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【WRC Rd.13 ラリージャパン🇯🇵Day4ハイライト🚗💨】

最終日Day4は5ステージを走破。長いラリーウィークを終えて総合優勝を飾ったのはなんとエルフィン・エヴァンス🇬🇧(TGR)!波乱の連続の週末をノートラブルで駆け抜けチームの母国ラリーで見事優勝!シーズンが始まった頃は今季のタイトル候補だったエヴァンス、実はここまで今季未勝利でした。最後の最後、なんとか勝利を収め気持ちよくシーズンを締めくくりました。

あれ?昨日までトップだったタナックはどこいった?と思われた方もいるでしょう。なんと、この日1本目のSS17でコントロールを失い激しくクラッシュ!オンボード映像しか出てきてませんが恐らくマシンは一度宙を待ったでしょう。道路横の崖側に車を落としてしまい復帰はできず。優勝目前でリタイアとなってしまいました。

これでヌービルをポイントで上回れる可能性を持ったドライバーが誰1人いなくなり、ヌービルのチャンピオンが確定!キャリア初タイトルを掴むことになりました。ステージを終えたところでラリーTVを見ていたのか、抱き合うヌービルとコドラのヴィダグ。ずっと張り詰めた緊張が解けたようでしたね。

ただ怖かったのはこの直後。タナック車は走路横の崖に落ちてましたが、なんとWRC2に参戦するコバライネン🇫🇮(ヤリスラリー2)も全く同じ場所で全く同じクラッシュ。タナック車のボンネット上にコバライネン車が着地して積み重なる形に。
コバライネンはここまでクラス総合4番手を走っており、3番手走行の新井🇯🇵(シュコダ)を追いかけていましたが、ここで敢えなく終了です。

実はこの瞬間タナックは何か用があったのか車に戻っており、コバライネン車が飛んでくるのに気付いて慌てて逃げてました。危うく更なる大惨事になるところでしたがコバライネンとコドライバーの北川を含めて誰1人目立つ怪我などを負わなかったのは不幸中の幸いです。

直後のSS18フィニッシュでは満面の笑みでインタビューに答えるヌービルの姿。キャリア初のワールドタイトル、嬉しかったでしょう。
しかしこの時点で、もう一つの争いであるマニュファクチャラータイトルは土曜日まで総合トップだったタナックがいなくなったことでなんとヒョンデとTGRは同ポイントで並ぶことに。シーズンの土壇場でとんでもない接戦に発展します。

以降のステージは特に目立つアクシデント等はなく進行。そしてラリーは先に述べた通りエヴァンスが今季最終戦にして今季初優勝。さらにパワーステージではオジェがトップタイム、エヴァンスが3位、勝田🇯🇵(TGR)が4位に入り合計ポイントでヒョンデを上回ってこの最終戦で大逆転マニュファクチャラーチャンピオンに輝きました!

ヌービルはDay2の失速もあって最後は6位でフィニッシュ。しかし、タイトルを決めるには十分です。フィニッシュした直後にはチームのメンバーがゲートに集まってシャンパンをぶちまけます。飲酒運転にだけは気をつけましょう(笑)。

WRC2ではパヤリ🇫🇮(ヤリスラリー2)がクラス総合2位でフィニッシュ。これにより年間の獲得総合ポイントで最後の最後ソルベルグ🇸🇪(Toksport/シュコダ)を3pt上回りこちらもキャリア初のタイトルを手にしました。この勝利は単にパヤリだけでなく、ヤリスラリー2にとっても非常に大きなもの。なんといっても今年はヤリスラリー2のラリーデビューイヤーでした。投入1年目にしてこの結果を出すとは誰が考えたでしょう。もちろんパヤリの才能も相まってではありますが、これからのラリー2の戦いがますます楽しみになりますね。

そしてWRC2のラリージャパン優勝を飾ったのは、最後までリードを許さなかった藤原拓海…じゃない、ニコライ・グリアジン🇧🇬(シトロエンC3/藤原とうふ店)。
このカラーリングでエントリーし、さらには優勝を飾る。多くの方が見たかった瞬間ではないでしょうか?週末を通して本当に完璧な走りを見せてくれました。

さて、これでWRCは2024年シーズン全てのラリーを終了しました。今シーズンはWRCもWRC2も非常に接戦で、それ故にまさかのタイミングでまさかのドライバーのリタイアも珍しくなく、個人的には非常にハラハラドキドキの1年だったように思えます。
この1年を踏まえて、来シーズンはいったいどうなるのか?
来季のシートはまだ未発表が多く、勝田も現状はどうなるかわかりません。しかし開幕戦は2ヶ月後に迫っています。なので各チーム発表は近々行われるでしょう。非常に楽しみです。
これでひとまず僕の年間を通じてのハイライトは終了です。1年を通じてお付き合い頂きありがとうございました。来年も楽しんでいきましょう!


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