【MotoGP Rd.14 日本GP🇯🇵ハイライト】
MotoGPスプリントレース
TOP3
曇り空で少し雨も心配される空の下モビリティリゾートもてぎで行われたMotoGPスプリントレース、圧倒的速さでトップチェッカーを受けたのはホルヘ・マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)!サンマリノGP🇸🇲、インドGP🇮🇳に続いてスプリントレース3連勝となりました。
2位には見事なスタートを決めたブラッド・ビンダー🇿🇦(KTM)、そして3位にはポイントリーダーのフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)がミラー🇦🇺(KTM)との接戦を制して食い込みました。
(誰だよ「本日の主役」タスキを準備したやつはww有能じゃねぇか)
ハイライト
レースは全体を通じて非常に落ち着いた展開でした。珍しく転倒がなく、残念だったのは弱虫ペダルとのスペシャルコラボヘルメットで挑んでいるA.エスパルガロ🇪🇸(Aprillia)がマシントラブルで失速しリタイアしたこと。それ以外は1台もリタイアなくチェッカーまで走り切りました。
優勝したマルティンは2位ビンダーに1.390秒の大差をつけてのフィニッシュ。誰も寄せ付けない圧倒的な走りでしたね。ビンダーもスタートで2位に躍り出るとそこからしっかりと後続に4秒近くのギャップを築いて速さを示しました。
そんな落ち着いたレースでも見どころだったのはバニャイヤとミラーの3位争い。スタートで出遅れたバニャイヤはミラーの後ろで常にタイミングを伺う走りをしますが、ミラーも見事なライン取りでなかなか隙を見せず。最終的にラスト3周の90度コーナーでバニャイヤが思い切り飛び込んでいきポジションを上げますが、両者非常にクリーンなバトルでした。
7周目のM.マルケス🇪🇸(Repsol/HONDA)とベッツェッキ🇮🇹(VR46/Ducati)とザルコ🇫🇷(Pramac/Ducati)の3台によるバトルも素晴らしかったですね。90度コーナーに3台で飛び込んでいくバトルは圧巻でした。
一方でM.マルケス以外の日本勢は全体的に上位に浮上できないレースとなりました。
YAMAHAはクアルタラロ🇫🇷が15位、モルビデリ🇮🇹が16位、ワイルドカード参戦のクラッチローがトラックリミット違反によるロングラップペナルティもあり18位でフィニッシュ。
HONDA勢はM.マルケス🇪🇸(Repsol)が健闘の7位で3ポイント獲得、ミル🇪🇸(Repsol)が13位、中上🇯🇵(LCR)が17位、リンス🇪🇸に代わってこの土曜日からセッションに参加するブラドル🇩🇪(LCR)が20位という結果に終わりました。
決勝ではもう少し巻き返してきてほしいところですね。
MotoGP決勝
TOP3
波乱の展開となったメインイベントのMotoGPクラス決勝、レースを制したのはホルヘ・マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)!
2位にはポイントリーダーのフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)、そして3位にはマルク・マルケス🇪🇸(Repsol HONDA)が今季初表彰台となりました。
ハイライト
決勝レースはスタートする前から非常に慌ただしい展開。空模様が朝からずっと怪しかったのですが、なんとスタート時刻直前に…雨!しかし全車装着しているのはスリックタイヤ!現場の方々は非常に頭が痛い状況でしたが、画面のこちら側で観ている外野はとても盛り上がる展開となりました。
それでもなんとかスタートとなるのですが、案の定ターン1でいきなり3台の接触が発生。なんとなく、この時点で「あ、結構雨やばいのかも」と思った方も多かったと思います。
ホワイトフラッグも提示される状況だったため、オープニングラップを終えたところでほとんどのライダーがピットに戻りウェットタイヤを履いたスペアバイクへ乗り換えていきます。
この雨の中様々なバトル、オーバーテイクが各所で披露されるのですが、その中でも目を見張ったのがM.マルケス。戦闘力の劣るHONDAマシンにも拘らず、まるで水を得た魚のように次々と前のマシンを交わし12周目には3位まで浮上します。
しかし13周目、酷くなった雨でザルコ🇫🇷(Pramac/Ducati)が転倒。これが最終的な判断のキッカケとなったのか、レースは赤旗中断となりました。
少し待ってからレースは一度再開のアナウンスが出され、ライダーたちはクイックリスタートで送り出されます。しかしスタート前のウォームアップラップの段階でこれ以上の走行は困難と判断。再び赤旗が提示され、今回は中断ではなくレース終了がアナウンスされることとなりました。
フルレース走れなくて消化不良な感じもありましたが、何よりも安全が最優先されるのでこれは致し方なかった判断ですね。
最終的な順位はこちら
M.マルケス以外の日本勢としては、YAMAHAはクアルタラロ🇫🇷が10位、クラッチロー🇬🇧が13位、モルビデリ🇬🇧が17位。
HONDA勢は中上🇯🇵(LCR)が11位、ミル🇪🇸(Repsol)が12位、そして代役のブラドル🇩🇪(LCR)が14位でフィニッシュし、HONDA勢は全車がポイント獲得となりました。
スタンディング
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今回のマルティンの優勝でトップのバニャイヤとの差はなんと3ptまで近づきました。いつ逆転しても不思議ではないこの点差、サテライトチームライダーがファクトリーライダーを喰ってしまうのか?次戦以降も楽しみになるタイトル争いになってきました。
Moto2決勝
TOP3
Moto2決勝を制したのはソムキアット・チャントラ🇹🇭(Team Asia)!FP1から全てのセッションでトップに君臨し続け、決勝だけでなくこの日本GPを完全に支配した週末になりました。
2位は地元の雄、小椋藍🇯🇵(Team Asia)。2年連続優勝も期待されましたが、金曜日からずっと体調不良を抱え万全な状態でのホームGPではありませんでした。その中でも最後まで攻めの走りでチャントラと並んで見事Team Asiaのホーム1-2を決めました。
3位には堅実な走りのポイントリーダー、ペドロ・アコスタ🇪🇸(KTM Ajo)が入りました。
全体順位
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小椋藍以外の日本人では羽田太河(SAG Team)が19位、野佐根航汰(Yamaha VR46 Team)は7周転倒リタイアとなりました。ホームGP、2人とも悔しい結果となりました。
スタンディング
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アコスタとアルボリーノのギャップは50ptまで広がってしまいました。今シーズンは残り後6戦ありまだどうなるか分かりませんが、アコスタは余裕を持って残りを戦っていけますね。
Moto3決勝
TOP3
日本GP Moto3クラス、優勝したのはジャウメ・マシア🇪🇸(Leopard)!後方を1.5秒引き離す圧勝のレースでした。
2位に入ったのは佐々木歩夢🇯🇵(Intact GP)、そして3位はダニエル・ホルガド🇪🇸(KTM Tech3)が入りました。
圧勝のマシアとは対照的に3位争いは大接戦!ファイナルラップの90度コーナーでホルガドが前に出ましたが、最終コーナーの立ち上がりでホルガドがトラクションを失い、その間に佐々木が一気に加速。フィニッシュラインまでの距離も功を奏し僅か0.056秒差で佐々木に軍配が上がる興奮のフィニッシュとなりました。
全体順位
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佐々木以外の日本人は、鳥羽海渡(Squadra Corse)が8位、山中琉聖(GASGAS Asper)が9位、古里太陽(Team Asia)が12位、鈴木竜生(Leopard)は13周リタイアという結果となりました。鈴木のリタイアは残念ですが完走したメンバーは皆ポイント圏内フィニッシュ。良いホームレースになったのではないかと思います。
スタンディング
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マシアが今回の優勝で単独トップに浮上!佐々木は6ptビハインドながら2位へ。ホルガドもトップから3位へ後退したとはいえまだまだ9pt差。
恐らくはこの3人がタイトルコンテンダーになるかと思います。佐々木は今季未勝利ながらこの活躍。1勝すれば一気に伸びてきそうな気はするのですが、確実にポイントを重ねていってほしいですね。
総括
今回は3クラスとも君が代は流れませんでしたが、Moto2とMoto3では日本人ライダーがそれぞれ2位に入り、MotoGPではRepsol HONDAのM.マルケスが入り、日本GPとしては非常に盛り上がったのではないでしょうか?
また観客動員は金曜日からの3日間通しで76,125人が詰め寄り、前年比1.8万人増。
2018年の96,425人が過去最多ということ、コロナ後ということを踏まえると上々の数字なのではないでしょうか?
モビリティリゾートもてぎのアクセスや収容力を考えると海外のように何十万人動員!というのはなかなか難しいかもしれませんが、来年以降さらに増えていけると嬉しいですね。僕もいつかは必ず!
次戦
さて次戦は来週末のRd.15インドネシアGP、舞台はマンダリカサーキット。
日本GPでは雨にやられましたが、このインドネシアも突然の大雨が心配なサーキット。一体どんなバトルが生まれるのか?各クラスのランキングはどうなっていくのか!?次戦も目が離せません!
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