【WEC Rd.7 バーレーン8時間🇧🇭ハイライト】
遂に最終戦となったRd.7バーレーン。8時間の激闘の末、総合優勝を飾ったのは8号車TGR(ブエミ🇨🇭/ハートレー🇳🇿/平川🇯🇵)!2位には47秒遅れで7号車TGR(コンウェイ🇬🇧/小林🇯🇵/ロペス🇦🇷)が入りTGRが1−2フィニッシュで最終戦を締め括りました。
そして3位には50号車フェラーリAFコルセ(フォッコ🇮🇹/モリーナ🇪🇸/ニールセン🇩🇰)が入るトップ3となりました。
今回のレースはスタートから波乱でした。
TGRがフロントローで並ぶスタートだったのですが、ターン1の進入で2号車キャデラックが止まりきれずにTGR7号車の右リアをヒット!7号車TGRはそのままスピンしてしまい、スタートから大きくポジションを落とします。
さらにその後方でも4号車ヴァンウォールがLMP2の22号車ユナイテッドから追突されスピンを喫し、そして23号車ユナイテッドもスピンして4号車と接触し、混乱だらけのスタートとなってしまいました。
前戦富士も似たようなスタートで、今回はブリーフィングでスタートについて釘を刺されていたにも関わらず…
スタートってやっぱり難しいですね。
7号車は一時10番手くらいまでポジションを落としますが、そこから他車とは違う圧倒的なスピードで怒涛の追い上げ。3時間経過時点で2番手まで挽回をしました。
流石に同じマシンの8号車には届きませんでしたが、7号車の追い上げは見事でしたね。
そしてドライバーズチャンピオンは優勝した8号車TGRの手に!
正直ターン1での接触でほぼ7号車の逆転はなくなってしまいましたが、耐久は走り切るまで分かりません。何事もなく8時間を走り終えた8号車は見事でした。
またその後方のバトルも非常に激しかったですね。ハイパーカーのフェラーリ対ポルシェの争い、またフェラーリ同士のチームメイトバトル。
LMP2の、耐久レースというのを忘れてしまったかのような激しいバトルの連続。昨今は二輪も四輪も耐久レースが接戦でバトルがスプリント化しており、本当に目が離せない戦いばかりです。
そして今回のバーレーンでは、新たな歴史の1ページが刻まれる出来事がありました。
LM-GTE Amクラスを制したのは85号車アイアンデイムス(ポルシェ)、ドライバーは3人とも女性です。
WEC史上で女性ドライバーだけのチームがレースを制したのはなんと今回が初!
アイアンデイムスはドライバーだけでなく、ピット作業も女性が加わっており、女性主体のチーム。生物学上、女性はどうしても男性に身体能力が劣ってしまうのですが、彼女たちはその逆境を跳ね除け見事な走りで勝利を掴みました。
今はFIA主催のGirls On Trackという女性ドライバー育成のプログラムも組まれたりしているので、この男臭いモータースポーツの世界の中で活躍する女性がどんどん生まれてくる可能性があるのは非常に楽しみですね。
さて、全7戦が行われた世界耐久選手権も全日程が終了となりました。
この2023年シーズンをもって、LMP2クラスとLM GTEクラスは終焉となります。
来年はLMP2はルマン24時間のみ参加可能、そしてGTEはGT3へと変わっていきます。
なので年間で行われる選手権としてはハイパーカーとLMGT3の2クラスとなります。
来年はどのような戦いが繰り広げられるのか?楽しみに2024年シーズンの開幕を待ちましょう!
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