【MotoGP Rd.11 オーストリアGP🇦🇹スプリントレースハイライト】
14周に渡る高速レッドブルリンクでのスプリントレース、トップでチェッカーを受けたのはフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)。スタートでホールショットを奪うと序盤はマルティンの追撃を受けましたが最終的には大きく引き離して完璧な勝利となりました。
2位はホルヘ・マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)、そして3位にはアレイシー・エスパルガロ🇪🇸(Aprilia)が入るトップ3となりました。
レースはスタートで2番グリッドからバニャイヤが見事な蹴り出しでホールショットを奪います。PPスタートのマルティンはやや遅れるもなんとか2番手で留まります。
マルティンは1周目でバニャイヤからトップの座を奪い取るも、2周目のシケインでブレーキングを誤り止まりきれずオーバーラン。シケインをショートカットする形となりトップをバニャイヤへ譲ります。一見問題ない譲り方に見えましたが、これがのちにダメージとなります。
なんとマルティンのシケインショートカットに対してロングラップペナルティが課されることになりました。ポジションは確かにバニャイヤへ譲りましたがそれだけでなく1秒のギャップを作らないといけなかったようで、それが出来てないためペナルティの対象となりました。
マルティンは8周目にペナルティを消化、これによりポジションは3番手へ後退しM.マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)が2番手へ浮上します。
しかしそのM.マルケス、なんと10周目に転倒を喫します。ここまで順調なペースで戦い、リビルドして再び走り出すもピットに戻り敢えなくリタイアです。これでマルティンは2番手へ返り咲きます。
表彰台勢はほぼ順位が確定となりましたがその一方で4位争いは非常に激しい戦い。バスティアニーニ🇮🇹(Ducati)、ミラー🇦🇺(KTM)、モルビデリ🇮🇹(Pramac/Ducati)、ビンダー🇿🇦(KTM)の4台がテール・トゥ・ノーズのバトルで盛り上げてくれました。
最終的にはバニャイヤが最後まで逃げ切りマルティンに対して4.6秒ものギャップを築いて優勝。完璧なレース運びだったのではないでしょうか。
マルティンは今回2位に終わりましたが、実は怪我を抱えての戦いでした。なんと前夜シャワーを浴びてる最中に左手の親指を切ってしまったようで包帯ぐるぐる巻きの状態。痛みがある上にまともにグローブをつけるのも難しくマシンのコントロールにも影響はあったと思います。その中で予選はトップタイムをマークし、スプリントもロングラップペナルティを受けながら2位フィニッシュは健闘だったと思います。決勝に向けて少しでも良くなっていることを祈るばかりです。
日本勢の順位はYAMAHAのクアルタラロ🇫🇷が12位、リンス🇪🇸は10周リタイア。HONDA勢はザルコ🇫🇷(LCR)15位、中上🇯🇵(LCR)16位、マリーニ🇮🇹(Repsol)17位、ミル🇪🇸(Repsol)19位、ワイルドカード参戦のブラドル🇩🇪(HRC Test Team)は5周リタイアとなりました。
非常に面白いのはこのレースを終えてのランキング。なんとバニャイヤとマルティンが250ptで並びました。決勝での勝ち星の兼ね合いで順位としてはバニャイヤがトップに立ちますが、この2人の戦いは手に汗握ります。
この2人が決勝ではどんな戦いを見せてくれるのか?見逃せません!
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