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【WRC Rd.12 セントラルヨーロピアンラリー🇪🇺Day4ハイライト🚗💨】

4日間に及ぶセントラルヨーロピアンラリーもついに最終日を終えました。
最終日は4ステージを走り抜け勝利の栄冠を掴んだのはなんとオィット・タナック🇪🇪(ヒョンデ)。Day3までは総合2位に位置してましたが、最終日1本目のSS14で逆転し首位に立つとその後はプッシュせずに堅実な走りでフィニッシュを迎え、第6戦ラリーイタリア🇮🇹以来の勝利となりました。

総合2位にはエヴァンス🇬🇧(TGR)、そして3位にはヌービル👓(ヒョンデ)が入る表彰台となりました。

あれ?Day3までトップだったオジェ🇫🇷(TGR)はどこ?と思われた方もいるでしょう。
オジェはSS15で総合2位へ後退したものの、SS16まではタナックから1.5秒しか離れておらず巻き返せる距離にいました。しかし…SS17の配信で画面が切り替わった瞬間に飛び込んできたのは、なんとマシンから降りようとするオジェの姿が!
オーバースピードだったのか落ち葉に乗ってしまったのか、森の中でコントロールを失いマシンは木にぶつかったりして激しくスピン。最後はコース脇の電柱を薙ぎ倒して今回のラリーは終わりとなってしまい、同時に9度目のチャンピオンの可能性を完全に失ってしまいました。
ラリーはやっぱり終わるまで何が起きるかわからないですね。

オジェがリタイアする一方でこの日活躍したのは勝田貴元🇯🇵(TGR)。最終日4ステージ中2ステージでステージウィンを飾り、しかもひとつはパワーステージ。勝田はスーパーサンデーでもトップタイムをマークし、パワーステージと合わせて日曜日マックスの12ptを獲得。サタデーポイントと合わせてもなんと22ptも獲得。総合でも4位でフィニッシュし、オジェがリタイアする中でTGRのマニュファクチャラー争いに貴重なポイントを持ち帰ってくれました。最終戦で母国ラリーであるラリージャパン🇯🇵に向けて良い終わり方が出来たのではないでしょうか?この力強い走りを日本でも期待したいですね。

オジェはSS17でリタイアを喫しましたが、実はもう1人、パヤリ🇫🇮(TGR)もやってしまってました。SS16で左コーナーを曲がっていく際に、決してオーバースピードではなかったと思うのですがコントロールを失いコースオフ。外れた草むらには法面と段差がありそこに引っかかったのかマシンはぐるりと横転。来年に向けてアピールしたいところでしたが、今回のラリーでは全体的に遅れもとりパヤリにとっては厳しい1戦になりました。しかし、これからのキャリアにおいてこれも大切な経験。ラリージャパンではWRC2クラスのチャンピオンが掛かっているので切り替えて挑んでほしいですね。

今回のラリーで各者の獲得ポイントはこちら。

優勝はタナックでしたが最大獲得ポイントはエヴァンス。勝田はタナックと並んで2番目に多いポイントを持ち帰りました。ヌービルは最終的に18ptを獲得。今回はチャンピオンに向けて抑え気味に戦う1戦となりました。

そしてこのラリーを終えてのポイントスタンディングはこちら。

チャンピオンの可能性があるのはヌービルとタナックの2人に絞られました。しかし2人の差は25pt。タナックが逆転するにはヌービルが土曜日までにデイリタイアを喫し日曜日も5pt未満に終わらないといけないので純粋に考えればヌービルのタイトルはほぼ間違いないと言えるでしょう。
しかし、今回8度のチャンピオンであるオジェにあのような出来事が起きたようにラリーは本当にいつ誰に何が起きるか分かりません。
最後に栄冠を手にするのは一体誰になるのか?最終戦ラリージャパン、絶対に見逃せません。


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