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【SUPER GT🇯🇵Rd.4 富士350kmレース決勝ハイライト🏎💨】


GT500

優勝:8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT(野尻/松下)
2位:100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本/牧野)
3位:KeePer CERUMO GR Supra(石浦/大湯)

優勝を飾ったのは8号車ARTA CIVIC!SUPER GTの中でも屈指のドライバーコンビを擁しながら、今季は第2戦富士3時間の終盤でのリタイアなど不運がありなかなか表彰台どころかポイントすら重ねることが出来てませんでしたが、第4戦で今季から投入したCIVICの初優勝を飾りました。
さらには2位に100号車STANLEY CIVICが飛び込み、CIVICは初優勝を1−2フィニッシュで終えることができました。

レースはPPスタートの8号車がそのままホールショットを奪うと、終始オーバーテイクされることなくレースをリード。レース前のPPインタビューでは松下が「スタートから逃げ切りたい」と語ってましたが、まさにその通りの完璧な走りを披露しました。ここまでポイントを重ねることができず、タイトル候補でありながらサクセスウェイトがほとんどないに等しい状態だったので、その軽さを活かしたカッ飛ぶ走りでしたね。

一方で2位の100号車STANLEYはサクセスウェイトを40kgも積んでいる中で8号車と遜色のない速さを披露。100号車も予選2位フロントロースタートから一度もポジションを後続に譲ることなく、最終的には優勝した8号車から僅か3.2秒ビハインドでのフィニッシュ。
8号車と100号車が決して余裕があるわけではない見事な戦いをしていたことがわかります。

驚きだったのは36号車au TOM'S GR Supra(坪井/山下)。サクセスウェイトは最も重たい74kgで、50kgのウェイト+燃料リストリクターが2段階絞られる非常に厳しい条件での1戦。予選でも14位と大苦戦でした。
特に全長1.5km弱に及ぶホームストレートでは苦しむと言われてましたが、決勝では立ち上がりこそ追いつかれるもストレート中盤から勢いよく加速しオーバーテイクを防いだり、逆にオーバーテイクする場面が何度も見られました。結果、決勝では8つポジションを上げて7位でフィニッシュ。ポイントリーダーの底力を見せてくれました。

このレースを終えてのランキングはこちら。

タイトル争いは36号車がリードするも、レースで2位に入った100号車が4pt差に迫りました。トップ10圏外だった8号車も優勝したことで一気にランキング6位へジャンプアップ。まだ4戦あるのでまだまだチャンピオン争いに絡んでいける可能性は十分にあると言えるでしょう。
獲得ポイントも50を上回るチームが増え、次戦では6台が燃料リストリクターの制限を受けます。36号車や100号車がリードを広げるのか、それとも他チームが差を詰めてくるのか?次戦が非常に楽しみですね。

GT300

優勝:65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生/篠原/黒澤)
2位:4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口/片岡)
3位:56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(佐々木/オリベイラ)

GT300クラストップチェッカーを受けたのは65号車LEON。GT500の8号車ARTAと同じくLEONもGT300クラスで一度もオーバーテイクを許さない完璧なレースを披露。最終的には2位の4号車グッドスマイルに対して30秒ものギャップを築いての圧勝となりました。
圧巻だったのはピットストップ。25号車HOPPY(菅波/松井/佐藤)がレース27周目にトラブルでダンロップシケインの内側のエスケープに車を停めたのを見ると「もしかしたらFCYかSCが出るかもしれない」と思って篠原のドライバーコールで緊急ピットイン。結果ピットに飛び込んだ直後にFCYが出され、周囲に対してピットで大きくアドバンテージを得ました。普通に走っていても勝算はあったと思いますがこのピットによって最終的に30秒ものギャップを開けることに成功しました。
HOPPYが止まったことは偶然かもしれませんが、FCYを読んでピットに飛び込んだドライバージャッジとそれに対応したピットワークは間違いなくチーム力の勝利、お見事でした。

GT500に比べるとGT300は非常に激しいバトルの連続。61号車SUBARU(井口/山内)はスタート直後の混戦の中で他車から接触を受け左リア周りを大きく破損。後にレースに復帰は出来たものの修復に数周の時間を要し、レース上位争いからは早々に離脱することになりました。

力強い走りを見せてくれたのは22号車アールキューズ(和田/小山)のスタートドライバー小山美姫。SUPER GT唯一の女性ドライバーですがその走りは他と全くもって遜色なし。隙を見逃さずにオーバーテイクを何度も見せてくれました。

灼熱の富士でほとんどのチームが当然の如くタイヤを交換しますが、昨年GT300チャンピオンの52号車埼玉Green Brave(吉田/野中)はポジションのジャンプアップを狙ってタイヤ無交換を敢行。ピットにタイヤは用意されてましたので他チームは交換するものと思っていたと思いますが実際には給油のみでピットアウト。少なくともレース実況のサッシャさんは騙しました(笑)。しかし52号車は終盤トラブルによりレースをリタイアとなりました。

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2号車mutaのコンビがリードしますが今回優勝した65号車LEONペアが2pt差で追い詰めます。ランキング3位以下も僅か数ポイント差で連なっており、大混戦。いつ誰が勝利を収めて上位に浮上してきても不思議ではない状況になってきてます。
サクセスウェイトはこの富士ラウンドから50kgが上限に変更されたため、これで7台が次戦鈴鹿で上限に達することになります。このウェイトが一体どんなレースを生み出すのか?次戦も見逃せません。

次戦

さて、次戦は9月1日決勝の第5戦鈴鹿350kmレース。GT500もGT300も先ほど述べた通りサクセスウェイトもどんどん載ってきて今まで上位に食い込めなかったチームにもチャンスが生まれます。
またこの鈴鹿ラウンドでは一部予選レギュレーションの変更も行われます。

大きな所としては、両クラスとも予選で使用できるタイヤセット数は1セットから2セットとなります。そしてGT300では台数が多いことからQ1もQ2も2組に分かれてましたが、合算タイムで順位が決まる今季の予選スタイルでは平等性が保てないためQ1は全車が一斉に走ることになります(うわぁートラフィックパラダイスになりそー…特にSUGOとか…)。Q2は上位と下位に分かれるため組み分けは継続されます。
果たしてこういった要素が一体どんなレースを生み出すのか?残暑の鈴鹿ラウンド、見逃せません!


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