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【WRC Rd.10 アクロポリスラリーギリシャ🇬🇷Day2ハイライト🚗💨】

またもや波乱の連続となったアクロポリスラリーのDay2、12ステージを終えて総合トップに立つのはなんとティエリー・ヌービル👓(ヒョンデ)!イベントスタート時にはエンジントラブルで失速し順位も落としてましたが、荒れ狂うこのラリーで堅実な走りを積み重ねた結果いつの間にかトップへ。チャンピオン獲得に向けて非常に力強い走りを見せてくれました。

波乱はこの日1本目のSS7から起きました。Day1時点で総合トップに位置していたタナック🇪🇪(ヒョンデ)、なんとスタートから5.6km地点で右リアをパンク!まだまだ先が長いためステージ内でタイヤを交換します。やはり悪路、いつどこで誰が餌食になるか分かりません。

時間を失ったもののタイヤを交換して再び走り出して順調にタイムを刻んでいたタナック…でしたが悪夢は続きます。なんと15.4km時点でタナック再びパンクを喫します!今度は右前…いやぁ、辛い(^◇^;)

このタナックのダブルパンクチャーによりラリーリーダーにはなんとソルド🇪🇸(ヒョンデ)が立ちます。

SS8はこのイベントで初めてラリー1勢ノートラブルで無事にステージが進みます。が、SS9は再びドラマが。オジェ🇫🇷(TGR)のオンボードリプレイが流れ、そこに映っていたのは脇の法面に車を落としたミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード)の姿!ここから脱出することは流石に叶わず、ミュンスターはデイリタイアとなります。

さらにこのSS9ではまたもやラリーリーダーにトラブルが襲います。今度はソルドが右リアをパンク、さらにフィニッシュまで大きく離れてはなかったカラカそのままフィニッシュまで走り切ります。なんとか走ったものの、右リアはボディを大きく損傷、サスペンションや内部が丸見えである意味メカマニアには堪らないボディワークと変貌してました(笑)。

このソルドの後退により、なんと総合トップにヌービルが浮上。Day1ではエンジンが1気筒死んで出遅れてましたが、それでも堅実な走りで気が付けばトップに。このようなラリーでは速く走るよりも確実に走ることがとにかく大事だと見せつけます。

SS10では戦局を変えるような出来事は起きなかったものの勝田🇯🇵(TGR)がスピンを喫し10秒ほどタイムを失います。
そしてSS11で今度はエヴァンス🇬🇧(TGR)を悲劇が襲います。さほどスピードのない右コーナーでしたが轍に足を取られたのか車体が大きく傾き横転、完全にひっくり返ってしまいました。

ラリーの妖精さんたちの助けにより立て直してとりあえず走り切ることは出来ましたがフロントガラスも破損し車体のダメージが大きく、総合順位も14番手でポイント圏の10位まで6分以上離れていたことからこれ以上無理して走行を続けるよりも日曜日に備えることをTGRは選択。エヴァンスはSS11でデイリタイアとなりました。

SS12は山を降りてマラカサと呼ばれる街が舞台のスーパーSS。ここまでのステージと異なりターマック路面で約2キロの短いステージで、ここでは目立つトラブルはない…と思いましたがフルモー🇫🇷(Mスポーツフォード)がスタートでストールしたのか出遅れる場面も(^◇^;)
しかしここまでに起きた様々なトラブルに比べたら可愛いものです。このSSSを各車走り切りDay2を無事に終えることが出来ました。

このDay2土曜日を終えた時点での総合順位と暫定サタデーポイントはこちら。

ラリー1の半数がデイリタイアを喫して後退する中、なんだかんだでヒョンデは3台とも残っているのは見事。5番手以降はWRC2がずらりと並びます。パヤリはまさかの総合ポイント大量得点です(笑)。
Day3はスーパーサンデーなので各車ここをどう戦うのか?生き残ったラリー1の4台はサタデーポイントを確保するために正確さを優先、後退した4台はマニュファクチャラーポイントのこともあるのでサンデーポイントをかけてチャージしてくるのではないかと予想します。特にTGRの2台はヒョンデとマニュファクチャラータイトルを争っているので勝負するでしょう。

ここまで12ステージを走ってラリー1勢に何もトラブルなく走り終えたのは僅か2つ。最終日Day3は3ステージだけですが何もなく終わるのか、それとももう一波乱起こるのか?荒れるアクロポリスラリー、最後まで見逃せません!


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