【MotoGP Rd.3 アメリカGP🇺🇸決勝ハイライト🏍💨】
MotoGP
様々なドラマがあった決勝レース20周。優勝を飾ったのはスプリントレースに続く連勝となったマーヴェリック・ヴィニャーレス🇪🇸(Aprilia)。スタート直後はポジションを落とすも見事な走りで巻き返し勝利を掴みました。
2位に入ったのはゴールデンルーキーのペドロ・アコスタ🇪🇸(GASGAS Tech3)。前戦ポルトガルで3位初表彰台に登りましたが、これで自己ベストを更新。次はもう表彰台の頂点ですね。
3位にはエネア・バスティアニーニ🇮🇹(Ducati)。周囲の順位変動が激しい中、バスティアニーニはスタートからフィニッシュまで堅実で無理をせずここぞというところでしっかりとポジションを上げて表彰台を掴みました。
今回のレース、とにかく優勝したヴィニャーレスと2位のアコスタが面白くしてくれました。
ヴィニャーレスはポールポジションだったにも関わらずスタートでホールショット奪取に失敗し他車からの接触もあり9位まで後退します。
しかしそこから着実に1つまた1つとポジションを上げ、気がつけば表彰台争い、気がつけば優勝争いにまで戻ってきてました。そして13周目にはアコスタを交わしてトップへ浮上。そのままアコスタを引き離し1.7秒ものギャップを築いて表彰台の頂点を掴みました。
アコスタは2番グリッドから見事なスタートでホールショットを奪いトップへ。そこから3周はレースをリード、4周目にポジションを4位まで落としてしまいますがM.マルケスやバニャイヤといったチャンピオンたちに物おじせずレース中盤には再びトップに立ちます。13周目にヴィニャーレスに抜かれ2位へ後退しますが後続を寄せ付けない力強い走りを披露。この走りが今後も出来れば今シーズン中の初優勝も十分にあり得ると思います。次戦以降が益々楽しみですね。
チャンピオンを狙うマルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)は4位でフィニッシュ。前半はレースをリードしましたが9周目あたりからタイヤが持たなくなってきたのかペースダウン。アコスタやヴィニャーレスに抜かれ、最後はバスティアニーニにも先行を許し惜しくも表彰台には届きませんでした。しかしタイトル争いを考えるとまずまずの結果だったのではないでしょうか。
逆に残念だったのはM.マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)。レース中盤までアコスタと接戦を繰り広げ優勝を争っていたのですが、トップ走行中ターンインで姿勢を乱しなんと転倒。そのままリタイアとなってしまいました。まだまだDucatiマシンの走らせ方に慣れてないのかもしれません。ただそこまでは2021年エミリアロマーニャGP以来の優勝をも予感させる見事な走りでした。マシンに慣れていけば今シーズン中に3年ぶりの優勝が見れるかもしれないですね。
日本勢の活躍はYAMAHAがクアルタラロ🇫🇷12位、リンス🇪🇸リタイア。HONDA勢は再びマリーニ🇮🇹(Repsol)が16位で唯一の完走。ミル🇪🇸(Repsol)、ザルコ🇫🇷(LCR)、中上🇯🇵(LCR)はスプリントレースに続いてのリタイア。忘れ去りたい週末になってしまいましたね。
さて、今回の週末を終えてのライダーズスタンディングはこちら。
まだ21戦中の3戦しか消化してませんが、マルティンが80ptを重ね後続を21pt引き離し大きくリード。2位にはバスティアニーニ🇮🇹(Ducati)が続きます。チャンピオンのバニャイヤ🇮🇹(Ducati)は50ptで現在5位。ここからチャンピオンの意地の走りを見せてほしいですね。
Moto2
優勝 : セルジオ・ガルシア🇪🇸(MT Helmets)
2位 : ジョー・ロバーツ🇺🇸(American Racing)
3位 : フェルミン・アルデゲル🇪🇸(SpeedUp)
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7位 : 小椋藍🇯🇵(MT Helmtes)
ガルシアはMoto2キャリア初勝利。2戦連続で初勝利が生まれ今季のMoto2は混戦になりそうですね。ロバーツは2戦連続2位表彰台で波に乗ってきましたね。
小椋藍は予選で失敗し17番グリッドからのスタートでしたが、そのスタートを見事に決めて1周目で一気に9番手まで浮上。Moto2はなかなかオーバーテイクが難しいのでそこから先の大きなポジションアップは叶いませんでしたが、グリッド位置のことを考えると上々ではないでしょうか?
一方でチームメイトのガルシアが優勝を飾ったのは非常に悔しかったと思います。次戦以降に期待です。
佐々木歩夢は前戦ポルトガルGP後に受けた手術の影響で今回のアメリカGPは欠場。恐らくは次戦のスペインGPには間に合うと思われるので楽しみにしましょう。
このレースを終えてのランキングはこちら。
優勝したガルシアがポイントリーダーに立ちます。しかし2戦連続2位のロバーツが僅か2ptと僅差で続いており3位以降も数珠繋ぎになってます。小椋藍は現在33ptでランキング5位。表彰台はないものの着実にポイントを重ねてます。まだ3戦なのでここから調子を上げていけばチャンピオン争いに名乗りを上げてくれるでしょう。
Moto3
優勝 : ダビド・アロンソ🇨🇴(Asper)
2位 : ダニエル・ホルガド🇪🇸(GASGAS Tech3)
3位 : アンヘル・ピケラス🇪🇸(Leopard)
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4位 : 山中琉聖🇯🇵(MT Helmets)
6位 : 鈴木竜生🇯🇵(Intact GP)
リタイア : 古里太陽🇯🇵(Team Asia)
優勝はアロンソが後続に5秒もの大差を築く圧勝。しかし注目だったのは2位争い。2位ホルガドと3位ピケラスの差は僅か0.013秒!山中はこの2人から0.5秒遅れてのフィニッシュとなり惜しくも表彰台には届きませんでした。しかし山中も鈴木も今季ベストでのフィニッシュとなり、今後が楽しみですね。
古里は4周目にハイサイドで転倒を喫し残念ながらリタイアとなりました。
ちなみに、このMoto3ではこんな珍場面も。
オルトラ🇪🇸(MT Helmets)とネパ🇮🇹(MTA)が接触転倒、ネパのマシンはウォールの方へ転がっていきます。そのネパのマシンを自分のものと勘違いしたオルトラは立ち上がってウォールへ一直線にダッシュ、そのまま乗り込みます。そこへネパが慌てて駆け寄り「ちげーよ、それ俺のマシンだよ!」笑
福岡県の筑豊地方では自転車に乗っててもパクられるなんて伝説を聞いたことがありますが、まさかバイクの世界選手権でそれが起こるとは思いませんでした🤣
このレースを終えてのランキングはこちら。
3戦連続表彰台のホルガドがポイントリーダー。そして2勝目を飾ったアロンソが2pt差で2位に続きます。トップ2と3位が大きく離れてますが、3位ケルソ🇦🇺(BOE)以降は数珠繋ぎ。鈴木も順調にポイントを重ね5位に位置しているのでここからの戦いに期待したいですね。
次戦
さて、次戦は1週の休みをおいてRd.4スペインGP🇪🇸。MotoGPは現在GPクラスからMoto3までスペイン人ライダーも非常に多く、次戦は多くの観客がサーキットに詰めかけそうですね。
いったいどんなレースになってゆくのか?見逃せません。
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