見出し画像

【F1 Rd.23 カタールGP🇶🇦決勝ハイライト🏎💨】


ハイライト

激しい展開を繰り広げた決勝レース、優勝を飾ったのはマックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)。スタートでトップへ浮上するとピットのタイミングも含めて一度もリードを譲らない完璧なレース運び。最終的に2位以下に対して6秒ものギャップを築いての完勝となりました。

2位にはルクレール🇲🇨(フェラーリ)、3位にはピアストリ🇦🇺(マクラーレン)が入り両者コンストラクターズ争いに向けて非常に貴重なポイントを重ねることが出来ました。

レースはスタートから波乱の幕開け。2番グリッドからフェルスタッペンが見事なスタートでホールショットを奪い、PPのラッセル🇬🇧(メルセデス)はポジションを守れずさらにフェルスタッペンのイン側を突いてきたノリスが2番手へ上がってきてラッセルは3番手へ後退します。

一方でその後方ではコラピント🇦🇷(ウィリアムズ)、オコン🇫🇷(アルピーヌ)、ヒュルケンベルグ🇩🇪(ハース)の3台が接触。ヒュルケンベルグはなんとかピットへ戻ることができたもののコラピントとオコンは損傷が大きくてこれ以上動けず。SC導入となります。

さらにその先のセクションではストロール🇨🇦(アストンマーティン)とアルボン🇹🇭(ウィリアムズ)も接触しお互いスピン。アルボンは特に損傷なくレースを続行したもののストロールはダメージがあったのか最終的に8周でリタイアとなりました。ウィリアムズはここ最近クラッシュが続いて予算もパーツもない中、今回も1周目から頭を抱える展開です。

レースは5周目から再開。フェルスタッペンがリードするも真後ろにはノリスとラッセルが続いて懸命にフェルスタッペンを追いかけます。

そこから順位の変動は全体的に落ち着き、トップ争いはフェルスタッペンとノリスの2人に絞られラッセルは徐々に離されていきます。
そして20周を超えたところではピアストリがラッセルの背後まで迫ってきました。

そして24周目ラッセルはアンダーカットを狙ってピットへ向かいますがタイヤの装着に時間を要してしまいタイムを大きくロス。ピットアウトで一気に11番手まで後退してしまいました。

マクラーレンはノリスに対してフェルスタッペンとの差を詰めるよう指示を出しますが、フェルスタッペンはしっかりと2秒弱のギャップを常にコントロールし寄せ付けません。

レースは34周目、なんとサインツ🇪🇸(フェラーリ)とハミルトン🇬🇧(メルセデス)に相次いでパンクが発生。ホームストレート上にアルボン車から落下したサイドミラーが取り残されてましたがそれをボッタス🇫🇮(ザウバー)がラップダウンされる際に踏んでしまい破片が飛散。サインツとハミルトンは不運にもその破片を踏んでしまったのでしょう。ここで再びSCが導入されます。

この間に多くのマシンがピットイン。フェルスタッペンもトップを守ったままタイヤを交換してレースに戻っていきます。

40周目にレースは再開。ノリスはこのタイミングを狙っていたのかターン1でフェルスタッペンに仕掛けます。が、フェルスタッペンもしっかりとラインを守りポジションキープ。ノリスの仕掛けは上手かったですがあと一歩でしたね。

リスタートしたばかりでしたが今度はペレスがトラブルによりグラベルでマシンをストップ。ヒュルケンベルグもコースオフしてグラベルにハマってしまい、三度SC出動となります。

レースは43周目からリスタート。今度はフェルスタッペンが上手く逃げる一方でノリスは真後ろのルクレールに一気に攻め立てられます。

しかし44周目、配信画面上方に表示されたのはノリスに対するペナルティ。その内容は黒旗を除いて最も重たいペナルティの10秒ストップアンドゴー!ホームストレートにアルボンのミラーが落ちていた際イエローフラッグが出ていたのですがノリスはそれに対してスローダウンせず通常速度のまま通過。それに対してのペナルティが課されることになりました。
ノリスは2位争いから戦線離脱。自身のドライバーズスタンディング2位の座も怪しい状況になります。

そのノリスはペナルティ消化後15番手まで後退しますがそこから意地の挽回。54周目にはボッタスを交わし10番手へ浮上します。なんとかポイント圏まで戻ってきました。

そしてレースはフェルスタッペンが後続にリードを築いてマシンを左右に振りながら余裕のトップチェッカー。決勝レースは直近でサンパウロGP🇧🇷で勝利を上げてますがドライコンディションのレースでは実に第10戦スペインGP🇪🇸以来の優勝。久々に力のある走りを見せてくれましたね。

また注目だったのは周冠宇🇨🇳(ザウバー)。今シーズンここまで周どころかザウバーじたいが1ptも上げることが出来てませんでしたが、周は8位でフィニッシュし今季初のポイントをようやく獲得!ザウバーは今季ノーポイントをなんとか避けることが出来ました。非常に力強い走りを見せてくれましたね。周はこのレースのドライバー・オブ・ザ・デイにも選出されました。納得の結果です。

さらにここ数レースで力強い走りを見せるガスリー🇫🇷(アルピーヌ)は今回も見事な走りでポジションを上げ5位でフィニッシュ。コンストラクターズ6位争いに向けて非常に貴重な10ptを重ねることに成功しました。

角田裕毅🇯🇵(RB)は13番手でフィニッシュ。スタートでは14番グリッドから見事な蹴り出しでグイグイと他車を抜いて1周目の時点で10番手まで浮上、一時は9番手まで上がってきましたがその後はレースペースが上がらず苦戦。ズルズルとポジションを落としてしまいました。ローソン🇳🇿(RB)も接触を受けてたし、RBはコンストラクターズ6位から遠ざかってしまいましたね。

ポイントスタンディング

このレースを終えてのスタンディングはこちら。
まずはドライバーズ。

ノリスがペナルティの影響で10位フィニッシュに終わり僅か1ptしか獲れなかったのに対しルクレールが2位18ptを加算したことで2人のスタンディング2位の争いは一気に8ptまで縮まりました。この差であれば逆転の可能性は十分にあります。他の順位は確定ではないものの結構固まっている感じですね。ノリスとルクレールはコンストラクターズも争っているので最終戦はバチバチになりそうですね。

続いてコンストラクターズ。

トップを行くマクラーレンと2位フェラーリの差は21pt。最大獲得可能ポイントは44なのでまだフェラーリにも可能性は残されてますが今のマクラーレンの強さであればタイトルはかなり盤石と言えるでしょう。レッドブルは完全に離されてしまったのでコンストラクターズ3連覇は潰えてしまいました。なんなら2位も38pt差と遠く、3位はほぼ確定。
6位争いはガスリーが5位10ptを加算したことでアルピーヌが浮上。RBは6位争いから離脱したと言えるでしょう。最後にこの6位の座を獲るのはアルピーヌなのか、ハースなのか。ここの戦いも注目です。

次戦

さて次戦はいよいよ最終戦になります。舞台はお馴染みアブダビGP🇦🇪ヤスマリーナサーキット。マクラーレンが1998年以来のコンストラクターズタイトルを掴むのか?それともフェラーリに大逆転劇が待っているのか?最後に栄冠を掴むのはいったい誰か?今季最後の大一番、見逃せません!


いいなと思ったら応援しよう!