【40K】手に汗握る機動戦!アエルダリvsホワイトスカー10版初対戦レビュー【バトルレポート】
たまには40Kやろうぜ!
普段ホルスヘレシーの話ばかりしているので忘れられがちだが、私は40Kも一応やっている。やってはいるが、私のメインゲームはホルスヘレシーとオールドワールド(未発売)になりがちなので、相対的にはマイナーなゲームだ。所有アーミーはウルトラマリーン、アデプトゥス・カストーデス、アデプタ・ソロリタス(ほぼ全てメタル)、そしてアエルダリだ。その中で特に多くを所有しているのはウルトラマリーンとアエルダリ(ハーレクィン含む)。今回は40Kの10版がリリースされたということで、ヘレシーおじさんの我々もさすがに時流に乗って初ゲームとしゃれこむことにしたのだ。場所は聖地秋原場からほど近いホビーショップアローズ。いつもお世話になっております。ヘレシー製品も充実していて最高です。
戦いとは、始まる前にすでに決しているものだ
今回対戦相手のタンケンさんは不敵にも「どのアーミーできてもいいですよ」とおっしゃっていたので、お言葉に甘えて始まるその時までどのアーミーを持っていくかはギリギリまで考えることにした。ぶっちゃけバレてたかもしれないが、相手の予想を超えるムーブで戦う前から優位が取れる。きっと驚いたことだろう!
タンケンさんはバイク部隊と中核としたホワイトスカー確定だが、戦術の天才たる私にはこれを迎え撃つにはいくつかプランがあった。まずは敵の攻撃力を超える接近戦能力でせん滅すること。ウルトラマリーンにはグィリマンやカルガー、ターミネイター、ヴァンガードなどの戦力があったが、機動力で弄ばれた挙句ポイント負けする恐れがある。エルダーだと白兵能力がショボ過ぎて多分轢き殺されて終わる。はい次。次のプランはバイク部隊では突破できない防御力でオブジェクトを確保して粘り勝つこと。残念ながら私の武具庫(アーモリー)にはリデンプターや重量級戦車が無いためマリーンでこの戦法はムリ、エルダーはそもそも固いユニットがあんまり無いので多分轢き殺されて終わる。はい次。3つ目のプランは圧倒的な射撃によって全ての敵を破壊することだ。私にはデヴァステイター、ヘヴィインターセッサー、センチュリオンなどの火力が豊富にある。しかし、これにも致命的な欠点があった。10版のテレインには射線を切る特性があり、一部見えていたとしても簡単にカバーされてしまうため容易に接近を許し、接近戦ができない射撃特化部隊は多分轢き殺されて終わる。はい次。ホワイトスカーのバイク戦術が私に刺さっていることを認識したところで私が導き出した結論はホワイトスカーを上回る機動力で優位に立つことだった。確かに天才的かつ独創的な発想だが、そんなことが可能なのか?まぁ聞くがいい。野蛮で下等な未発達種族には不可能でも、我がエルダーが誇るジェットバイク部隊ならできるのだ。
いざ戦場(いくさば)へ
何はともあれロスターを考えないとバトルはできない。今回は2000ポイントなのだが、初ゲームなのに2000ポイントでやろうということに何の疑問も持たない我々はおそらくホルスヘレシーのせいで「2000ポイントは軽いゲーム」と思い込んでいるのかもしれない。病気だ。
アエルダリは既に数千ポイントのミニチュアがバトルレディ状態でケースの中にバッチリ格納されており、その中からバトルに使うユニットを選んだ。新しいアプリが使いやすかった。
私の考えた編成の概要はこうだ。まず驚異的な機動力を誇るアエルダリジェットバイク群をアーミーの中核として採用する。一つ目はバイクにまたがった民兵ことウィンドライダー。大量のバラ弾を発射できるスキャッターレーザーで遠くから敵を削れる。今回は9台の最大兵数編成にした上にファーシーア・スカイランナーを合流させて射撃武器の命中率を上げ、策略を用いて貫通力も高められるようにした。16mvという機動力とスキャッターレーザーの射程を組み合わせれば、安全に敵を封殺できるはずだ。
続いて私の愛する白兵戦の主力部隊シャイニングスピア。前版から弱体化しているうえに10版ではアウタークが合流ができないという厳しい状況だが、強力な打撃部隊であることに変わりはない。旧モデルのため夏の暑さでレジン製の槍がひん曲がっているが、戦場を共にしてきた相棒のため思考停止で採用。
そして今回最も恩恵を受けたユニットであるヴァイパー。厳密にはバイクユニットではないが設定上は2人乗りのジェットバイクである。インデックス:アエルダリでは、ユニットごとに射撃フェイズのヒットロールとウーンズロールを1個振りなおせる「運命の糸」という(ぶっこわれ)アーミールールが存在する。ヴァイパーは1本のヘヴィウェポンが搭載できるが、その武器が実質マスタークラフトになるという寸法だ。当然エルダー最強兵器の一角であるブライトランスでぺんぺん草も生えないほど徹底した破壊が可能になる。ヴァイパーは1台で1ユニットのため、3台すべてのヴァイパーがブライトランスを振りなおしてくる。こいつ頭おかしいのか?と思って何度かインデックスを読んだしエラッタも見たがやはり頭がおかしいのはアエルダリだった。これらの機動部隊を率いるのは私の相棒、ファーシーア・スカイランナー。9版の時のような破壊的なサイキック能力は失われたが、近くのユニットにリロールを付与する能力は健在。さらに運命ダイスの目を操作して「6」にする能力も持っているので「このヒットロールは6です」と言ってしれっとクリティカルヒットにしたり「このミサイルのダメージは6です」と言ってビークルを一気に削る戦略が取れる。ブライトランスが刺されば確定8ダメージだ(え、こわ)。
その他の注目ユニットたちは上方修正(?)を受けて強力なユーティリティユニットになったレイスロードがある。今までポイントコストを気にして武装を盛って無かったが、今回はMAX盛りビルドも悪くない。次にウォーウォーカー。スペシャル4+という謎に強力な防御力を誇り、ヘヴィウェポンを2本搭載している上に足も速くておまけにミニチュアがかわいいし安いという完璧で究極ユニット。アエルダリのアーミールールとの親和性も抜群なので3台いれた。そしてこれも謎に単独行動を手に入れて名前まで変わったアウターク・スカイリーパー。ぶっちゃけ羽根の生えたアウタークだが、12mvより遠いところから撃たれないという特性から、CP製造機として優秀。
ミッション選択と初期配置
今日のハイライト、初期配置である。特殊な斜め切りのため距離が近い。あっという間に白兵戦になだれ込まれることだろう。うまく敵の猛攻をいなして包囲できるように布陣したい。
ホワイトスカーは右翼に主力を置いているように見えるが、左翼にブルータリスとリデンプターという最怖戦力があるため実はバランスよく配置されていることがわかる。対するアエルダリはバイク部隊との直接対決を避けるために左翼に最低限のユニットを残して中心から右翼に戦力を配置。メインミッション的に自分の目標を守る価値が薄いため、左翼を半ば放棄した。全軍の機動で敵左翼に食い込んで目標を確保しつつ半包囲殲滅する作戦だ。そのため当面の撃破目標は両ドレッドノートということになる。
Turn 1
まずは左翼から戦力を右翼に移動させ、敵左翼のドレッドノートをブライトランスの斉射で沈める作戦を実行するべく、急激に部隊を配置転換する。バイクやウォーウォーカーは非常に俊敏なため、敵の陣形に合わせて戦力を移動、ピンポイントで撃破することが可能なのだ。下等な人類や混沌の下僕どもには不可能な芸当である。我らアエルダリの技術と戦技を思い知るがいい。まずは10本を超えるリロール可能かつ出目操作ができる最強のブライトランスでリデンプタードレッドノートを撃破
できませんでした。なんでだよ。アーミーを直前まで伏せているような悪者ムーブしたせいなのか、タンケンさんが聖人なのかほぼ全て5+で弾かれ初手でいきなり計画が大きく狂ってしまう。しかし大量のスキャッターレーザーを浴びたカーン率いるアサルトインターセッサーは半壊。次のターンに士気チェックを強いることに成功した。これといった戦果は無くターン終了(泣)
続くホワイトスカーの攻撃。右翼を勢いよく前進させ、ドクトリンによる全力移動からの突撃でアエルダリ左翼を轢き殺す動きを見せる。射撃を捨てて突撃白兵に全てをかけるタンケンさん。この突撃が成功すれば、野蛮な暴力が華奢なエルダー人に降りかかることになる。運命の突撃ロール、ホワイトスカーの無慈悲で猛烈な突撃が
決まりませんでした。大量の冷や汗をかくエルダー人。目と鼻の先に迫るホワイトスカー。でも突撃は来ない。やはりエルダーと対戦することになって動揺していたようだ。しかし目標をいくつか達成してVPを得てターン終了。
Turn 2
お互い汗だけかいて決め手に大きくかけた1ターン目だったが、アエルダリ軍は開戦当初の作戦を引き続き実行する。つまり左翼を最低限のユニットで受け止めて、右翼の機動部隊で敵左翼を破壊して作戦目標を奪取しつつ敵を半包囲することだ。
2ターン目の射撃で今度こそ光輝の槍が突き刺さってリデンプターを撃破。その後次々とホワイトスカーの攻撃部隊を削ってゆく。
それにしてもアエルダリのアーミールールが強い。やはり確率を操作する能力が全ユニットに備わっているのはヤバい。これまた出目を操作する運命ダイスの力を借りれば、相手のセーヴィング以外全て操作できてしまうので必中必殺の攻撃をいくらでも繰り出せる。アエルダリは滅びに瀕している種族であるはずだが全然滅ぶ気は無いようだ。続く突撃フェイズ、勝利を確かなものにすべく左翼の主力であるレイスロードとレイスブレイドでプライマリスバイク部隊に強襲をかけ、敵戦力に決定的な打撃を与える。そのつもりであった。
些細な事故と犠牲はあったが、ともあれ敵戦力に少なからぬ打撃を与えてターン終了。1ターン目にホワイトスカーが突撃できなかったことが大きく響いた結果となった。
続くホワイトスカーの反撃。半包囲されたとはいえ逆に言えば一点突破のチャンスである。距離も近くなっており、白兵戦による各個撃破が狙える状況だ。
ここからホワイトスカーの怒涛の反撃が繰り出される。疾風迅雷!前進制圧!太祖ハーンのために!
各所で白兵戦が起こり、やや混沌としてきたところで第2ターンが終了。
Turn 3
それなりの損害は出たものの、主戦力が健在のエルダー軍。このターンで戦いの趨勢を決したい。まずは白兵戦をしている部隊を後退させ、射撃で倒すのが得策だろう。
戦況は優位。あとはバイクチャプレインとブレイドガードを倒せばこの戦は勝ったようなもの。VP?いや、最後に立っていた者こそが勝者よ。全戦力を持って敵を破砕し、我ら星の民に逆らった事を後悔させてやるのだ!
ええい、何をやっておる!戦とはこうしてやるものよ。戦将(アウターク)たるこの私が、貴様らに「将の道」を極めし者の戦いを見せてやる!そこなる敵将、我が剣の錆となるか!んまぁ、アエルダリの鍛えた剣は貴様ら下等種族の剣と違って錆びぬがな!行くぞ!覚悟せよ!!
ノリと勢いで勝てると踏んでいたが、普通に理解(わか)らされた。しかしその時天から謎の声が・・・
「アシュリアン神は言っている。ここで死ぬ運命(さだめ)ではないと。」
みなさんはアウタークが保険に入っていたことを覚えているだろうか?そう、そのとき、奇跡の宝具、不死鳥の石(フェニックスストーン)が眩く輝き、アウタークは復活を果たしたのであった。ちなみに保険料は25ポイントの掛け捨てだ。
ホワイトスカーのターン。タンケンさんとしては戦力差をどうにかしつつVPを稼ぎたいところ。戦場中央にインターセッサーを差し向け、副次目標をとりつつ次ターンで大量得点を狙うタクティカルなムーブを見せる。そして左翼のブレイドガードで目標確保と、チャプレインは生命保険で生命を長らえたアウタークの生命を終わらせる事でウォーロード撃破を狙っていく。
怒りの臨界点を天元突破したチャプレイン殿の猛攻も一歩及ばず、命の尊さに気付いた生命保険アウタークは1数残して生きながらえたが、副次目標を達成し、VPをゲットしてターンを終了。
Turn 4
ここまで来れば勝利は盤石。このターンは敵戦力を殲滅し、後攻ターンでのVP獲得を阻止する事を目指す。
・・・というわけで今回のバトルはアエルダリ軍の大勝利となった。タンケンさんいつもありがとうございます。ひっっっさしぶりのゲームで興奮して熱のこもったロールプレイをしたため、ものすごい疲労でその夜は9時に寝た。命懸けのゲームであった。
そしてエルダーのあまりの強さに、新コデックスでのお仕置きを覚悟するのだった。
今回は以上です。ありがとうございました。