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【Warhammer】オゴウル・モウトライブを始めるべき3つの理由【AoS】

Welcome brother(possibly sister). 記念すべき最初の記事として、私が最近コレクションし始めたアーミー、オゴウル・モウトライブ(Ogor Mawtribes)の魅力について語りたい。その目的はもちろん、この愛すべき野蛮な巨人のアーミーを皆さんにも始めていただくことに他ならない!(いったい誰向けの記事なのか?それはゴルカモルカだか大アゴ様だかしかわからない・・・)

オゴウルアーミーの魅力とは

オゴウルアーミーの魅力は多岐に渡るが、ここでは3つに絞って説明したい。まずアーミーが作りやすいこと、これは金銭面でもペイント面でも同様だ。次に設定が独特であること。アーミー選びは設定から入るのも一つの道だ。最後はゲーム的に強力で簡明なことだ。スラネやドーターや海エルフがブイブイ言わせてる中で、Tier 1の力は無いかもしれない。しかし、そいつらをぶちのめしてたいらげるポテンシャルもあるし、設定が能力にしっかりと違和感なく反映されているところが実に熱い。では、一つずつ説明していこう。

1. 安い、早い、美味い

オゴウルアーミーは少数精鋭だ。なんてったって最も基本的な歩兵がタイトル写真にいる巨人(でっかいおっさん)だからだ。1体でリベレーター2体分のポイントがかかる。モデル数に比して非常にポイントが高いのだ。リベレーター5人よりもグラットン(基本的なおっさん)3人の方がコストが高く、1体当たりの傷も多く、攻撃力は馬鹿みたいにある(実際彼らはあまり賢くない)。結果作らなければならないミニチュアは少なくて済むし、奴らは基本的に半裸か、めんどくさいモデルでも毛むくじゃらの生き物に乗っているだけだし、エルフのように小綺麗な装飾品など身につけないのでペイントは楽だ。今度時間がある時にペイント方法を紹介したい。そしてミニチュアの数が少ないということは、買い揃えるミニチュアも少なくて済むので経済的と言える。個人的には「フィーストオヴボーン」の対決セットを買って骨(オシアーク)と肉(オゴウル)を交換してもらう骨肉経済が好きだし実際そうしたが、最強バリューセットは間違いなくStart Collecting!: Beastclaw Raidersだろう。というかこの箱よりポイント効率の良いスタコレ箱は無いだろう。えっ?私のミニチュア少なすぎ・・・?あいや待たれい。この箱一つでなんと500ポイントを軽く超えるのだ。でっかいマンモス(ストーンホーンもしくはサンダータスク)の上にどのおっさんを乗せるかによってポイントは変わるが、最大680ポイントまでいくはずだ。2箱買えばミニチュア10体で1000ポイントアーミーの完成。素晴らしいバリューだ!また、筋肉モリモリor毛皮もじゃもじゃのミニチュアは「コントラスト映え」することも見逃せないポイントだ。基本的に半裸の上半身ともズボンと武器しかないので、表面積こそ広いが塗り分けも楽だといえる。集めやすくて塗りやすい。つまりすぐにアーミーとして戦場へ出せる。始めるには最適だ!

2. この腹当てにかけて、オゴウルはサイコーだ

このむさ苦しくて野蛮な種族のいったい何が我々を惹きつけるのか?その答えを求めて我々は獣の領域の奥地へ向った・・・

オゴウル(Ogor)。《かつて在りし世界》では(というか一般的には)オーガと呼ばれたこいつらは、とにかくデカい。もはや全員がオリバと言って差し支えない。そして食う。戦う理由-わけ-も、信じる神-もの-も、全てが「食べること」繋がってているのが、この種族と他の種族とを大きく隔てる最大の特徴といえる。彼らはなんでも食べる。人間の骨髄が目的の無垢な奴らとは違う。なんなら困ったときはオキニの棍棒さえもポリポリ食べてしまうし、奴隷ノブラー(小型のグリーンスキンの一種)を軽食がわりに食べるときもあるし、最悪仲間だって肉親だって分け隔てなく食う。そして強力な胃と内臓と腹筋の力で全てを消化する。だからお腹はあまり役に立たない脳味噌よりも大切な場所だ。オルクがアゴを大切にするのと同様に、腹がなければ食えないし、実際死ぬ。でっぷりしたお腹はステータスでさえあるのだ。彼らは顔面も股間も心臓も鎧をつけないが、腹当てだけは全員が着けているのはこのためだ。さらに付け加えると、彼らが食べることに執着するのは肉体的な食欲以外に、それが信仰に結びついているからだ。彼らは「食べる」ことで「世界を喰らう神=ゴルカモルカ」を満足させられると考えていて、食べることとは則ち善行(オゴウル基準)に他ならない。戦って食うことは信仰と生活の両方をかけた、彼らなりの生き様なのである。ゆえに彼らは肉の預言者兼料理人(意味わからないよね)たるブッチャーに導かれ、新鮮な肉を求めて旅立つ。この戦闘集団を「戦さ組(Warglut)」と言い、故郷を離れて食料を略奪する旅(=征腹路、すなわちMawpath)に打って出る。彼らにも故郷(彼らは多くの部族に分かれて生活している)があり、夫や恋人の帰りを待つ母や子どもたちがいるのだ。真面目な話、女オゴウルは実在する。ミニチュアもある。ちなみに彼らが進行する神はゴルカモルカだが、これはグリーンスキンの神と同じものだ。オールドワールドでは「大アゴ様」を信仰していたが、最新のバトルトームで事情が変わったようだ。それ以外の設定はオールドワールドの時からほぼ変わっていないという、スケイブン以上に普遍的な種族だというわけだ。実際今は徒歩オゴウル中心の「ガットバスター」と、常冬(Ever Winter)に呪われた騎馬オゴウル中心の「ビーストクロウ・レイダー」という二つの文化的側面を持っているため、両者を組み合わせたり、あえてどちらかに寄せたりできて多様なアーミーが組めるようになった。興味が湧いてきただろうか。彼らはただ野蛮なのだというのではなく、人類の想像を超えて野蛮だったというわけだ。他の勢力とは一味も二味も違うモウトライブ、手にとってはいかがだろうか?

3. 実際強い

デカい、強い、怖い。これこそオゴウル・モウトライブの真骨頂だ。ではどれだけ強いのかわかりやすく説明しよう。まず基本的なトループであるグラットン。こいつからしてなかなか強い。こいつは棍棒だか剣だかで殴る。得物がデカイのでよく当たる(3+)。昔は4+だった。そしてこいつは重いのでだいたいダメージが通る(3+)。鈍器だから貫通しないもののその力強さたるや凄まじく2ダメージ与える。相手は震える手でアーマーセーブをすることになるだろう!これを1人3回スイングしたあと噛みつき攻撃をする。昔はやらなかった。裸だからセーブは5+だが1人4傷ある。つまり4ダメージ与えないと死なないのだ(当たり前だ)。アイアンガットやレッドベルチャーは簡単に言うとこれの武装違いだ。加えて突撃時に「ぶちかまし」を行うアーミールールが追加された。いわゆる危険タックルで、突撃ロールの出目の数だけダイスを振り、6の数だけモータルダメージというオゴウルらしいスモトリ能力だ。敵から離れていている(=空腹)と早く飯にありつくために足が早くなり、敵と近いと食事中(どんな光景か想像したまえ)なので士気が上がるという、別の意味でなかなかにオゴウルな能力もある。また、懸念材料だった少数精鋭=確保戦に弱いという図式も、「オゴウル1人で2人分カウント、モンスターなら10人カウントな。」というなんとも雑だがシンプルに強いルールによって書き変わりつつある。つまりデストラクションらしい突撃ラブミートな性質を出しつつ、大幅なテコ入れが為されたというわけだ。最近流行のサブファクションやレリックも多数収録されていて、好きなユニットやモデルを中心にした幅広い編成が楽しめる。例えば暑苦しい肉の壁をズラリと並べてもいいし、騎兵やモンスターで蹂躙するのもいい。両者を混ぜてもいい。要はオールクウォークランと一緒。あとはノブラーを死ぬほど並べても面白いだろう。多分勝てないが。新登場のギミックとしては巨大満腹鍋がある。こちらは戦闘中に炊き出し(具材は秘密)を行うことで範囲内のオゴウルが体力回復するという恐怖のちゃんこダイニングで、ポイントもかからないので絶対編入。鍋が空になったら適当に敵をタタキにするか3枚下ろしにして放り込めばもう一度使えるという微笑ましい能力を持つ。でっかいおっさんをたくさん並べる。走る。ぶつかる。食う。シンプル!個別のユニットの評価はまた別の記事にて行いたいと思うが、オゴウルのヤバさが伝わっただろうか。

ここまで読んでいただき感謝する。そしてここまで読んだからには現在AoSを始めたい人、もしくはセカンドアーミーで悩んでいる人は是非「征腹路」に踏み出していただきたい。今なら「フィーストオヴボーンの肉の方要らない」という人が少なからずいるはずだ。オシアークはかっこいいから仕方のないことだが、オゴウルは基本的に余っているはずだ!今始めない手はないぞ!

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