「稲佐の浜と弁天島」
島根県二日目、昨晩車中泊させてもらった「道の駅 キララ多伎」
昨日の夕陽はとてもドラマチックな光景を見られ、印象に残る道の駅でした。
今回掲載する稲佐の浜と弁天島は、ここから20分程海岸線を北上した出雲市大社町杵築北に位置します。
国譲り神話の最初の舞台。
国生みで生まれた国土は、大国主と少名彦名が地上世界を作り上げていました。
伊邪那岐、伊邪那美が一生懸命掻き混ぜて作った国土を、天照は豊葦原水穂国を孫の瓊々杵命に治めさせようと考えていただけに、国土を興していた大国主へ使者を送り国を譲るように求めた。
国譲りがすんなり行くはずもなく、最初に降りた天穂日命は大国主に取り込まれ家臣になるは、次の使者天若日子に至っては大国主の婿殿になり、一向に国譲りは進展しない。
満を持して遣わされたのが建御雷神・経津主神。
稲佐の浜に降ると、砂浜に剣を逆に刺し、その先にあぐらをくんで座り、大国主に国を譲るか否か迫ったという。
大国主は譲る条件に自らが収まる大きな宮殿を要求し、交渉は成立し、大国主は国を譲った代わりに天にも届く宮殿を得た、それが出雲大社だとも云われます。
その交渉の舞台がこの伊佐の浜で「伊佐」は「否か」から転じたものとされます。
旧暦10月10日、全国の八百万の神々はここから出雲の國を訪れる。
この浜は海水浴場でもあり、投げ釣りをしたくなるような長い砂浜が続いています。
「出雲国風土記」に記される「国引き神話」にも現れるこの浜は、朝な夕なに神話の世界を感じさせてくれる光景が見られるでしょう。
目の前に伊佐の浜第一駐車場があるので夕陽目的で泊まり込んでもいいかもしれない。
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2024年5月23.24.25日と出雲の國を訪れ、一泊は車中泊、二泊目は玉造温泉に宿泊し出雲大社、意宇六社等を巡って来ました
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