2車前にいたムニョス🇪🇸(BOE)が突然の失速(後にトラブルと判明)。佐々木の目の前にいたオルトラ🇪🇸(MTA)は反応して避けたものの、そのオルトラが影になって佐々木はムニョスの失速に反応できず追突した形でした。
一旦はピットに戻りリタイアかと思われましたが、残り13周となったところでマシンを修復してレースに復帰。ここからではポイントどころか完走扱いも難しい差でしたが、諦めない姿勢を見せてくれました。

スタンディング

このレースを終えてのスタンディングはこちら。

チャンピオンを狙う上で佐々木のノーポイントは非常に痛かったですが、マシアが4位13ptで差は17ptなのでまだまだ狙える距離にいます。ホルガドも6位10ptしか稼げなかったのは佐々木にとっては幸い。
但しアロンソが優勝し25ptを稼いだことで一気にタイトル争いに名乗りを挙げてきました。
残り3戦ということを考えるとチャンピオン争いはこの4人の戦いになりそうですね。ここからは本当に1戦も逃せません。

Moto2

TOP3

レースを制したのはフェルミン・アルデゲル🇪🇸(SpeedUp)!PPから1周どころか一瞬もリードを許さない完全なPP to Win、見事な完勝でした!

2位にはポイントリーダーのペドロ・アコスタ🇪🇸(KTM Ajo)!20ptを加算しチャンピオン決定にまた一歩近づきました。

そして3位にはソムキアット・チャントラ🇹🇭(Team Asia)!嬉しい初の地元表彰台!タイ人が地元GPで表彰台に登るのはチャントラが初。来年はテッペンですね!

リザルト

レース後の全体リザルトはこちら。

日本勢は小椋藍(Team Asia)が5位フィニッシュ。なんと19番グリッドから怒涛の追い上げで14ポジション上げてきました!オーバーテイクが難しいMoto2で見事な走りでした。
野佐根航汰(VR46)は22位、羽田太河(SAG)は3周目で転倒を喫しリタイアとなりました。

スタンディング

このレースを終えてのスタンディングはこちら。

アコスタが2位に入り、アルボリーノ🇮🇹(Marc VDS)が4位だったので差は63ptまで広がりました。残りは3戦、次戦でアルボリーノが49pt差まで詰めない限りアコスタのチャンピオンが決定となります。ほぼ決定的とも思えますが、2輪は本当に何が起きるか分かりません。
次戦も、目が離せません。

MotoGP

TOP3

大接戦の決勝レース、バトルを制したのは初タイトルを狙うホルヘ・マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)!

2位にはポイントリーダーのバニャイヤ🇮🇹(Ducati)、3位にはビンダー🇿🇦(KTM)が入りましたが3台の差は僅か0.253秒!最後の最後まで手に汗握るアツいバトルでした。

リザルト/ハイライト

レースを終えた時点での全体リザルトはこちら。

レースはスタート前から非常に黒い雲が上空に立ち込め、雨が心配されましたが一先ずはドライコンディションでのスタートとなりました。

スタートはスプリントレースに続き2番手スタートのマリーニ🇮🇹(VR46)が見事なダッシュを決めるも、マルティンがホールショットを奪いリードします。

バニャイヤは序盤ポジションをなかなか上げることが出来ず苦戦を強いられます。

さらにM.マルケス🇪🇸(Repsol Honda)がバニャイヤに対し果敢に攻めていき、バニャイヤは7番手へ後退します。

しかし、レース中盤からバニャイヤはペースを上げ、ファステストラップをマークしながら4番手まで浮上します。レースはまだまだ先が長い!

レースも半分を経過しようかというところで、3位を走行していたA.マルケス🇪🇸(Grasini/Ducati)が突如コントロールを失い転倒!Rd.2アルゼンチンGP以来の表彰台も見えていただけに、残念なリタイアとなりました。

このA.マルケスの転倒によりバニャイヤは3位へ浮上。一気に2位ビンダーへギャップを詰めていきます。

上位陣で様々動きがありましたが、中段でもアツいバトルが繰り広げられます。M.マルケス対クアルタラロ🇫🇷(YAMAHA)のチャンピオン同士の戦い、ベッツェッキ🇮🇹(VR46)対マリーニ🇮🇹(VR46)のチームメイトバトル、カメラスイッチャーも大忙しです。

そして優勝争いにも動きが!マルティンの後ろでタイミングを見計らってたビンダーが動き、トップに立ちます!がすぐにマルティンも抜き返す!
簡単にはトップを譲りません。

残り5周、トップ3台がさらに近くなり、誰が勝っても不思議ではない展開に入っていきます!

そしてビンダーがマルティンを捉え遂にトップに立ちます!

しかしビンダー、なかなか引き離すには至らず3台が連なる状況は変わらず。そして残り2周となったところで再びマルティンがトップを奪い返します!

さらにバニャイヤも攻めていきます!最終コーナーで一気にトップのマルティンに迫りトップを狙います。が、ブレーキングで膨らんでしまい3位に戻ります。もう一瞬のスキも見せることが出来ません!

最後の最後まで激しい攻防が続きましたが、最終的にマルティンが譲ることなくトップチェッカーを受け、ビンダーが2番手、バニャイヤが3番手でフィニッシュ。最後の最後まで、興奮が止まらないレースとなりました。

なお、2番手でフィニッシュしたビンダーでしたが、ファイナルラップでトラックリミットを超えてしまったため、1ポジションダウンのペナルティが課せられ3位へ後退。バニャイヤが2位へ昇格となりました。

前戦のオーストラリアGPでも最後まで5台が優勝を争う大接戦でしたが、今回も本当に最後まで見逃せず、カメラも後方を映す余裕がないくらい、でも後方でも見事なバトルが繰り広げられ、スイッチャーも困る非常に見応えのあるレースになりましたね。

日本勢の活躍としては、YAMAHAはクアルタラロが5位、モルビデリ🇮🇹が11位。HONDAはM.マルケスが6位、ミル🇪🇸(Repsol)が12位、中上貴晶🇯🇵(LCR)が14位でフィニッシュとなりました。

※レース後の車検でA.エスパルガロ🇪🇸(Aprillia)のタイヤの空気圧が規定値を下回っていることが発覚。レースタイムに3秒のペナルティが課され5位から8位へ降格、クアルタラロ、M.マルケス、マリーニがそれぞれ1つずつ昇格となりました。

スタンディング

このレースを終えてのスタンディングはこちら。

マルティンがスプリント、決勝ともに制したことでバニャイヤまで13pt差に詰め寄りました。バニャイヤは決勝を2位で終われたことでダメージを最小限に抑えましたね。ここまでの2人を見ているとマルティンの方がやや優勢にも思えます。残り3戦、今まで以上に僅かなミスも命取りですね。

次戦

次戦は1週のインターバルを置いて、11月10-12日で開催のマレーシアGP🇲🇾舞台はお馴染みセパン・インターナショナル・サーキット。
MotoGPとMoto3のチャンピオン争いの行方が気になりますが、Moto2はアコスタのチャンピオン決定がかかったレースになります。
どんな1戦になるのか?次戦も見逃せません!

※サムネイル写真はRed Bull KTM公式Xより引用。

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