【MotoGP Rd.14 エミリア・ロマーニャGP🇮🇹決勝ハイライト🏍💨】
MotoGP
激しい戦いを見せた決勝レース。見事な攻防の末トップでチェッカーを受けたのはエネア・バスティアニーニ🇮🇹(Ducati)。
2位にはポイントリーダーのホルヘ・マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)、そして3位には絶好調のマルク・マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)が入る表彰台となりました。
ハイライト
スタートはマルティンがホールショットを奪うもターン2でバニャイヤ🇮🇹(Ducati)がすぐさまポジションを奪い返しトップに浮上します。
しかしバニャイヤは問題を抱えているのかペースを上げることができずマルティンに対して防戦一方。4周目でマルティンがトップに浮上します。
バニャイヤは更にチームメイトのバスティアニーニにも5周目に先行され3番手へ後退します。今回のバニャイヤは明らかに何かがおかしい様子です。
しかしレース中盤、やっとマシンが復調したのかペースを取り戻しバニャイヤがファステストラップをマークするなど非常に速いペースでトップ2台を猛追。一時は3.3秒もあったトップとのギャップは少しずつ縮まります。
そんな勢いのあったバニャイヤですがなんと悲劇が襲います。残り7周となった21周目、カメラに映し出されたのは転倒したバニャイヤの姿。リプレイを見ても少し不可解な転倒ですが突如姿勢を乱し左コーナーの侵入でスリップダウン。チャンピオンシップを争う中で非常に痛い結果となりました。
こうなると戦いはマルティンとバスティアニーニの一騎打ち。テール・トゥ・ノーズの戦いが何周にも渡って繰り広げられます。手に汗握る、誰もが力の入る展開です。
そしてファイナルラップ。このままマルティンが勝利を掴むかと思われましたが、なんとバスティアニーニが僅かな隙をついてマルティンのインに飛び込みます!2台ともオーバーランする形となりましたがイン側にいたバスティアニーニの方がマルティンを壁にしてターンしていくことができ、この最終盤でトップへ浮上。2人のギャップは5秒にまで広がりマルティンは巻き返すチャンスを得ることができず。バスティアニーニがトップでチェッカーを受けました。
このバスティアニーニの勝利によりDucatiはMotoGP参戦以来通算100勝目をマーク。記念すべき1勝をワークスチームで上げることが出来たのは幸いだったかもしれないですね。
日本勢の活躍はYAMAHAのクアルタラロ🇫🇷が7位と再び奮闘、リンス🇪🇸はインフルエンザの疑いで欠場。HONDA勢はミル🇪🇸(Repsol)11位、マリーニ🇮🇹(Repsol)12位、ザルコ🇫🇷(LCR)15位、中上🇯🇵(LCR)17位という結果でした。
ポイントスタンディング
この週末を終えてのスタンディングはこちら。
バニャイヤがリタイアしたことによりマルティンは24ptものアドバンテージを獲得。バスティアニーニもM.マルケスを交わしてランキング3位に返り咲きました。しかし、まだあと6戦あります。バニャイヤも決してマルティンに楽な戦いはさせないでしょう。この戦いが今後どう動いていくのか?注目です。
Moto2
優勝:セレスティーノ・ヴィエッティ🇮🇹(KTM Ajo)
2位:アロン・カネット🇪🇸(Fantic)
3位:トニー・アルボリーノ🇮🇹(Marc VDS)
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4位:小椋藍🇯🇵(MT Helmets)
19位:佐々木歩夢🇯🇵(VR46)
ハイライト
優勝を飾ったのはヴィエッティ。レースはスタートでアルボリーノが3番グリッドからホールショットを奪いトップに立つと、それをヴィエッティとカネットが追いかける展開に。最後の最後までこの3台による一進一退の攻防が繰り広げられましたがアルボリーノがファイナルラップでまさかのミスを犯し3番手へ後退。ヴィエッティとカネットによる一騎打ちとなりましたが最後はヴィエッティが僅か0.029秒差でトップチェッカーを受けました。カネットはまたしても初勝利に手が届かず悔しい2位となりました。
小椋はスタートで7番グリッドから4番手へ順位を上げましたが上位3台に比べるとペースが上がらずポジションを守るのが精一杯。4位でフィニッシュとなりましたがチャンピオンに向けて非常に大切なポイントを重ねることができました。
ポイントスタンディング
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小椋が4位でフィニッシュしたい一方でガルシア🇪🇸(MT Helmets)は5周でリタイア。それにより2人の差は22ptまで広がりました。残り6戦あるのでまだまだ何が起きるか分かりませんが、このリードは小椋にとっては非常に大きいのではないでしょうか。願わくば次戦でもう少しだけ差を広げて1レースリタイアしたとしても逆転が叶わないところまで持っていきたいところです。
Moto3
優勝:ダヴィド・アロンソ🇨🇴(Aspar)
2位:アンヘル・ピケラス🇪🇸(Leopard)
3位:コリン・フェイヤー🇳🇱(Intact GP)
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11位:鈴木竜生🇯🇵(Intact GP)
13位:古里太陽🇯🇵(Team Asia)
15位:山中琉聖🇯🇵(MT Helmets)
ハイライト
優勝を飾ったのはアロンソ。レースは序盤から何人もがトップ争いに連なるMoto3らしい激しい展開。その中で1台、また1台とトップグループから離脱し最終的にはアロンソ、ピケラス、フェイヤー、ホルガドの4台の争いへ。特にラスト2周は順位の入れ替えが激しく誰が勝っても不思議ではない手に汗握る展開へ。最終的にはアロンソ、ピケラス、ホルガド、フェイヤーの順でチェッカーとなりましたが4台の差は僅か0.367秒。いかに接戦だったかが伺えます。しかしチェッカー後、ファイナルラップでホルガドのトラックリミット違反が発覚、ホルガドは1ポジションダウンのペナルティとなりフェイヤーが3位に入る結果となりました。
古里太陽は予選でキャリア初のポールポジションを獲得し決勝でも活躍が期待されました。スタートはホールショットを奪い良い蹴り出しで序盤は入れ替わりの激しいトップグループの一角でしたが、3番手を狙ったところで他車と接触しコントロールを失って大きく後退。後方から追い上げを狙いましたが更にトラックリミット違反によるロングラップペナルティを課され最終的に13位でのフィニッシュとなりました。PPスタートだっただけに悔しい結果となりましたが、次戦に期待しましょう。
ポイントスタンディング
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アロンソのリードは変わらずですがランキング2位争いは熾烈になってきました。ホルガドとフェイヤーがなんと189ptで並び、オルトラも184ptと僅差で追いかけます。この争いは今後も面白くなっていきそうですね。
次戦
さて、ここからはフライアウェイのアジアラウンドへ突入。次は今週末行われるインドネシアGP🇮🇩、観光地ロンボク島のマンダリカサーキットです。天候が変わりやすく展開が読みづらい1戦で今度はどんな戦いが観れるのか?非常に楽しみですね。