
【WRC Rd.9 ラリーフィンランド🇫🇮Day4ハイライト🚗💨】
4日間に及ぶ大波乱のラリーフィンランドが終了。Day4の4ステージ、4日間で計20ステージを走り抜いて総合優勝を飾ったのは…なんとセバスチャン・オジェ🇫🇷(TGR)!波乱続きのイベントの中で安定した速さを披露。8回チャンピオンの貫禄を見せてくれました。
2位にはポイントリーダーのヌービル👓(ヒョンデ)、3位にはフルモー🇫🇷(Mスポーツフォード)が入る表彰台となりました。
Let’s celebrate another home win for our team in Jyväskylä 🏆#ToyotaGAZOORacing #GRYaris #WRC #RallyFinland 🇫🇮 pic.twitter.com/GCprDWnMga
— TOYOTA GAZOO Racing WRT (@TGR_WRC) August 4, 2024
……あれ、ロバンペラは?と思われた方もいるでしょう(^◇^;)
最終日Day4はスーパーサンデーポイントがあるもののクラッシュなどでサタデーポイントを失うわけにもいきません。攻めどころが非常に難しい1日ですが、今シーズンを見る限りではこの日曜日に大きな瞬間があまり訪れることはなく、土曜日までにデイリタイアを喫したドライバーが少し攻めて、サタデーポイントを持っているドライバーはやや抑え気味に走るのが定石でした。
しかし…今回の日曜日ばかりは違いました。
SS17、ラリー1デビュー戦でここまで見事な走りを見せていたパヤリ🇫🇮(TGR)でしたが大きくコースオフ。幸い横転することはなく、何事もなかったように元のコースへ戻っていきました(笑)。
😲 @samipajari 's emergency exit on SS17#WRC |#SectoRallyFinland 🇫🇮 pic.twitter.com/AiKOemZ3Mv
— FIA World Rally Championship (@OfficialWRC) August 4, 2024
SS18は各車特に大きな問題はなくクリアしていくのですが、波乱が起きたのはSS19。
ミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード)、ラッピ🇫🇮(ヒョンデ)、勝田🇯🇵(TGR)がスタートしていき、次にやってくるのはエヴァンス🇬🇧(TGR)……あれ?止まってない?!"F○CK"って言いながら車から降りてるよ?!
@ElfynEvans has crashed out early in SS19 ⚠️
— FIA World Rally Championship (@OfficialWRC) August 4, 2024
Crew OK ✅#WRC | #SectoRallyFinland 🇫🇮 pic.twitter.com/6ojiNk73l7
なんとスタートからわずか300mのところでコントロールを乱し大きくクラッシュ!幸いクルーは無事でしたが、年間のタイトルを争う上で非常に非常に手痛いリタイアとなってしまいました。
Elfyn Evans and Scott Martin's Toyota took a hefty impact going into the trees on Sahloinen-Moksi 💥
— DirtFish (@DirtFishRally) August 4, 2024
Crew OK ✅ #WRC #SectoRallyFinland pic.twitter.com/Pi2HiWlqC7
これだけでも十分に波乱なのですが、SS19の最後にもう一つ…
今回のラリーフィンランドでは電波が悪くところどころ映像が乱れたりしてました。故に車がクラッシュしているのか映像がクラッシュしているだけなのか区別がつかない場面がいくつかありました。今回も映像が乱れたのかなと一瞬思いましたが、一瞬でした。
🚨 @KalleRovanpera has rolled in the penultimate stage of @RallyFinland🚨
— FIA World Rally Championship (@OfficialWRC) August 4, 2024
Crew OK ✅#WRC | #SectoRallyFinland 🇫🇮 pic.twitter.com/CQjVtWwsbT
なんとこのフィンランドでずっと先頭を走ってきたロバンペラのオンボードが横を向いてるじゃないですか?!一体何が起きたのか?
That's how disaster struck for the rally leaders on SS19 😱 (Crew OK) @KalleRovanpera / @JonneHalttunen @TGR_WRC #WRC | #SectoRallyFinland 🇫🇮 pic.twitter.com/4UoX35s0cP
— FIA World Rally Championship (@OfficialWRC) August 4, 2024
なんと左コーナーの車線上に落ちていた大きめの石をヒットしてしまい、その影響でコントロールを失ってしまいました。軽トラで走る分にはなんでもない石でも(いや、それでも大きいか笑)、このスピードで踏んでしまうと車は浮いてしまいます。別にロバンペラも激しくプッシュしていた訳ではないですが…無念、初の母国優勝はまたもやお預けとなってしまいました。
Kalle's Finland curse continues 😩
— DirtFish (@DirtFishRally) August 4, 2024
Will he finally get that first home #WRC victory next year? pic.twitter.com/6A6Dag7UCO
最終的にはロバンペラに続いていたオジェが繰り上がって無難にSS20を走り抜けて優勝、そして今回週末を通してずっとフィーリングが良くないと訴えながらも確実にフィニッシュまで車を持ち帰ったヌービルが2位に上がってくる結果となりました。
Second of @RallyFinland 🙌🏼🥈
— Thierry Neuville (@thierryneuville) August 4, 2024
It was a real emotional rollercoaster this weekend and this result feels good also because we increase our lead in the Championship.
Big thanks to the @HMSGOfficial team!
Time for a well deserved rest for everyone ☀️#WRC #RallyFinland… pic.twitter.com/wMQKQIQDWd
スーパーサンデーでトップタイムをマークしたのはエサペカ・ラッピ。デイリタイアもあってトップ10フィニッシュとはなりませんでしたが、最後の最後に母国ラリーで一泡吹かせる走りを見せてくれました。
Fastest across Super Sunday, it's @EsapekkaLappi. 💪#RallyFinland #WRC pic.twitter.com/XgrkijsjjE
— Hyundai Motorsport (@HMSGOfficial) August 4, 2024
そしてSS20パワーステージでステージウィンを飾り5ptを獲得したのは勝田貴元。今までもステージウィンを上げることはありましたが、パワーステージを制したのはなんとこれが初!TGRにとって非常に苦い日曜日となってしまいましたが今回マニュファクチャラーポイント対象外の勝田が他チームに流れるポイントを防いだのは不幸中の幸いだったかもしれません。
Day2のデイリタイアが本当に痛かったですが、この速さを次も示してほしいですね。
Finished @RallyFinland.
— Takamoto Katsuta (@TakamotoKatsuta) August 4, 2024
We won on SS19 and Powerstage.
I was very disappointed on Friday, but I will use this experience to contribute to the team next time!
ラリーフィンランドを終えました!
SS19と最終SS パワーステージはトップタイム!
スーパーサンデーはトップタイでした。… pic.twitter.com/9V1TFXEyci
日曜日を終えて各車の獲得ポイントはこちら。
How the points are spread 🎯#WRC | #SectoRallyFinland 🇫🇮 pic.twitter.com/OMdjwj7kDV
— FIA World Rally Championship (@OfficialWRC) August 4, 2024
ロバンペラがSS19でリタイアしたことによりサタデーポイントを喪失。土曜日まで2番手だったオジェ以下が繰り上がりでサタデーポイントを獲得することになりました。
ヌービルは調子が良くない、フィーリングが良くないと言いつつもそういう時は無理をせずしっかりとポイントを重ね、結果として23ptも稼いでいきました。
このラウンドを終えてのチャンピオンシップスタンディングスはこちら。

フィンランド前の段階では接戦だったヌービル、タナック🇪🇪(ヒョンデ)、エヴァンスの3人でしたが、タナックとエヴァンスがまさかのノーポイント。23ptを重ねたヌービルが一気に2人を突き放します。
ヌービルは調子が良い時は殺気を感じるほど速く、そうでない時は確実さを重視して無理をしすぎない走りに徹する印象があります。今回築いた大量リード、非常に大きい結果となりました。
またフル参戦ではないオジェが2位へ浮上。ここまで6戦に出走し3勝、そして残り3つは全て2位で走れば常に表彰台に登る活躍を見せてくれてます。そりゃパートタイム参戦なのにランキング上位に顔出すわけだ(^◇^;)
このおじさん、まだまだ引退の「い」の字も見えません。
さて、次戦は1ヶ月後9月5~8日で開催の第10戦アクロポリスラリーギリシャ🇬🇷。その名の通り悪路で有名なグラベルラリーになります。
ここまでの高速グラベル3連戦とは全く異なる性質のギリシャで一体どんな戦いが生まれるのか?シーズンも残り4戦、チャンピオン争いが激しくなる予感しかありません!次戦も注目です。