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【MotoGP Rd.12 アラゴンGP🇪🇸決勝ハイライト🏍💨】


MotoGP

ハイライト

優勝を飾ったのはスプリントレースに続いてこの漢、地元の雄マルク・マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)。前日はスプリント初勝利でしたが、決勝での勝利はRepsol HONDA時代以来なんと1043日ぶり!一時は2度と届かないのでは?と思った人もいたことでしょう、しかし彼はポディウムの頂点に戻ってきました。それを母国スペインで達成できたのは彼だけでなくモーターランド・アラゴンに集まったファン誰しもが喜んだでしょう。強いマルクが、帰ってきました。

2位にはタイトルを争うホルヘ・マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)、3位にはペドロ・アコスタ🇪🇸(GASGAS Tech3/KTM)が入りなんとスプリントレースと同じ顔ぶれのスペイン人がスペインでのGPを席巻する表彰台となりました。

スタートはスプリントレースに続いてM.マルケスがホールショットを奪う一方、バニャイヤ🇮🇹(Ducati)はまたしてもマシンが暴れポジションを落としてしまいます。

マルティンは1周目を3番手で終え、2周目にはアコスタを捉え2番手へ浮上。しかしアコスタも食らいついて簡単にはポジションを譲りません。少し間違えれば転倒のリスクもありましたがマルティンはチャンピオンに向けて重要なポイントを重ねます。

スタートでポジションを落としたバニャイヤでしたがその後は力強い走りで少しずつペースを取り戻し表彰台を争うところまで戻ってきます。少しでもマルティンに食らいつくべく全力を尽くします。

3番手を走るA.マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)に追いついてきたバニャイヤでしたが、その彼を悲劇が襲います。18周目、A.マルケスが左コーナーで止まりきれず空いたインがわに飛び込んだバニャイヤでしたがA.マルケスがなんとかカバーしようと次の右コーナーで粘ったところで2人は接触!そのまま2台とも姿勢を崩し立て直すことはできず転倒してしまいました。

どっちが悪い正しいなどを言うことはしませんが、少なくともバニャイヤにとってはチャンピオンを争う上で非常に大切なポイントを失うことになりました。ご覧の通り危険なクラッシュになりましたが後の検査で2人ともこれといった怪我を負ってなかったことが救いです。

その後レースの大局は動くことなくそのままチェッカー。M.マルケスは来季からDucatiワークスに移籍なので再びチャンピオン争いに名を連ねそうな走りを見せてくれましたね。気が早いですが、来年がますます楽しみになってきました。

日本勢はYAMAHAのリンス🇪🇸が9位、クアルタラロ🇫🇷は6周目転倒リタイア。HONDAは中上🇯🇵(LCR)が今季ベストの11位、ザルコ🇫🇷(LCR)13位、ミル🇪🇸(Repsol)14位、マリーニ🇮🇹(Repsol)17位で終えました。

※中上は12番手でフィニッシュしましたが、10番手のミラー🇦🇺(KTM)がレース後の車検でタイヤの内圧が規定よりも低かったことにより16秒ペナルティを受け15位へ後退、中上は繰り上がりで11位となりました。

ポイントスタンディング

この週末を終えてのスタンディングスはこちら。

マルティンはスプリントと決勝ともに2位で終えたことで大きくポイントを加算、ポイントリーダーに返り咲きました。逆にバニャイヤはマシンの状態に苦しみスプリントでは9位、決勝ではリタイアに終わりマルティンに対し23pt離される形になりました。しかしまだまだ8戦を残してます。ギリギリで戦っていればお互いに転倒などでポイントを失うことは十分にあり得ます。彼らの戦い、見逃せません。

Moto2

優勝:ジェイク・ディクソン🇬🇧(Aspar)
2位:トニー・アルボリーノ🇮🇹(Marc VDS)
3位:デニス・オンジュ🇹🇷(KTM Ajo)
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8位:小椋藍🇯🇵(MT Helmets)
12位:佐々木歩夢🇯🇵(VR46)

ハイライト

優勝を飾ったのはディクソン。中盤までアルボリーノとテール・トゥ・ノーズの接戦を繰り広げましたがラスト3周でアルボリーノはタイヤがなくなってしまったのかディクソンについていけず。最終的にはアルボリーノに対して1.7秒ものリードを築いて今季2勝目、見事トップチェッカーを受けました。

ポイントスタンディング

このレースを終えてのスタンディングスはこちら。

ポイントリーダーのガルシア🇪🇸(MT Helmets)がマシントラブルなのか11周を走り終えたところでピットに入りリタイアとなりました。小椋も振るわず8位でレースを終えましたがガルシアがノーポイントに終わったことでポイント差は12ptに。チームメイト同士でのチャンピオン争い、一進一退の攻防ですが非常に緊張感が高まります。次戦もこの戦い見逃せないですね。

Moto3

優勝:ホセ・アントニオ・ルエダ🇪🇸(KTM Ajo)
2位:コリン・フェイヤー🇳🇱(Intact GP)
3位:ルカ・ルネッタ🇮🇹(Squadra Corse)
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6位:古里太陽🇯🇵(Team Asia)
14位:鈴木竜生🇯🇵(Intact GP)
19位:山中琉聖🇯🇵(MT Helmets)

ハイライト

優勝を飾ったのはルエダ。序盤はアロンソ🇨🇴(Aspar)が大きなリードを築き、2位以下はレース中盤までは集団戦でMoto3らしい順位の入れ替わりの激しい展開でしたがルエダが徐々にポジションを上げ13周目にはトップへ浮上。そこからは圧倒的な速さで後続を引き離す速さを披露。最終的には2位のフェイヤーに対し約2秒ものギャップを築く圧勝でトップチェッカーを受けました。ルエダはなんとこれがキャリア初優勝。これを弾みに今後のレースも期待したいですね!

ポイントスタンディング

このレースを終えてのスタンディングスはこちら。

アロンソの大量リードは変わらず。2位争いはフェイヤー、オルトラ🇪🇸(MT Helmets)、ホルガド🇪🇸(GASGAS Tech3)が僅差で並んでおり非常に熾烈な戦いとなってきてます。残り8戦、誰かがアロンソを捕らえるのかそれとも最後までこのリードでアロンソが逃げるのか?今後も見逃せません。

中上貴晶、ありがとう

このアラゴンGPを迎える前、HONDAおよび中上貴晶から来季についての発表がありました。ここまで7年間MotoGPライダーとして歩んできましたが、中上は今シーズンいっぱいでMotoGPレギュラーライダーのキャリアを終えることになりました。
中上は来季からHONDAの開発ライダーに就任し日本サイドとヨーロッパサイドの架け橋となる模様。現役引退というわけではないので今後もワイルドカードなど何かしらの場面でMotoGPの舞台に顔を出すことは恐らくあるでしょう。HONDAは来季からA.エスパルガロ🇪🇸もテストライダーに加わるのである意味これは今後のHONDAの復活を予兆するものになるのではないでしょうか?
表彰台は叶わなかったものの、1度はポールポジションも獲得し何度も表彰台目前まで迫った日本屈指のトップライダー中上、彼のこれからの活躍を楽しみにしましょう。

次戦

さて、次戦は連戦となりサンマリノGP🇸🇲、ミサノワールドサーキットに向かいます。チャンピオン争いの行方はどんな方向に向かうのか?次戦も見逃せません!

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