【F1 Rd.14 オランダGP🇳🇱決勝ハイライト】
予選に続き今回の決勝も雨に左右され大波乱のレースとなりましたね
まずはスターティンググリッドに予選から変更が入りました
角田裕毅🇯🇵(アルファタウリ)にQ2でハミルトンのアタックを妨害したと取られ3グリッド広角のペナルティを受けました
またマグヌッセン🇩🇰(HAAS)は予選18番手でしたが予選後にPUやギアボックスを交換したためピットレーンスタートとなりました
レースはスタート直前まで晴れ間が広がり、場内もDJや音楽隊がガンガン盛り上げます
しかしフォーメーションラップに向かっていくタイミングで怪しい雲が空を覆い尽くし、オンボードカメラには何と雨粒が…
スタートではフェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)が完璧な蹴り出しでホールショット、そして真後ろではアロンソが何とターン3のバンクでイン側から攻めていき5番グリッドから3番手へジャンプアップ!
そしてセクター2へ突入したタイミングで一気に雨が酷くなります!
1周目が終わったところで半分近くのマシンがスリックからインターミディエイトへ履き替え、2周目終わりでも多くのマシンがピットへ入っていきました
その中で勇者だったのはアルボン🇹🇭とサージェント🇺🇸のウィリアムズ勢とピアストリ🇦🇺(マクラーレン)、ヒュルケンベルグ🇩🇪(HAAS)、そしてボッタス🇫🇮(アルファロメオ)の5台
何とピットに入らず激しい雨の中をスリックタイヤで走り抜きます!
あくまで一時的な通り雨と読んでのジャッジだったのでしょう
実際に雨は上がりインターミディエイト勢は10周前後のところで各車ピットへ入りスリックタイヤへ履き替えていきます
レースは15周目、再び雨が映し出されます
そして16周目にSCが導入されます
国際映像に映し出されたのは、何とサージェントがコントロールを失いウォールにヒットしている姿!
雨の中を頑張ってスリックで走り抜けていただけに、残念な結果になりました
サージェント本人もコース脇でかなり落ち込んでいる様子でしたね
サージェントはその後、レース終盤までピットに戻らずコースサイドの雨宿り出来るところでポツンと観戦してましたね(^_^;)
22周目からレースは再開され、ピット回数としてはほとんどイブンな状態の中で角田裕毅は17番手スタートから10番手までポジションアップ
この週末ずっと調子が良いだけに、入賞も十分に狙っていける場所に位置します
またこの時点で大きくポジションを上げていたのはガスリー🇫🇷(アルピーヌ)
何と12番手スタートから4番手まで上がってきてました
オーバーテイクが難しいサーキットではこういう雨をいかに味方につけることが出来るかが大事ですね
逆にこの時点で様子がおかしかったのはルクレール🇲🇨(フェラーリ)
なかなかペースが上がらず13番手でピアストリやヒュルケンベルグ、ボッタスに追い回されます
スタート直後の雨の中で他車との接触もあったのでマシンにダメージがあったのかもしれないですね
レースは半分の36周を経過し、序盤と比べると非常に落ち着いたレース展開
その中で見応えがあったのは8位角田と9位ノリス🇬🇧(マクラーレン)の攻防
DRS圏内で毎回ターン1のヘアピンでノリスが仕掛けようとするも角田は見事なライン取りとブレーキングで道を譲らず抑え込みます
マクラーレンはここ数レース非常に調子が良いだけに、それをしっかり抑える角田の走りは見事でした
そしてその後方ではペースの上がらないルクレールと、今回がデビューレースとなったレッドブル育成で今季SUPER FORMULAで活躍するリアム・ローソン🇳🇿(アルファタウリ)がバトルを繰り広げます
ルクレールは何とか守りのラインを取りますが、ローソンが何とターン11で仕掛け前にでます!
その直後のターン1でDRSに入られ再びルクレールが前に出ますが、ルーキーらしからぬ見事なバトルで盛り上げてくれます
しかしルクレールはやはりダメージがあったのかペースが上がらずこれ以上のレース継続は厳しくなったため42周でリタイアを喫することになりました
45周前後で多くのドライバーが30周以上ソフトタイヤを使い込んでいたためピットに入っていきますが、その中で角田はステイアウトを選択
ただこの時点で周りよりラップタイムが2~3秒遅く、トラック上でどんどんポジションを落としていきます
アルファタウリのストラテジーが全く読めません
雨を待つにしても、周りとのタイム差を考えるとステイアウトの方が不利なように思えます
しかし、雨雲は確実にサーキットへ迫ってきます(^^;
そして60周を迎えたところで雨雲がついに到着、各車インターミディエイトへ履き替えていきます
その雨の中、タイヤを履き替えたはずのペレス🇲🇽(レッドブル)がターン1で止まりきれずオーバーラン!
後方にいたアロンソ🇪🇸(アストンマーティン)が先に行きますがペレスも見事なスピンターンでコースへ戻っていきます
しかし64周目、周冠宇🇨🇳(アルファロメオ)がターン1で止まりきれずウォールに刺さっている姿が映し出されます!
更に雨量があまりにも多く、インターミディエイトでは追いつきません
フェルスタッペンは一旦インターミディエイトを履くも後方とのギャップが大きかったこともありフルウェットタイヤへ履き替えます!
しかしその直後、周冠宇の撤去作業と天候のこともありVSCやSCではなく赤旗中断となります
周冠宇は無事にマシンから降りバリアの修復も終わり、雨も落ち着いたところで40分の中断を経てレースはいよいよ65周目からSC先導で再開、そして67周目から残り6周のところでSCも解除されスプリントバトルが始まります
フェルスタッペンはすぐに2位アロンソとのギャップを広げ安全マージンを作ります
後方では間隔が詰まっているこのタイミングが攻め時だと各車果敢にアタックしていきます
そうこうしているうちについにファイナルラップへ突入
1周目から最後まで天候に振り回され大荒れとなった2023年オランダGPを制したのは、王者マックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)
慌ただしく変化する状況の中でも根本的なマシンの速さを存分に活かし、1人だけ危なげない走りでレースを席巻しました
この優勝でフェルスタッペンはセバスチャン・ベッテルとアルベルト・アスカリに並ぶF1歴代最多タイの9連勝で今季11勝目
今季スプリントも含め全てのレースで表彰台に上がっているだけに、余程のことが起きない限りはこの連勝記録はもう少し続きそうですね
2位に入ったのはカナダGP以来の表彰台、フェルナンド・アロンソ🇪🇸(アストンマーティン)
変わりゆく天候の中見事な落ち着いた走りでした
ドライバーオブザデイも獲得しましたね
後のインタビューで「(リスタートの際に)フェルスタッペンに仕掛けようと考えたが何かあれば家に帰れなくなると思った」と、堅実な判断を述べてましたね笑
3番手でチェッカーを受けたのはペレスでしたが、赤旗直前のピットの際にスピード違反を犯してしまい5秒ペナルティが課され降格、繰り上がりでピエール・ガスリー🇫🇷(アルピーヌ)が3位に入り、2021年アゼルバイジャンGP以来2年ぶりの決勝表彰台に上がりました
前戦ベルギーGPのスプリントレースでも3位フィニッシュを果たしており、調子も上向いて来てますね
以下オランダGPトップ10
この中で言うとアルボンは最初の雨の中もソフトタイヤで走り抜き、見事なタイヤマネジメントで8位を獲得しました
マクラーレンの2台も踏んだり蹴ったりの展開もありながら確実にポイントを獲得
サインツ🇪🇸(フェラーリ)も最後の最後にハミルトンを抜いて5位にポジションを上げて力強い走りを披露しましたね
なお、角田裕毅は13番手でチェッカーを受けましたが赤旗前にあった他車との接触による5秒ペナルティを受け最終的には16位という扱いになりました
ただ角田の走り自体は非常に力強く、ペースが落ちる前までは中団で見事なバトルを見せてくれたので次戦に期待したいですね
またいきなりのF1デビュー代打となったリアム・ローソンは堅実な走りの中にも各所で見事なバトルも披露し初レースを14番手でチェッカー(角田のペナルティ降格により13位)
素晴らしいデビューレースになったのではないでしょうか
なお、FP2でのクラッシュで骨折を喫したリカルドは日曜日に手術を受け回復に時間を要することから、リカルドが復帰できるようになるまでアルファタウリはローソンを起用することを発表
リカルドの回復を祈りつつ、ローソンには走れる限り頑張ってほしいですね
因みに今回のオランダGP、昨年のレースで大量のオレンジの発煙筒が焚かれたことを受けオレンジ発煙筒の持ち込みが禁止となってましたが、フィニッシュ直後にターン1側のスタンドでやっぱりモクモクとオレンジの煙が上がってましたね笑
そしてレッドブルもレース後の集合写真でガッツリ煙を上げてました(^◇^;)
このオランダGPを終えてのドライバーズランキングはこちら
レッドブルの2人は逃げ切ってますね
今後はアロンソとハミルトンの3位争い、サインツ、ルクレール、ラッセル🇬🇧(メルセデス)の5位争いが注目どころになってきそうですね
続いてコンストラクターズランキングはこちら
近いと言えば近いのはアストンマーティンとフェラーリの3位争いですかね
全体的に間隔が開いており、ウィリアムズ、HAAS、アルファロメオも近いですがチーム力を考えると頻繁にポイントを獲得出来るわけでもないので、ドライバーズと比べるとコンストラクターズはしばらく膠着しそうですね
大波乱のオランダGPを終えましたが、次戦は2週連続開催で今週末のRd.15イタリアGP🇮🇹歴史ある伝統のモンツァに舞台を移します
ここまで苦戦を強いられてるフェラーリはティフォシで溢れる母国GPでどのような戦いを見せてくれるのか?
次戦も見逃せません!