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旧国鉄中央線廃線愛岐トンネル群
26日~30日まで、旧国鉄中央線廃線の愛岐トンネル群の片道1.7㌔を散策に出かける。
新緑の時期を迎え、涼しいトンネル群とトンネル出口に広がる瑞々しい新緑がとても眩しく、清々しい気分を味わうことが出来ました。
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JR中央線定光寺駅。
その昔は土岐川沿いの観光旅館や定光寺の紅葉を愛でに訪れる乗降客で賑わったこの駅も、旅館の廃業や移動手段の様変わりもあり、今では土岐川沿いの崖っぷちに建つ秘境駅の趣に変ってしまったようです。
そんな秘境駅も春と秋の年二回は乗降客で賑わいを見せます。
普段は閉じられているトンネルの門が開放され、愛岐トンネル群(3~6号トンネル)を徒歩で通り抜けることが出来ます。
但し、料金100円が必要になりますが、涼を求めつつ、途中の野外演奏や展示物を見ながら、往復3.4㌔散策でき、トンネル群整備に充当されると思えば安いレジャーです。
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新緑を迎えた土岐川、今日は陽気も良く、盛んにウグイスの鳴き声が聞こえてきます。
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駅を降りて土岐川沿いを上流に向かう事数分、トンネル群の入口が見えてきます。
春日井市と岐阜県多治見市間にある旧国鉄中央線の廃線跡で国登録文化財「愛岐トンネル群」に指定されており、この入口のレンガ発見からトンネル群の記憶が呼び起こされた。
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1900年の開通当時のまま残されたトンネル群は全14のトンネルがあり、その内の3~6号トンネル1.7キロが開放されています。
写真は最初の3号トンネル(玉野第三隧道)、こちらでボランティアの方に料金を手渡しいざ散策開始。
3つのトンネルには、其々間接照明や蒸気機関車の効果音が流されるなど演出が施され、小さい子供達が恐怖感を感じる事無く散策できるように配慮されていますが、足元は石がゴロ〃なので子供にはライトを与えた方がいいかも。
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赤レンガ造りのトンネル内はこうして明りが灯され、規則正しく積まれたレンガが浮き立って見えます。
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薄暗いトンネルから抜ける時が樹々の緑が外光に照らされ一番綺麗に見える瞬間。
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廃線跡には多くのもみじが自生し、秋の紅葉は真赤に染まります。
写真は4号トンネル出口に聳える県下最大の大もみじ。
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5号トンネル出口のSL(C57)の動輪。
後方に自転車がありペダルをこぐとこの動輪が回る仕掛けがあり、動輪一回転させると5.5㍍進んだことになります。
ここはお子様に受けるかもしれないな。
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愛岐トンネル全体図。
明治33年(1900)国鉄中央(西線)として名古屋から多治見間が開通し、昭和41年(1966)に廃線となるまで日本の近代化から高度成長期を支えてきましたが。
その後はその存在自体忘れ去られ、平成17年(2005)に古老の記憶をもとにトンネルの探索が行われ藪の中に埋もれたトンネル群を発見、保全・解放されるまでになったもの。
トンネル以外にも遺構が多数残り、明治の香り漂う構造物を見られます。
また周囲の自然も廃線後手つかずのままにされていたので、豊かな自然が残されています。
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6号トンネル出口、目印は正面に生える1本の椿。
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ここから先は整備が進まず、現状はここから来た道を戻る事になります。
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5号トンネルまで戻り、ここから左手の川沿いの道を進み暗渠を見学に向かいます。
道には案内板や解説もあり整備が行き届いています。
ただ、崖沿いに手摺や柵はないので子供や高齢者の方は要注意です。
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川沿いから暗渠内の眺め。
入口から注ぐ外光が暗渠内を照らし、幻想的な雰囲気を見せています。
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暗渠内は直ぐに行き止まり、そこから上を見上げると鮮やかな新緑が。
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駅に戻る土岐川(庄内川)沿いの道筋は、廃線散策路を上に見上げながらの帰り道になりますが、川も近くなることから爽快感も得られる。
廃線散策路には新緑の山々を背景に大きな鯉が泳いでいました。
高額の料金を支払う管理されたものと違い、安全は自己管理が問われます。散策路には飲料等売店が開かれていますが、食事は弁当持参をお勧めします。
公開時間 午前9時半~午後3 時(入場は2時半まで)
雨天は中止となります。
アクセス公共交通機関のみ / JR中央線定光寺駅から徒歩3分。
2023/04/28
詳細は愛岐トンネル群保存再生委員会のHPを