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【SUPER FORMULA Rd.4 富士スピードウェイ🇯🇵第1回瑶子女王杯決勝ハイライト🏎💨】

優勝:坪井翔(TOM'S/TOYOTA)
2位:大湯都史樹(CERUMO INGING/TOYOTA)
3位:野尻智樹(MUGEN/HONDA)

記念すべき第1回瑶子女王杯、様々なドラマが起きたレースとなりましたが激しい戦いを制したのは坪井翔!2020年の最終戦富士以来、4シーズンぶりの勝利。さらに今回は併催のKYOJO CUPに参戦する奥様の斎藤愛未も優勝を飾り、夫婦揃ってこの富士スピードウェイ夏祭りを制しました。

レースはスタートでPPの福住(KCMG/TOYOTA)が見事な蹴り出しでホールショットを奪う一方で2番グリッドにいた岩佐(MUGEN/HONDA)は走り出した途端にストールしてしまい失速。一気にポジションを11番手まで落とします。

坪井もスタートでややポジションを落としますが、そこから1台、また1台と思い切り良く抜いていきポジションを一つずつ上げていきます。

レースが福住が序盤トップでコントロールし、2021年以来そしてKCMGチームとしては初の優勝も見えてましたが、ピットで痛恨のミス!
左前タイヤの交換に手間取ってしまい大きくポジションを落としてしまいます。

坪井は41周レースの29周までスタートタイヤを引っ張りピットストップ。牧野(DANDELION/HONDA)に続く5番手でレース復帰。この時点でトップに立った岩佐はまだピットしてないため実質4番手。ここから坪井のオーバーテイクショーが始まります。

30周目には牧野、31周目には野尻、そして34周目には大湯をオーバーテイク。とんでもない速さで駆け抜け坪井は実質トップに躍り出ます。
そこからは後続をグングン引き離し最終的には2位の大湯に7秒ものギャップを築いての圧倒的勝利。まだまだタイトル争いから脱落するわけにはいかない、非常に力強い走りを見せてくれました。

最終的な順位はこちら。

また今回は先にも述べた通り、皇室の三笠宮家から瑶子女王殿下が大会に協力し第1回瑶子女王杯として開催されました。
決勝スタート前に瑶子女王殿下が開会の御言葉を語られたのですが、やや緊張気味な口調でしたがユーモア溢れる言葉を並べられ、国内ではオートポリスともてぎ以外の主要サーキットはプライベートで訪れたこともあるくらい生粋のモータースポーツ好きであることを明かし、自分は決してにわかファンではないと力強く述べられてました。せっかくなので是非僕の地元九州のオートポリスにも来て欲しいです(笑)。
F1日本GPでは姉の彬子女王殿下と共に訪れ、これからの日本のモータースポーツがより発展して欲しいとの願いを込めて今回の瑶子女王杯開催に至ったとのこと。
SUPER FORMULAだけでなく国内モータースポーツ全体がこの殿下の思いに答えることが出来るよう、ここから盛り上がっていってほしいところです。

そんな瑶子女王殿下の来訪もあってか今回の第4戦富士ではなんと前年比148.2%の49,200人もの観客が週末を通じて訪れました。コロナ禍後ではSF最多の動員だと思います。非常に暑い週末ではありましたが、それでもこれだけの人数を集めたのはSFが気になるファンが増えている証だと思います。
ここからさらに人気が上がって欲しいのと同時に、レース内容ももっとレベルの高いシリーズに成長していって欲しいところ。これからのSUPER FORMULA、ますます期待です。

このレースを終えてのランキングはこちら。

優勝した坪井は大量にポイントを重ね一気にランキング2位まで浮上してきました。一方でスタートを失敗した岩佐は予選2位の2ptしか載せられず31.5ptで4位へ後退。レッドブルF1育成でもあり期待も背負っている中でこの状況は誰よりも本人が一番歯痒いと思います。タイトル争いが終わったわけではないですし、ここからランキングがどう動いていくのか非常に注目です。

さて、次戦は1ヶ月後に迎える第5戦モビリティリゾートもてぎ。このラウンドは全日本ロードレースのJSB1000クラスとの併催となるもてぎ2&4になります。いったいどんなドラマが生まれるのか?次戦も見逃せません。


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