【オールドワールド】ロスター組むぞっ!基本戦術とアーミー編成について
どうも、アキレス腱が切れて4ヶ月経った30代のエルフです。アキレス腱はつながりましたが、かつての神速を取り戻すことがまだできません。
今回は謎多きオールドワールドのマスターリスト(ロスターのことをオールドワールドではそう呼ぶ)についてつらつら書きたいと思う。オールドワールドは現在ミニチュアの入手方法が限定されており、アーミーによっては全くと言っていいほど供給されていない。私のハイエルフなんかがそれだ。勘弁してくれ。さて今回は、オールドワールドの基本戦術を基に、代表的な編成方法を紹介することで、初心者が迷いなくこの世界に降り立つことをサポートしようという試みだ。ホルスヘレシーの初心者指南的な記事もまぁまぁ読まれているようなのできっと需要はあるはず。
Hammer and Anvil 🔨
ロスターを組む上では、まずもってどういうふうに戦いに勝利するかを念頭にしなければならない。無論、勝利への最短ルートは敵ユニットの撃破だ。現行のシナリオの勝利条件は敵の首級こそが全てなので、目的だけは至って単純だ。だがこのゲームは兄弟分のゲームであるAge of Sigmarとは(見た目は似てるけど)全くと言っていいほどゲームシステムが違うので、ゲームの特性や有効な戦術を踏まえた上で、異なる役割のユニットを採用していく必要がある。さてその戦術とは何か。誰もがカエサル、ハンニバル、アレキサンダーになれる戦術。オールドワールドのバトルにおいて、古来より重視されてきた基本戦術。それこそが鉄床戦術こと「ハンマー&アンヴィル」だ。オークにもわかるように説明しよう。
基本コンセプト
コンセプトはとても簡単だ。まず耐久力のあるアンヴィルなユニット(歩兵の大部隊であることが多い=金床の役割)で敵を正面からガッチリ受け止め、そこに機動性に富み衝撃力の高いハンマーなユニット(重騎兵が典型的な例=鉄槌の役割)を側背からぶつけて敵軍を撃破するというものだ。君は鍛治職人だ。君の金床と鉄槌で敵を叩いて叩いて勝利を鍛え上げるのだ!
🛡️アンヴィルなユニットの例:
ドワーフ・ウォリアー(ハンドウェポン&シールド装備)
マン・アット・アームズ
ケイオスウォリアー
フェニックス・ガード
🔨ハンマーなユニットの例:
デミグリフ・ナイト
ナイツ・オヴ・ザ・レルム
ケイオス・ゴアビースト・チャリオット
ドラゴンプリンス・オヴ・カレドール
なぜその戦術を狙うのか
オールドワールドは部隊がガッチリと隊伍を組んだ兵士同士がぶつかり合う、非常にデッドリーなゲーム…というわけではない。このゲームでは上手くやらないとなかなか人が死なない。理由は3つある。
1.攻撃回数が少ない
基本的にどんなに強い兵も攻撃回数は1回(チャンピオンは2回)だ。それに攻撃に参加できる兵は基本的に最前列(ファイティング・ランク)の兵に限られるため、平均的なユニットが5人×4列=20人で突撃をしても攻撃回数は6回だ。
2.ヒットロールがシビア
これはどういうことかというと、よほどの実力差がない限りヒットロールはよくて3+、互角以下4+になる仕様上、ヒットする攻撃がかなり少なくなるということだ。加えてリロールや出目の修正もほとんど起こらないため、数少ないダイスでダメージを与えなければならない。
上記のローザン・シーガードは接4なので、同格の相手に対しては4以上、格下に対しては3以上でヒットロール成功だが、せいぜい2〜3回しか当たらないだろう。
3.ダメージが通らない
さて運良くウーンズロールに成功したとしてもここから敵の鎧を貫かないとダメージは通らない。FBと違って攻撃力の高さがすなわち貫通力に直結しないため、どんなに攻撃力が高かろうとAP値を持っていないとアーマーで防がれることに気をつけよう。
ローザン・シーガードの場合攻3なのでウーンズロールはよくて大抵4+、相手が耐4なら5+だからダメージが通らないことなどザラだ。それに加えて貫通も無く、アーマーセーブである程度防がれてしまう。んー、渋い!!!!
お分かりいただけただろうか。同格のユニットが真正面からぶつかり合っても戦闘結果に大差がつかず、お互いに決定打に欠けた押し合いに終始してしまう。そのままだとKOは無く、基本的に戦闘結果判定でどちらかが後退してそれを追いかけてまた戦闘、という泥試合が始まってしまうのだが、それを打開するのがハンマー&アンヴィル戦術だというわけだ。
以上を踏まえてマスターリストを組むんだっ!
オールドワールドのアーミー編成には無限の可能性がある。全部騎兵で揃えたり、射撃に寄せたり、モンスター祭にしたり・・・だが、極端な戦法はある程度基本的な駆け引きを理解してからチャレンジしてみるといいだろう。まずは1500ポイントのサンプルロスターを見てみよう。
🔨=打撃ユニット
🛡️=アンヴィル、つまり戦線ユニット
🧙=ウィザード
🏹=射撃ユニット
🐎=騎兵ユニット
🦅=飛行ユニット
マスターリストを作る際は、ユニットの特性に合わせて役割ををり当てることが重要だ。ハイエルフは高い性能を持つ反面ユニットの単価が高いため、雑な運用が許されない。一つのユニットが複数の役割を演じる必要性があったりする繊細なアーミーなので実は構築難易度が高い。
このリストについて言えば、まずわかりやすくローザン・シーガードがアンヴィルだ。一応射撃もできる。しかも突撃してきたユニットに矢を放ち、槍で先制攻撃を繰り出すことができるため反撃能力が高い。ライトアーマー+シールドでアーマー5+ではあるが、ランクボーナスと高い士気で耐えろ。
次にハンマー兼アンヴィルのソードマスターだが、このユニットは基本的にはこちらから攻撃をすることが基本となる。並大抵のユニットなら高い敏捷度と接近戦技能で圧倒できるものの、先に攻撃をされると弱い。そのため純粋なアンヴィルユニットではないが、隊列とその戦闘力での分だけ粘れるはずだ。他の明確な弱点はインパクトヒットだが、そうでない並の歩兵なら突撃されてもこちらから先に瞬殺できる。
続いてハンマーなユニットの筆頭格に挙げられるのがドラゴンプリンスだ。こいつらは圧倒的な攻撃力と機動力を持つ理想的なハンマーユニットのひとつだ。言うこと聞かない(Impetuous)ことを除けば・・・こいつらを慎重にかつ大胆に運用し、敵の側面を狙っていこう。釣り出されないように細心の注意を払うべし。
エリリオン・リーヴァーはハンマーかアンヴィルかといわれればハンマー寄りだが、打撃力が低くて装甲も薄いので基本的にはウォーマシン狩りや囮に使うが、弓も装備しているので遠くから嫌がらせができる。ローザン・シーガードと合わせて25%のコア枠を埋められる。
このリストにおいてはジェネラルであるプリンスもハンマーだ。グリフォンに乗っていて本人の攻撃利弱くも高く、何より圧倒的な機動力があるので、敵を挟み撃ちにしてやっつけるのに適している。プリンスを採用する時点で、その高い接近戦技能を活かさなければポイントをそこに投資する意味がない。同カテゴリのアークメイジはオールドワールドで最も安定感のあるレベル4ウィザードなので、八面六臂の活躍を見せてくれるだろう。合流先はソードマスターだ。
機動力があり、そこそこのパンチ力があるので基本通りに積極的に戦えばかなりイケてるリストだとは思う。ウィザードの魔法を最大限利用して戦場を支配し、複数のユニットを有機的に用いて狙った敵を撃破していくことが可能だ。しかしながらこのリストにはいくつか欠点がある。おわかりいただけるだろうか。
継戦能力が低い: 耐3/アーマー5+の兵がほとんどのため、ほぼ唯一のアンヴィルユニットであるローザンシーガードを突破されたら陣形が瓦解する恐れがある。アークメイジの魔法でなんとか防御してやりたいところ。
強烈なパンチ力は無い: そこそこ強いドラゴンプリンスやグリフォン騎乗プリンスがいるとはいえ、基本的には攻撃力と攻撃回数が低く、複合的な突撃やハンマーアンドアンヴィルを決めないと決定打が与えられない。相手に捕まって包囲されたら大変だ。ここでもやはり重要になるのはレベル4ウィザードだ。
ユニット数が少ない: これはハイエルフには常に付きまとう問題だが、ユニット数が少ないことは戦場で取れる選択肢が少ないことを意味する。包囲されると弱く、なんらかの事故でユニットが消えると劣勢になることが多い。一撃確殺と、突撃されにくい位置取りが重要だ。
その他の採用候補
スピアマン: 射撃ができるとはいえポイントの高いローザン・シーガードを抜いて、ポイントが安く、防御特化のスピアマンにして人数を増やすのはいい手だ。
イーグルクロウ・ボルトスロワー: 高い射撃力と貫通力を使って相手に進軍を強制させ、こちらの思惑通りにことを運べるかもしれない。射撃方式を選択できるので便利だ。
シルバーヘルム: エリリオン・リーヴァーの代わりに防御力と攻撃力を備えた重騎兵をチョイスするのはアリだ。
プリンス(スタードラゴン騎乗): ヤケクソみたいな強さを誇るドラゴンを無理やり投入するとあら不思議!暴力的な攻撃力で全てを解決できるかもしれない。ただし必殺の一撃を持つブレトニアロード相手には注意して運用する必要がある。
まとめ
以上を踏まえてオールドワールドでマスターリストを組む時に注意すべきポイントは、
①ユニットの役割(🔨or🛡️)を理解して、それなりの種類のユニットを投入する。スパム編成はやれる事が偏るのであまり有効ではない。
②ウィザードやアーミースタンダードベアラーといった必須級ユニットの枠を確保しておく。ウィザードがいなければ敵にやりたい放題されるし、アーミースタンダードは特に士気値の低いアーミーでは必須だ。
③コア枠はアーミーの編成に合わせて最低限用意し、戦力としてはあまり期待しない。やはりスペシャル枠のユニットの方が強い。
今回はこんなところだろうか。また会おう!!
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