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【FIA F2 Rd.14 アブダビ🇦🇪フィーチャレースハイライト🏎💨】


優勝:ジョシュア・デュルクセン🇵🇾(AIX)
2位:ガブリエル・ボルトレト🇧🇷(Invicta/マクラーレン育成)
3位:リチャード・フェシュホー🇳🇱(MP)

今回もドラマの連続だったフィーチャーレース。33周のレースを戦い抜いて今季最終戦で勝利を飾ったのはジョシュア・デュルクセン。8番グリッドからスタートで上位に浮上し、そこから自力でライバルたちをコース上で蹴散らし見事2024年最後のレースをフィーチャーレース初勝利で飾りました。

2位にはボルトレトが入り、これで彼は2024年ルーキーイヤーにしてFIA F2のチャンピオンに。来年はザウバーからF1デビューが決まっている光る才能を持つブラジリアン🇧🇷、これからの走りが非常に楽しみです。

そして3位には12番グリッドから怒涛の追い上げでファイナルラップに3位へ食い込んだフェシュホーが入る表彰台となりました。

ハイライト

レースはスタートから波乱の展開。2番グリッドのボルトレトが素晴らしい蹴り出しで先頭に躍り出る一方でPPのマルタンス🇫🇷(ART/アルピーヌ育成)がストールしたのか出遅れて6番手まで後退。さらにチャンピオンの可能性に望みを繋ぎたかったハジャー🇫🇷(Campos/レッドブル育成)も動けず!エンジンが止まってしまったのかピットレーンに押し戻されます。なんとかレースには戻れたものの、その時点で既に周回遅れ。この時点でチャンピオン争いはほぼ終わったも同然のものになってしまいました。

ボルトレトはしっかりとリードを築いて先頭をひた走る一方で序盤盛り上がったのは2番手争い。マイーニ🇮🇳(Invicta/アルピーヌ育成)に対して3番手マルティ🇪🇸(Campos/レッドブル育成)、4番手デュルクセンが真後ろに迫ります。

7周目に入るとソフトタイヤスタート勢が一気にピットへ向かいミディアムへ履き替えます。ここから約25周のタイヤマネジメントが始まります。

ピット組のトップでレースに戻ったボルトレトでしたが、そのアウトラップのターン7でまだタイヤが冷えていたのかコースオフしシケインをショートカット。その後のターン9でデュルクセンに先行を許し、さらにターン10でマルタンスにも抜かれボルトレトは3番手へ後退します。

一方でミディアムタイヤスタートの前半ロングスティント組のトップ争いはマルティに対してフェシュホーがじわじわと接近。徐々にプレッシャーをかけていきます。

そして18周目のターン6(シケイン)でフェシュホーはマルティを捉えトップに浮上します。フェシュホーは12番手スタートでしたが非常に良いペースでレースを進めます。

27周を走ったところでトップを走っていたフェシュホーがピットに入り、デュルクセンを先頭にしたソフトスタート組がレースリードに戻ってきます。そして2番手争いはボルトレトがマルタンスに接近、29周目にパスしてボルトレトが2番手へ浮上します。

トップ3は決まったかのように思えましたがこの最終局面で飛ぶような速さを見せるのはフェシュホー。ピットアウト後5番手で戻り12番グリッドスタートを考えればミディアムタイヤでのロングスティントのタイヤマネジメントがしっかりと成功してましたのでこれだけでも十分な結果に思えますが、20周目にベアマン🇬🇧(Prema/フェラーリ育成)を捉え4番手へ浮上します。表彰台を狙えるか?

そして迎えたファイナルラップ、ついにマルタンスも捉え3番手へ浮上!マルタンスはタイヤが終わっていたのか滑りまくりで全くディフェンス出来ませんでした。最終的にフェシュホーは3番手でフィニッシュしただけでなくファステストラップもマークしキッチリ1ptを加算して今シーズンを終えることになりました。フェシュホーも本当に強いドライバーになりましたね。

ボルトレトは最後2位でフィニッシュ。ハジャーは19位でフィニッシュしポイントを稼げず、ボルトレトの2024年FIA F2シリーズチャンピオンが決まりました。

またInvictaもチームタイトルを獲得。マシンが一新された今シーズン、どのチームもマシンに対して手探りなところから始まりましたがチームとして本当に強かったですね。

ボルトレトはこの成績を提げて来年からはザウバーでF1にステップアップします。F3とF2をそれぞれルーキーイヤーで制覇したその実力、果たしてF1ではどんな活躍を見せてくれるのか非常に楽しみですね!

ポイントスタンディング

この週末を終えて今シーズンの最終的なスタンディングはこちら。

ハジャーが今回ノーポイントに終わったことでボルトレトとの差は22.5ptまで広がりましたが、最終戦までどちらがタイトルを獲るか分からない非常に見応えのある争いだったのではないでしょうか。それ以外にも今シーズンはマシンが一新されたこともありスプリントレースも含めて28レース中18人ものウィナーが現れました。それだけ今シーズンが混戦だったということが窺えます。

さて、今シーズンのFIA F2はこれにて閉幕。来シーズンはこの若いタレントの中から現状決まっているだけでもボルトレト、ベアマン、アントネリ🇮🇹(Prema/メルセデス育成)がF1デビューを飾ることが既に決まっています。
さらにこのラスト2戦ではF3を戦い終えて、来季からF2に参戦することが決まっている次の才能がスポット参戦して期待を持たせる走りを見せてくれました。もう既に来年が楽しみで仕方ありません。それくらい非常に楽しい1年でした。

僕のこの記事を1年通じてお読み下さった皆様、ありがとうございました。
まだまだライターとしては未熟も良いところですが今後も試行錯誤してより良いものを書いていけるように努めます。来年もどうぞよろしくお願いします。
少し早いですが、良いお年を

ShoTime

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