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【SUPER FORMULA Rd.8 JAF鈴鹿GP🇯🇵決勝ハイライト🏎💨】


優勝:太田格之進(DANDELION)
2位:坪井翔(TOM'S)
3位:牧野任祐(DANDELION)

ハイライト

勝利を飾ったのは太田格之進。PPから見事なスタートでレースをコントロール。ピットのタイミングで見かけ上の順位は一旦下がるも実質的なレースリーダーは一度も譲ることなく完璧なレース運びでトップチェッカーを受け今季初表彰台初優勝、昨年の最終戦鈴鹿以来1年ぶりの勝利を収めることができました。

レース展開はスタートで2番グリッドの岩佐(MUGEN)がまさかのトラブルでスタート出来ず。その岩佐が壁になる形で後続は避けながらのスタートとなり、その間にPPの太田は誰にも邪魔されることなくホールショットを奪います。岩佐は無線で「ギアが入らない!」と訴えている様子が映し出され、折角のフロントロースタートだったのにいきなり出鼻を挫かれます。

予選でまさかのQ1敗退を喫し14番手スタートとなった野尻(MUGEN)はチャンピオン争いに少しでも望みを繋ぐべく後方からグイグイと追い上げ。6周目には9番手へ浮上し一歩、また一歩と巻き返しを図ります。

レースも中盤に差し掛かる頃続々と各車ピットへ向かいタイヤ交換義務を消化。その中で佐藤(NAKAJIMA)がピットボックスを離れた瞬間になんと左リアタイヤが外れてしまうトラブルが発生。なんとかマシンをコントロールしてピットのファストレーンから外れ被害が広がることはありませんでしたが、佐藤はここまで2番手を走り2年ぶりの表彰台が期待されてました。無念のリタイアです、これは悔しい…

一方で同じ頃コース上ではチャンピオンを争うランキングトップの坪井と2位の牧野が激しいポジション争い。お互いピットアウト直後でタイヤもまだ十分に熱が入りきってない中で限界ギリギリのバトルを見せてくれます。

レースは31周中の19周に入ったところでまたもやピットトラブルが発生。今度は平良(IMPUL)のマシンがピットアウトしてホームストレートに出ようとしたところでなんと右リアタイヤが脱落。平良はなんとかしてマシンをピットレーン出口右側(イン側)の芝生に寄せますが外れたタイヤはなんともまぁ見事にレーシングラインを捉えコロコロと走行。ターン1-2はイン側に向けて傾斜があるのでそれに沿う形で綺麗に転がりターン2のエイペックスで立ったままストップ。これによりレースはSCが導入されます。
これは非常に危険なことなんです。タイヤが外れるなんて以ての外なんです。以ての外ではあるんですけど…あまりにも綺麗な転がり方に笑ってしまった方、たくさんいたのでは?笑
(少なくとも僕は爆笑でした)

レースは終盤に入り、14番手スタートだった野尻は怒涛の追い上げでなんと5番手まで挽回。流石にこれ以上は厳しく、残念ながらチャンピオン争いから脱落する結果とはなりましたが非常に力強いポジションアップを見せてくれました。

太田は結局スタート以降あまり画面に映し出されることがなく(笑)、一度もリードを譲らない完璧な走りでトップチェッカー。レースファステストもマークし最後は2位以下に4.5秒のギャップを築く力強い走りを見せてくれました。

レース結果はこちら。

ポイントスタンディング

このレースを終えてのポイントスタンディングはこちら。

1ラウンドで獲得可能な最大ポイントは23ptなのでチャンピオン争いはいよいよ坪井と牧野の2人に絞られました。しかしその差は18.5pt、仮に牧野が予選でPP(3pt)を獲得し坪井が4番手以下(ノーポイント)だったとして、決勝は坪井が6位以上でチャンピオンが決定します。逆に予選で坪井がPPもしくは2番手を獲得し牧野が4番手以下に終わると予選の時点で坪井のチャンピオンが決まってしまいます。牧野としてはその事態はなんとしても避けたいところではありますが、そう考えると坪井のチャンピオンはかなり堅いと言えるでしょう。しかし、レースは可能性がある限り最後まで何が起きるか分かりません。最終戦を終えてチャンピオンに輝くのはいったい誰なのか?最後まで見逃せません!


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