【F1 Rd.22 ラスベガスGP🇺🇸決勝ハイライト】
TOP3
大波乱だった初開催ラスベガスGP、レースを制したのは圧巻の走りのマックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)!
2位はファイナルラップのバトルを制したチャールズ・ルクレール🇲🇨(フェラーリ)、そして3位には惜しくもルクレールに最後抜かれはしたものの後方から見事な追い上げを見せたセルジオ・ペレス🇲🇽(レッドブル)が入るトップ3となりました。
最終リザルト/ハイライト
レースを終えてのリザルトはこちら。
今回のレースは終始バトルの連続で非常に面白い1戦になったのではないでしょうか?
混乱はスタート直後から。2番グリッドスタートのフェルスタッペンがPPのルクレールのインをついてターン1に入って行くが止まりきれず2台揃ってコースオフ!なんとか後退は免れフェルスタッペンがトップ、ルクレール2番手でコースに戻って行きます。ルクレールはスタートの蹴り出しが悪かったですね。
※フェルスタッペンは後にこの押し出しによって5秒ペナルティを課されることになりました。
また後方ではアロンソ🇪🇸(アストンマーティン)が止まれずターン1の中でスピン!そのスピンしたアロンソにボッタス🇫🇮(アルファロメオ)が接触しフロント損傷、さらにそのボッタスにペレスがリアからヒットしてしまいこちらもフロント損傷、そしてサインツはその後ろでハミルトン🇬🇧(メルセデス)と接触しスピンを喫してしまい大きく後退します。
このスタートでペレスはフロントウィングを損傷、交換のためピットに入りポジションを大きく下げます。アロンソ、ボッタスも同じくピットに入ります。
また角田🇯🇵(アルファタウリ)はこのスタートの混乱に乗じて一気に12番手までポジションを上げることに成功しました。角田は混乱の中でポジションを上げるのが本当に上手いですね。
さらに3周目、今度はノリス🇬🇧(マクラーレン)がターン11手前でマシンが壊れウォールをヒット!そのままターン12奥のウォールまで刺さってしまいました。幸いノリス自身は大丈夫でしたが残念ながらリタイアとなります。
このタイミングでSCが入りストロール、サインツがピットに入りタイヤを交換します。
レースは7周目からリスタート。
フェルスタッペンはペナルティのこともありますので飛ばして後続とのギャップを広げにかかります。
一方で後方から追い上げてくるのはペレス。SCリスタートのタイミングで16番手にいましたが、10周目以降毎周のごとくポジションを1つまた1つと上げて行きます。そして周りが最初のピットに入り始めたタイミングで一気にポジションを上げ、18周目には2位まで挽回。流石はストリートキングペレスです。
スタート直後はルクレールに対し大きなギャップを築いたフェルスタッペンでしたが、徐々にルクレールが迫って行きます。どこかでタイヤを苛めてしまったのか全くグリップしてません。そして16周目のロングストレート後のターン16でルクレールがオーバーテイクし先頭に出ます。直後フェルスタッペンはピットイン。5秒ペナルティを消化しタイヤを変えレースに戻って行きます。
17周目、ハミルトンはピアストリと接触。それによってタイヤがパンクしてしまい大きくポジションを落とします。ピアストリもマシンにダメージを受け緊急ピットインを強いられます。
25周目、フェルスタッペンとラッセルがターン12で接触!フェルスタッペンはフロントウィング右側の翼端板を失います。
※後にラッセルに5秒ペナルティが課されることになりました。
この接触により飛び散ったパーツの処理の為、26周目SCが入ります。このタイミングで半数のマシンがピットイン。フェルスタッペンも入りはしましたがタイヤ交換のみでウィングは交換しません。翼端板は壊れても走りには影響しません!笑
29周目SC解除となってレースはリスタート。そのタイミングでピアストリがガスリー🇫🇷(アルピーヌ)のインに飛び込み3位へ浮上。ルーキーらしからぬ思い切りのいい走りを披露します。
32周目、ペレスがついにルクレールを捉えトップに躍り出ます!SCのおかげでギャップが詰まったからとはいえ、流石はストリートキングと言わんばかりの走りです。
そして後ろからはフェルスタッペンがとんでもないスピードで追い上げてきます。
29周目からレースリスタートとなりその時点では5番手にいましたが、33周目には3番手へ浮上。そして一気に2位ルクレールに詰め寄ります。
しかしルクレールもトップのペレスに詰め寄っていき、35周目ついにルクレールがトップを取り戻します!
ペレスはペースが上がらず、36周目にはフェルスタッペンが2番手へ浮上します。
そして今度はフェルスタッペンが一気にルクレールに迫り、37周目トップに浮上します。
しかしルクレールも簡単には離されません。フェルスタッペンについて行きチャンスを探ります。
しかし41周目ルクレールはフェルスタッペンについて行けず離されてしまい、後ろからペレスが迫って今度は防戦を強いられます。
そして43周目、ターン12でルクレールが止まれずオーバーラン!エスケープゾーンへ避けてる間にペレスが2番手へ浮上します。
しかしペレス、なかなかルクレールを引き離すことが出来ません。ルクレールはDRSが使える1秒圏内を走行。タイミングを探ります。
そして捉えたのはファイナルラップ。あと少しでゴールでしたがDRS後のターン14でペレスのインに飛び込み見事なオーバーテイクで2位へ浮上!
ペレスはターン16からの全開区間で一気に加速し最後の逆転を狙いますが僅か0.171秒届かず…まさかの2戦連続でサイドバイサイドのフィニッシュとなりました。
ルクレールは抜き返される可能性を残さないためにファイナルラップに仕掛けたのかもしれないですね。非常に見事な飛び込みでした。
フェルスタッペンはこの優勝で6連勝、今季18勝目。さらにレッドブルとしては今季20勝目を達成。22戦中20勝はF1新記録!圧倒的ですね。
角田はスタートこそ良かったものの全体的にペースが上がらず後方での戦いを強いられ、さらに47周目ギアボックスにトラブルがあるとチームから無線。終盤非常に良いペースで走っていましたがターン14奥の退避エリアにマシンを入れ残念ながらリタイアとなりました。
レース展開をざっと綴ってはみましたが、正直他にもたくさんコース上ではオーバーテイクが起きてました。事前の情報では気温の問題であったり、ストレート番長なサーキットで面白くないのでは?と色々な声がありましたが、いざ始まってみると非常に迫力のある1戦となり、来年以降も楽しみにさせるイベントになったのではないかなと思います。
レース以外でも様々豪華な演出があり、いちいちラスベガスらしさがありましたね。
ランキング
このレースを終えてのランキングはこちら。
まずはドライバーズ。
このレースでペレスはランキング2位を確定とさせました。夏休みが明けてからなかなか調子が上がらず苦戦を強いられ、一時は来季のシートも危ないのでは?といった噂も飛び交いましたが、ここ数戦は見事な走りを披露してくれてます。最終戦を待たずして2位を確定させたのは良かったですね。
同じく、ハミルトンもサインツに対して26pt以上のギャップを築いたためランキング3位が確定。ラッセルも前後共に大きな差があるのでランキング8位が確定ですね。
混戦となってきているのはランキング4位争い。ノリスがリタイアでノーポイントに終わり、サインツが6位で8pt、アロンソが9位で2ptを加算。元々この3人の接戦だったのが今回ルクレールが2位18ptを加算したことでこの戦線に加わってきました。今年の戦績を考えるとこの4人のランキングはシャッフルされても不思議ではありません。最終戦はこの争いが激しくなるかもしれないですね。
続いてコンストラクターズ
フェラーリがメルセデスに対し4pt差と一気に迫ってきました。今回はフェラーリの方が速かったですがメルセデスのアブダビでのスピードも侮れません。この2チームならどちらが2位で終わっても不思議ではないですね。
その後方ランキング4位争いもマクラーレンとアストンマーティンが11pt差。マクラーレン優勢のようには思えますがアストンマーティンも突如力を示すこともあるので逆転の可能性は否めません。
ウィリアムズとアルファタウリは前戦で7pt差まで迫ってましたが今回は両チームともノーポイントに終わってしまったのでギャップに変動はなし。ウィリアムズは今回予選は素晴らしかったですがレースペースに苦しみましたね。
両チームの力量を考えるとウィリアムズ優勢だとは思いますがどうなることやら…
ドライバーズ同様、コンストラクターズも最後まで注目ですね!
次戦
さて、次戦はいよいよF1 2023年シーズン最終戦アブダビGPとなりました。
3月から始まった長いF1シーズンもいよいよこれが最後です。
1年の集大成となるレース、全員が悔いのない走りをして気持ちよく1年を終えてほしいですね。最後まで、見逃せません!