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フランスのVivaTech 2022に行ってきた

行って参りました、VivaTech 2022。コロナで全然海外に出れずの状態でしたが、久しぶりに1週間ほどフランスへ行ってくることが出来たのでレポートしてみようと思います(個人の感想であり、所属会社とは一切関係ありません)。

コロナが明けて初の海外渡航 準備

今回、日本⇄フランスへの出国/帰国にあたって結構色々やらないといけないことがあったので、これから渡航する人のためにやったことを整理しておきます。

まず行ったのが、3回目のワクチン接種。必須というわけではなかったですが、打っておいた方が安心だったので打ちました。そして、問題なく無事に終えて病院でその証明書ぽいものを受領しました。が、これで問題ないと思っていたら、甘かった。。
海外で接種済みであることを証明できるように、「接種証明書」を別途発行してもらう必要がありました。

そこで、事前に市役所で海外向けの接種証明書を紙で発行してもらいました。
こちらはアプリで表示することもできるのですが、マイナンバーカードが必要とのことで、マイナンバーカード持ってない自分は紙で発行してもらう必要ありでした。(マイナンバーカードの申請〜発行には1ヶ月かかるとのことでフライトまでに間に合いませんでした。。)

この紙の接種証明書も発行に5日かかるということだったのですが、直接窓口に駆け込んだら私の場合@三鷹市は30分くらいで発行してもらえました。フライトまで残り日数少なかったので、少しヒヤヒヤしたのですが、これで一安心です。

東京〜パリ

満を持していざ成田空港から出発。少し早く着いたので、チェックインを済ませて、と思って手続きを進めようとすると、カウンター前でお姉さんに足止めを食らいました。。

フランスへ行くには事前にWebで登録しなければいけない手続きがあるようで、案内されたWebページにスマホでアクセスして氏名などの情報を入力していきます。dPLFと呼ばれるフォームのようです。

(参考)
https://jp.ambafrance.org/article17346

それが済んだらようやくチェックインして搭乗手続きです。いや〜以前と比べて渡航前にやらなきゃいけないことは確実に増えてますね。。
カウンターで難なく荷物を預かってもらい、いざ出発です。

飛行機に乗るだけでテンション上がりますね。いや〜コロナで2年以上飛行機に乗れず、海外にも行けずだったので何だかようやくここまで来たか〜という感慨深さに包まれていました。自分は特に航空関係者でもなんでもないし、それで苦労とかしていたわけでもないのですが、以前のような状態に戻れた安堵感と久しぶりの搭乗によるワクワクが私の中で湧いてきました。

エミレーツ航空の機内より


陽の沈まない国、フランス

途中ドバイでのトランジットを経て、パリへ到着です。現地に着いて思ったのが、みんなマスクしてないということ。たまにしている人もいますが、10人に1人くらいの割合です。メディアで見るだけではあまり実感がなかったのですが、こうして現地に足を運ぶとその実感がありありと感じられるものですね。

パリ市街にて マスクフリーな人達

空港からバスで市街地へ移動し、職場の後輩がairbnbで予約してくれていた宿につきます。

セーヌ川のほとりに位置する、小綺麗でいい感じのアパートの1室でした。

airbnbで泊まっていたアパート

予約してくれた後輩は「セーヌ川のほとり」というのが気に入ったのか、私が泊まる場所について聞くと必ず「セーヌ川のほとり」というワードを用いて紹介してくれるのでした。
Pont de Sevres(セーヴル橋)という橋を渡った先にある駅からViva Techの会場まで移動していたため、毎日このセーヌ川の上を渡っていたのですが、美しい眺めでしたね〜。

セーヌ川 セーヴル橋の上からの眺め

初日は宿に到着してひと段落すると、もう夜の時間でした。晩御飯を食べようと外に出ようとした頃に気づいたのですが、全然陽が沈まないんです。
夜なのに、全然昼間みたいに明るい。一向に陽が沈む気配がない。陽がさしていたので夕方頃かなと思っていると、いざちゃんと時刻を確認すると、もう21時とかそんなんでした。時刻はわかっていたつもりですが、全然実感の湧かない時刻でした。

宿の近くのレストランで晩飯を食べている時 22時頃でもこの明るさ
レストランでの料理 一緒に出してくれたパンやオリーブも美味しい

レストランで接客してくれたお兄さんも気さくないい人でした。一向に陽が沈まないことについて聞いてみると、「ああ、これはサマータイムだよ。1日を長く楽しめるんだ。いいだろう?」とサクッと回答をいただいてしまいました。サマータイムといっても通常と1-2時間しか変わらないと思うんだけどなあ。結局陽が沈んだのは23時前とかでした。

美しくないものを探すのが難しい街、パリ

10年ほど前に一度パリを訪れたときは、地下鉄がトイレのような臭いがしたりして、正直(これが華の都パリなのか…?)と感じたりしていました。
また、エッフェル塔の下でよく分からないお土産を売りつけられたり、ルーブル美術館前で謎の用紙にサインを求めてくる子供達がいたりして、治安もそこまでよくない印象だったりしたのですが、今回は(たまたまかもしれませんが)ほとんどそういった点を感じなかったです。

むしろ、街を歩いていて美しいものだらけで、逆に美しくないものを探すのが難しかったくらいです。

パッと見からすでにお洒落な建物
小さな支柱までお洒落な佇まい アーティスティックな奥のビルディング
どこを撮っても絵になりそうな街の光景
近代的な建物も周囲と調和
おとぎ話のような風景
建物自体が基本的に魅力的
街を歩いていると、突如としてこんなオブジェに出くわしたりする
地下鉄の座席。普通のシートなのにポー◯・スミス風のデザインかよ
販売中(?)の車もまたお洒落
スーパーで売られている普通の水筒まで芸術的な形

いやあ、もう仕事で忙しくてほとんどパリ市内で遊んだりする時間はなかったわけですが、それでもお腹いっぱいになるくらい美しいものを見せてもらいました。

おまけ レストランで遭遇した猫 人懐こくて警戒心0でした

Viva Tech 2022で見たもの

Viva Techとは、ヨーロッパで最大級のスタートアップとイノベーションのための祭典です。

https://vivatechnology.com

2016年から行われているようです。世界各国のスタートアップが展示し、結構大型のイベントで展示だけでなくイベントやトークセッションのようなものも同時に開かれています。過去にはフランスのマクロン大統領が来たり、ザッカーバーグが登壇したりと結構すごい人も来るイベントだったりします。

https://en.wikipedia.org/wiki/Viva_Technology

今回、私の所属している会社はJapanパビリオンという括りでJETROさんが組成してくれたブースに出展させてもらえることになり、その仕事の一環として現地に来ることになったのでした。改めてJETROさん、貴重な機会をありがとうございました。

展示の合間の限られた時間でしたが、会場の中を色々と見て回ったときに面白かったものをいくつか挙げてみると

Volocopter ブースの隣でめちゃ目立ってました
Jetson ONE ついに1人でサクッと飛ぶ時代に

ドラマのシリコンバレーで見た四足歩行ロボットも、実際に目の前で元気よく動いていました。

ハードウェア系だけでなく、ちゃんとソフトウェア系も展示されていて、Meta社やGoogleなんかも展示していました。日本のツールベンダーの展示会とかだとなかなかお目にかかることもないと思うので、これは結構新鮮でした。

VRやARは前からうっすらと関心がありましたが、こういうのを間近で見ているとやっぱりインパクトありますね〜。
あげていくとキリがありませんが、とにかくイノベーティブで刺激的な展示会でした。

帰国にあたって 陰性検査には気をつけて

今回、日本に帰国するにあたってはコロナの陰性検査を帰国の72時間前に行い、陰性である旨の証明書を、(できれば厚生労働省が指定したフォーマットで)取得する必要がありました。それが結構クセもので、まず
・どこの病院で取得できるかわからない
のです。日本の大使館のページには一応対応してくれる病院が1件だけ紹介されていましたが、現地の土地勘があるわけではないので、フランスに入国する前にそこで最初に予約しておいた方がいいのかどうか、まず迷います。

現地の病院に我々が直接問い合わせるのはハードルが高いので、現地の旅行代理店とかが代わりに手続きをしてくれるサービスがあるのですが、検査日の2-3日前には予約しないといけないシステムでした。

そして…フランス入国前にその陰性検査の予約をしておいてもらうよう頼んでいたのですが、結局他の諸々の準備で忘れ去られてしまい、なんと現地で気づいたら日本への帰国のフライトの前々日の深夜でした。。しかもそのフライトは朝です。

大急ぎで陰性検査と厚生労働省指定のフォーマットで証明書を発行してくれそうなところを探してみるも、先ほどの旅行代理店経由だとほぼタイムスケジュールに合わなそうな感じです。ネットで色々情報検索してもこのご時世なので、あまり渡航に関する情報はヒットしませんでした。

絶望してフライトのリスケジュールとかも考えていると、パリの空港でも検査していることを後輩が発見してくれました。Twitter経由で色々情報を漁ったら出てきたとのこと。見てみると、ネットで24時間予約ができるようになっている感じでした。
空港で検査したところで、厚生労働省指定のフォーマットで証明書を書いてくれるかどうかは分かりませんが、もうここしか手段はなさそうです。そして、色々調べるとフランス渡航中に日本政府の方針が変わったようで、陰性証明書は厚生労働省指定のフォーマットによる証明書以外でも一応いけるようになったようで、なんとか少し希望の光が見えてきた感じでした。

そこからは、必死の思いでWebで登録を済ませました。しかし、そのWebフォームの入力にあたって、現地の保健っぽいシステムに登録をする必要があるのですが、こちらは全てフランス語でした。確実にインターナショナルな利用ユースが考えられるのに英語は全くなし。。や、フランスからしたら別に英語化する義務はないんだけれども。。ちょっとこちらは想定外でした。。

最初はSafariで見ながら、分からない単語を調べては悪戦苦闘していたのですが、途中でふとひらめいてChromeに切り替えました。この時ほどChromeに感謝したことはなかったです。Chromeの自動翻訳のおかげでフランス語が全て日本語になったのです。全てがドンピシャの翻訳ではないわけですが、全然分からない言語が母語に変わることの安心感は半端なかったです。
なんとかChromeのおかげで無事に入力フォームに必要情報を入力して予約ができました。

翌朝早くに起きて、パリの市街地から電車とバスでシャルルドゴール空港まで片道2時間ほどかけて移動し、陰性検査をしてもらいました。割と現地は空いていて、サッと入れたのですが、紙で書かないといけない入力用紙があってこちらもまたフランス語。。

幸いなことに、受け付けしてくれた方が日本語とフランス語のネイティブのお姉さん(ハーフの方かな?)で、記入方法も速やかにサポートしてくれました。そして、お姉さんによると、厚生労働省指定のフォーマットで証明書も書いてくれるよ、ということでなんとか問題なく帰国できそうな希望が湧いてきたのです…!!!
諦めなくて良かった…😭
前夜からずっと不安だったので、目の前にいるお姉さんが神に思えてきました。テキパキと仕事をされる方で、質問にも端的で必要十分な回答をされるクールビューティーな方だったので、あまりお喋りすることはなかったのですが、もう深々とお辞儀して謝意を伝えたことを記憶しています。

そして手続きが終わったあと、いよいよ陰性検査です。指示に従って一室に通されて椅子に座ります。2人の現地のスタッフが対応してくれたのですが、フライトの予定などいくつかの質問を私にしてきます。

そして、それが終わると鼻の穴に綿棒ぽいものを突っ込んで、5秒ほどで検査は終わりました。。。

「え、これだけ?」
「うん、そうだよ」

このやりとりのために、前夜に頑張ってフランス語と格闘して、早起きして2時間以上かけてここまで来たのか…

検査が終了した後、空港でそのまま朝ご飯(朝早く出たのでまだ何も食べてなかった)のブレッドサンドを食べていると、メールで検査が終わった旨の通知がきました。私が受けたタイプは2~4時間くらいで結果が出るrapidタイプの検査だったのですが、1時間もかからずに結果が分かった感じでした。

検査結果は陰性。そちらの結果を持って、またお姉さんのもとに行くと、ササっと陰性証明書を書いてくれました。
ああ、これで予定どおり日本に帰れる…😭

まだ展示会の実施中だったので、そこからパリ市街のViva Techの展示ブースへ向かったのですが、道中のバスの中では安堵感と昨夜の寝不足から爆睡でした。。

帰りのフライトの際は、この陰性証明書を写メったものをMySOSアプリで事前にアップロードしておくと、オンラインで検疫チェックが進み、成田空港に着いた際にはそのアプリの結果を見せるだけで検疫を通過できるので、ほとんど待たされることなく、スピーディに通過できました。手荷物もドンピシャのタイミングで出てきたので、むしろコロナ前を含めても至上最速で空港を出ることができた気がしています。

現地では5日ほどしか滞在していないですが、このこともあって想像以上に波瀾万丈な感覚を味わった出張でした。個人的にはもっとゆっくりパリを見てまわりたかったので、またプライベートでも是非行きたいと思います。関係者の方々、改めましてありがとうございました。

長文お読みいただいてありがとうございました!

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