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【MotoGP Rd.10 イギリスGP🇬🇧決勝ハイライト🏍💨】


MotoGP

20周に渡る決勝レース、激しい優勝争いを制しトップでチェッカーを受けたのはエネア・バスティアニーニ🇮🇹(Ducati)!Ducatiワークスに加入して以来、怪我に悩まされたりなかなか結果が出ない時期がありましたが、初めてスプリントと決勝の両レースを制する完璧なレースを見せてくれました。

2位にはホルヘ・マルティン🇪🇸(Gresini/Ducati)、3位にはフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)が入りチャンピオンを争う2人が揃って表彰台に登る結果となりました。

レースはスタートで2番手スタートのバニャイヤがホールショットを奪うと序盤はそのままレースをリード。しかしマルティン、A.エスパルガロ🇪🇸(Aprilia)、バスティアニーニ、M.マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)が連なって追いかけて5台でトップグループを形成します。

レースも半分を超えて後半戦に入ったところから展開が動き始めます。
マルティンとA.エスパルガロのギャップが広がり始め、トップ争いがバニャイヤとマルティンの一騎打ちに。そしてA.エスパルガロ、バスティアニーニ、M.マルケスの3台による3位争いへと移り変わっていきます。

残り10周となったところでまず動いたのはバスティアニーニ。膨らんでしまったA.エスパルガロのインに飛び込み3番手へ浮上。

一方でトップ争いは12周目ついにマルティンがバニャイヤを抜いてトップへ躍り出ます。

13周目に入るとバスティアニーニは一気にバニャイヤへ迫り、14周目膨らんだバニャイヤのインへ飛び込んで2位へ浮上します。この後半の猛追に向けて前半はタイヤを守っていたのかもしれないですね。

バニャイヤには優勝を狙うだけのペースは残っておらず、戦いはマルティンとバスティアニーニの2人の世界へ入っていきます。
チャンピオン争いに向けて何としてもポイントが欲しいマルティンはなんとか振り切ろうと奮闘しますが、この週末のバスティアニーニの勢いは尋常ではありません。
そしてラスト2周となったところでマルティンはタイヤが耐えきれなかったのか大きく膨らんでしまい、バスティアニーニはついにトップへ躍り出ます。

しばらくはマルティンもなんとか食らいついていきましたが追撃は叶わず、最終的にはなんと1.9秒もの大差をつけてバスティアニーニがトップでチェッカーを受けました。圧倒的なレースペース、非常に見応えのあるレースを見せて頂きました。

そして今回のイギリスGPではハリー・ポッターのウィーズリー兄弟で有名なフェルプス兄弟が会場に訪れチェッカーフラッグを担当しバスティアニーニの優勝を祝福。何年経ってもこの2人はやっぱりどっちがどっちか分からないですね!(笑) 

日本勢の活躍はYAMAHAのクアルタラロ🇫🇷が11位、ワイルドカード参戦のガードナー🇦🇺が18位。HONDAはザルコ🇫🇷(LCR)14位、マリーニ🇮🇹(Repsol)15位、中上🇯🇵(LCR)16位、ミル🇪🇸(Repsol)は転倒リタイアとなりました。

ちなみに今回のレースはMotoGP75周年の記念イベントで全車がクラシックリバリーで決勝レースに挑みました。
何も情報を知らなかった方は「あれ?どれが誰だ?」となったのではないでしょうか?大丈夫です、情報を知っていた僕もそうなりました(笑)。
プロ野球でもよくクラシックユニフォームデーがあったりしますが、往年のファンの皆さんからすると今回のリバリーは非常に懐かしいものがあったのではないでしょうか?個人的にはロスマンズとか、マールボロとか…無理だろうなぁ(笑)。でもまたこのクラシックリバリーは是非やってほしいですね!

この週末を終えてのチャンピオンシップスタンディングスはこちら。

マルティンがスプリントも決勝も2位で終え、バニャイヤは決勝を3位で終えたもののスプリントレースで転倒リタイアを喫しノーポイントに終わったためチャンピオンシップは逆転し再びマルティンがトップに躍り出ました。ここから先は2人とも一つの失敗が命取りになりかねないレースになっていきそうです。

Moto2

優勝:ジェイク・ディクソン🇬🇧(Aspar)
2位:アロン・カネット🇪🇸(Fantic)
3位:セレスティーノ・ヴィエッティ🇮🇹(KTM Ajo)
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14位:小椋藍🇯🇵(MT Helmets)
21位:佐々木歩夢🇯🇵(VR46)

優勝を飾ったのはディクソン。序盤はカネットがレースを終始リードしMoto2キャリア初優勝も見えてましたがディクソンの猛追は激しく終盤のカネットは防戦一方。なんとか踏ん張りを見せてましたがファイナルラップに入ったところのターン1でディクソンを防ぐことが出来ず。最後まで食らいつきカネットも初優勝を諦めませんでしたが、僅か0.177秒差でディクソンに軍配が上がりました。

チャンピオンを狙う小椋はポールポジションから見事なロケットスタートでホールショットを奪い、中盤は3番手を争う戦いをしてましたが終盤になるとタイヤが持たなくなったのかレースペースが上がらずにズルズルと転落。最終的には14位で終わりなんとか2ptを確保するにとどまりました。
それにしても、スタートは本当に見事でした。

このレースを終えてのランキングはこちら。

小椋は2ptしか獲得できませんでしたがチャンピオンを争うチームメイトのガルシア🇪🇸(MT Helmets)も4位で13pt、結果ポイント差は18ptへ広がるに止まりました。ランキング3位のロバーツ🇺🇸(American Racing)が今回転倒リタイアでノーポイントに終わったのは小椋にとって救いだったかもしれません。
このポイント差であれば残り10戦で誰が浮上してきても不思議ではないのでますます戦いが激しくなりそうですね。

Moto3

優勝:イヴァン・オルトラ🇪🇸(MT Helmets)
2位:ダヴィド・アロンソ🇨🇴(Aspar)
3位:コリン・フェイヤー🇳🇱(Intact GP)
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6位:山中琉聖🇯🇵(MT Helmets)
10位:鈴木竜生🇯🇵(Intact GP)

優勝を飾ったのはオルトラ。ポールポジションからスタートするとMoto3お決まりの抜きつ抜かれつの激しいレースで最後は7位のケルソ🇦🇺(BOE)まで僅か0.548秒の大接戦となりましたが、アロンソを0.123秒差で下し勝利を手にしました。オルトラにとってこの日はなんと誕生日!素晴らしい1日になりました。

このレースを終えてのランキングはこちら。

今回のレースでは2位に終わったもののアロンソがオルトラに対し53ptもの大量リードを築きます。日本人では山中が奮闘し現在82ptでランキング6位。5位ムニョス🇪🇸(BOE)とは6ptしか離れてないので今後も着実にポイントを重ねてランキングを上げて欲しいですね。

次戦

次戦は来週末にレッドブルリンクで行われるオーストリアGP🇦🇹。F1でもよく知られるハイスピードサーキットで一体どんなバトルが生まれるのか?
第11戦ということで名実ともにここからはシーズンの後半戦となりチャンピオン争いが激しくなりそうです。次戦も見逃せません。

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