【FIA F2 Rd.10 ベルギー🇧🇪フィーチャーレースハイライト🏎💨】
優勝:アイザック・ハジャー🇫🇷(Campos/レッドブル育成)
2位:ガブリエル・ボルトレト🇧🇷(Invicta/マクラーレン育成)
3位:ジャック・クロフォード🇺🇸(DAMS/アストンマーティン育成)
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7位:宮田莉朋🇯🇵(Rodin)
優勝を飾ったのはチャンピオンシップをリードするアイザック・ハジャー。終始安定したペースでレースを進め、中盤まではタイトルを争うアロン🇪🇪(Hitech)と抜きつ抜かれつの好バトルを演じましたが最終的には2位に2.9秒のギャップを築く完璧なレースとなりました。
レース序盤は波乱の連続。スタート直後ターン1のヘアピン”ラ・ソース”へ各車飛び込んでいくのですが、右コーナーにも関わらず中団で左の芝生の方へ進んでいく2台が。なんとベアマン🇬🇧(Prema/フェラーリ育成)の左後ろがマローニ🇧🇧(Rodin/ザウバー育成)の右前と接触しコントロールを失い、その勢いで車体が左を向いてしまいマローニの左側にいたマルティ🇪🇸(Campos/レッドブル育成)を巻き添えに。レースはいきなりセーフティカー(SC)導入となります。
4周目にSC解除となりレース再開。しかし今度はケメル・ストレート後のターン5-6"レ・コーム"を抜けたところでヴィラゴメス🇲🇽(V.A.R.)がスピンを喫し、マルタンス🇫🇷(ART/アルピーヌ育成)がそれを避けきれず2台は接触。再びSC導入となります。あれでしょうか、彼らは雨が降らないと落ち着いて走れないのでしょうか?(⌒-⌒; )
改めて7周目からレース再開、8周目にはハジャーがアロンを捉えトップへ浮上します。しかしアロンも簡単には離されずハジャーの背中を追います。
しかし今度は2台ともピットを終えた11周目にアロンがハジャー交わしてピット済みの中ではトップへ浮上。なかなかいいバトルを演じます。
ただしアロンはタイヤのデグラデーションが激しいのか引き離すことができず13周目にはハジャーに再び抜き返されてしまいます。ストレートの伸びがあまり良くないのを見るとダウンフォースが強めのセッティングだったのかもしれないですね。
アロンはさらに17周目にはボルトレトにもレ・コームで交わされ、実質3番手まで後退していきます。やはりロングストレートでかなり苦しんでます。
その後レースはハジャーとボルトレトによるトップ争いへと移っていき、アロンは一瞬トラブルが起きたのか大きく後退していきます。
アロンはクロフォード🇺🇸(DAMS/アストンマーティン育成)の猛追を受けるもなんとか抑え続け、トップ3はハジャー、ボルトレト、アロンで最後を迎えるかと思われました。しかしファイナルラップに悲劇が…なんとアロンのマシンがラディオンを抜けたあたりから急にスローダウン!力なくケメル・ストレートの右端にマシンを寄せます。
タイトルを争う上でハジャーとアロン、明暗を大きく分ける一戦となりました。ルーキーチャンピオンを狙うアロンにとって優勝どころか1ptも足せなかったのは非常に痛いです。
宮田莉朋🇯🇵(Rodin)は16番手からのスタートでしたがピット戦略だけでなくしっかりとコース上でもオーバーテイクを重ね最終的には9つポジションを上げて7位でフィニッシュ。あまり多くは映像に映りませんでしたが、非常に力強い走りを見せてくれました。予選パフォーマンスを改善・安定させることができれば上位での戦いも期待できる走りなので夏休み明けを楽しみにしたいですね。
この週末を終えてのランキングはこちら。
優勝を飾ったハジャーが165ptにまで伸ばし今季のタイトル争いで初めての大きなリードとなりました。まさかのリタイアに終わったアロンはポイントを重ねられず3位へ後退、ここ最近好調のボルトレトが今回の2位で18ptを重ね2位へ浮上してきました。
昨年もこのスパラウンドで岩佐がリタイアを喫しタイトル争いから脱落していったことを考えると、この夏休み前の1戦がひとつの大きなターニングポイントのなのかもしれないですね。
さて、次戦はサマーブレイクを挟んでイタリア🇮🇹の超高速サーキット、伝統のモンツァです。残りは4戦、ここからタイトル争いはどうなっていくのか?目が離せません!