【WRC Rd.12 ラリーチリ🇨🇱Day3ハイライト🚗💨】
最終日Day3は4ステージを走破。トータル16ステージを戦い終えて総合優勝を飾ったのはカッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)。今回のイベントではステージウィンは僅か2本だったものの常に安定して各ステージ上位に名を連ね、最終的には後続に23秒ものギャップを築いての勝利となりました。
2位にはエルフィン・エヴァンス🇬🇧(TGR)が入りTGRの1-2、そして3位にはオィット・タナック🇪🇪(ヒョンデ)が入る表彰台となりました。
最終日、各車を悩ませたのは…またしても霧!しかもかなりの濃霧。4ステージ行って霧が晴れてきたのは最後のSS16パワーステージのみ(それでもまだ霧掛かってたけど)。SS13~15は一寸先も見えない状況で、それでもアクセルを踏み込むラリードライバーたち。いくらペースノートがあるとはいえ、ラリーでなく普通の運転だったとしてもこの霧の中を走るのは個人的にはご勘弁願いたいレベルです(笑)。
カメラマンもよくこの霧の中でマシンを追えるもんです(^◇^;)
その中で爆速で駆け抜ける1台はセバスチャン・オジェ🇫🇷(TGR)。土曜日にデイリタイアを喫したオジェはこの日曜日で獲れるポイントは何がなんでも掻き集めたいところ。その中で殺気を感じるマックスの集中力で霧の中も駆け抜け、この最終日の4ステージ全てでステージウィンをマークしこの日曜日だけで12ptを計上。Day2のデイリタイアは非常に痛かったですがなんとか出来うる限りのことは尽くせました。
またこの日思わず笑う出来事が起きたのはセスクス🇱🇻(Mスポーツフォード)。SS15、フィニッシュ直前のジャンプでなんとリアウィングが脱落。フィニッシュ後インタビューでは「俺何が起きたん?!」と驚きの表情。まだ参戦3戦目ですが、既にWRCの中でもこのキャラクターは人気を博してきてます(笑)。
この日曜日を終えての最終獲得ポイントはこちら。
チャンピオンを狙うヌービル👓(ヒョンデ)は総合4位でフィニッシュしそこまで大きくはポイントを加算せず。オジェのリタイアもあってより堅実な走りに徹したのかもしれないですね。Day2の霧でポジションが入れ替わってしまいましたがエヴァンスも今回は3日間を通じて非常に力強く安定した速さを披露してくれました。
続いて現在のポイントスタンディングはこちら。
オジェはヌービルから41pt差。今シーズン残り2戦で最大獲得可能ポイントは60pt。まだ可能性は残してますが次戦で29ptまで差を縮めなければ9度目のチャンピオンの夢は潰えます。タナックはヌービルと29pt。もし次戦でヌービルがタナックよりも2pt多く積み重ねれば2024年のドライバーズタイトルが決まります。いよいよそういう時期になってきましたね。
さて、次戦はセントラルヨーロピアンラリー🇪🇺。グラベル連戦が終わり、久々のターマックラウンドとなります。
先ほども述べた通り次戦はヌービルがチャンピオンを決める可能性があります。タナックが食い止めて最終戦まで持ち越されるのか、それともヌービル決めるのか?見逃せません!