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【F1 Rd.23 アブダビGP🇦🇪決勝ハイライト】


TOP3

白熱の最終戦決勝。レースを制したのは今回もこの男、王者マックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)!後続を18秒近く引き離す圧倒的なレース運びで、見事最終戦を飾りました。
2位はチャールズ・ルクレール🇲🇨(フェラーリ)!頭脳的な走りで最後までチームのコンストラクターズ2位を諦めず走り切りました。
3位はジョージ・ラッセル🇬🇧(メルセデス)!ルクレールと同じく、最後までコンストラクターズ2位の座を守るべく攻めの走りを貫き表彰台を獲得しました。

全体リザルト/ハイライト

レースを終えての全体リザルトはこちら。

今回の最終戦は終始フェアなバトルの連続だったように思えます。
最終的にサインツ🇪🇸(フェラーリ)がストップしてしまいはしたものの、一度もセーフティーカーやVSCは出ず、それでいて各車の間隔は間延びせずコース上でのバトルやピット戦略の読み合いで観ていてとても楽しいレースでした。

スタートではフェルスタッペンとルクレールが1周目を制すべく激しくやり合いますが軍配はフェルスタッペンに上がりリードを築きます。ターン6−7のシケインでのフェルスタッペンはコースオフせずしっかりトラック上に留まったのは見事な走りでした。ルクレールも押し出さずにしっかり間隔を残してクリーンなバトルでした。

ピットストラテジーで2ストップ勢が徐々にピットに入っていく中、角田裕毅🇯🇵(アルファタウリ)は1ストップ戦略でステイアウト。その結果なんと18周目角田はキャリア初のレースリーダーに!日本の皆さん、シャッターチャンスだったのではないでしょうか?笑
日本人によるF1ラップリードは2004年第7戦ヨーロッパGP🇪🇺(ドイツ・ニュルブルクリンク)で佐藤琢磨が2周計測した以来2人目となります。

角田はミディアムタイヤスタートでしたがデグラデーションが非常に小さくかなり良いペースで走ることが出来ていました。ここから角田は5周に渡りレースをリードしピットに入ります。ハードタイヤの持ち具合にもよりますがこの時点では6位フィニッシュも十分にあり得るタイミングでしたね。

レース中盤、中団勢の争いが激しくなります。ピアストリ🇦🇺(マクラーレン)、サインツ、オコン🇫🇷(アルピーヌ)が接近しポジションを奪い合います。無茶をせず、見事なライン取りでクリーンなバトル。迫力がありますね!

レース終盤、2番手を走るルクレールはチームのコンストラクターズ2位獲得のために一つ案を出します。
「ペレス🇲🇽(レッドブル)とラッセル🇬🇧(メルセデス)のギャップを教えてくれ。もし5秒未満ならペレスにスリップストリームを与えて先行させるよ。どのみちペレスは5秒ペナルティがあるわけだし(俺の2位は変わりない)。」

ペレスは先にあったノリス🇬🇧(マクラーレン)との接触で5秒ペナルティを課されてました。この時点での順位はフェルスタッペン、ルクレール、ペレス、ラッセルでしたが、ペレスとラッセルの差が5秒未満であればラッセルが3位に繰り上がり、コンストラクターズ2位も獲れない。だからペレスを先行させラッセルとのギャップを5秒以上にしてラッセルを4位で終わらせフェラーリのコンストラクターズを2位に上げる作戦を考えてました。
最終的にペレスとラッセルの差は開かずラッセルが3位にはなりましたが、ルクレールは非常に頭脳的な判断をしたと言えるでしょう。もうフェラーリはドライバー兼ストラテジストでいいのではないでしょうか?(^◇^;)

最終的にフェルスタッペンは1度目のピット以降、見事な走りでリードを築き2度目のピットではトップを譲ることなく最後まで走り抜き、歴代最多のシーズン19勝目を挙げました。

またこの勝利はレッドブルの年間22戦中(Rd.23ですがエミリアロマーニャGPが中止となったため22戦)の21勝目であり、1988年のマクラーレンホンダでセナ🇧🇷とプロスト🇫🇷による16戦15勝を上回る歴代最高の勝率を叩き出す結果にもなりました。

そして角田は終盤タイヤライフの兼ね合いでピアストリ、アロンソ🇪🇸(アストンマーティン)に先行を許したものの、最後ハミルトンとは見事なバトルを演じポジションを死守。8位でフィニッシュすることが出来ました。チーム代表フランツ・トストが退任するこの最終戦で、素晴らしい贈り物ができたのではないでしょうか。

優勝したフェルスタッペンは1周を終えてホームストレートで歓喜のドーナツ。F1デビューしたトロロッソ(現アルファタウリ)でお世話になったトストに感謝のメッセージを送ります。

そして最後、我々日本人にとって非常に嬉しいニュースが…

なんと角田裕毅、キャリア初のドライバー・オブ・ザ・デイを獲得!
しかも中間発表では15%の投票でしたが最終的には24%まで伸ばしてきました。世界中の多くのファンが「何?ユーキがトップなのか!?よし、俺も票を入れよう!」とF1ホームページにアクセスしたことでしょう。
(そのうちの1人は僕です笑)
今回の角田の走りは本当に見事なものでした。この走りを来年に繋げてほしいですね。

ランキング

レースを終えての最終ランキングはこちら。
まずはドライバーズ。

サインツが最後に謎のDNFでポイントを稼げず200ptのまま。ノリスが5位10pt、アロンソが7位6pt、そしてルクレールは2位18ptを稼いだことで7位から5位へジャンプアップ。大接戦だったランキング4位争いはレース終盤角田との戦いを制したアロンソに軍配が上がりました。

そしてコンストラクターズ。

フェラーリはサインツがあと1pt取れたはずでしたが終盤謎のピットストップで大きく後退。それによりポイントを稼げず、ルクレールのペレス先行作戦も結果として上手くいかなかったためランキング2位はメルセデスの手に。しかしここまでランキング争いが接戦だったのはドライバーたちにとっても非常に気合が入る最終戦だったのではないでしょうか?
アルファタウリは角田が8位4ptを獲得しましたが最後ウィリアムズに迫りきれずランキング8位。あと少し、ストラテジーが違えば角田6位でランキング7位も狙えたかもしれませんが、それでもシーズン中盤からのアルファタウリの活躍は見事でした。この勢いを来年に繋げてほしいですね。

さて、改めてこれで長かった2023年F1の幕が閉じました。
非常に魅力的で面白いシーズンでしたね。今回はこのRd.23アブダビGPのハイライト。後日改めてシーズンレビューを記事にしたいと思います。


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