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【オールドワールド】王を讃えよ!!👑 新しいドワーフロードのミニチュアを手に入れろ!

ドワーフはいにしえの種族だ。(過度に)誇り高く頑強(頑固)で、技術力に優れ(細かいことにうるさく)、そして己の血族や祖先を深く敬う(ファミリーを舐められたら殺す)者たちだ。中でも彼らの王は由緒正しい高貴な血脈を持ち、博識で、誰よりも強くなければならない。それでこそ王は民の尊敬を集め、信頼を得られるのだ。また王は《怨恨の書》に記された先祖伝来の恨みつらみを晴らすという責務を負う。ドワーフに仇成す不届者を成敗し、山の王国に平和と繁栄をもたらす重積を背負えるのは、こうした強き王以外にあり得ない。ゆえに、王のミニチュアはその格式と威厳を持ち合わせたミニチュアでなければならないということは、自明というものだ。
今回は先日プレオーダーが開始されたドワーフロードのミニチュアと、ゲーム上の性能についてレビューしていきたい。

王のミニチュアを見よ!

ここからは新ミニチュアの詳細を見ていこう。個人的には近年稀に見る珠玉の逸品だと思う。この時代にこんなことを言うのもなんだが、このミニチュアは男の中の男のミニチュアだ。君も真の男(まのお -Manowar-)になりたければ、このミニチュアを隅々まで眺め、購入することだ。

あまりの出来栄えに言葉が出ない。面構え、髭、装飾、全てが威厳に溢れている。シールドベアラーに乗った王は50×50mmベース(ドワーフ4体分)、徒歩の王は25×25mmベースだ。この2体はそれぞれパーツを入れ替えて作成できるキットのようだが、余剰のパーツは今のところ期待できないのが残念だ。旧キットのシールドベアラーよりも実は人数が一人増えており、ルールにもミニチュアにもそれが反映されている。
王の身を鎧う相応しい、豪奢な装飾の数々。ドワーフ最高の職人が王のために命を削って造り上げたのだろうことが容易に想像出来る。飾りの一つ一つにデザイナーのセンスが光り輝いている。大角逆立鶏冠グロムリル兜(国宝・重要文化財)が特に気に入った。
ドワーフといえば髭だ。髭の無い男など断じて男ではない。男子失格だ。よってツルツルの温泉卵のごときエルフの兵士などただのカカシだ。とうてい男とは認められない。人間も今日から髭を蓄えろ。それはそうとこの見事な髭を見よ。髭の長さは男の生き様。王の髭ともなれば神々しいまでの髭オーラを放っている。
王の大盾を担ぐという、ドワーフ社会最大の名誉を受けた盾持ち達もまた男の中の男だ。
グロムリル鋼の鎧とその下の弾ける筋肉が、静かなる佇まいながらも迸るほどの武威を発しているボックスアートだ(意味不明)。なるほど正式名称はDwarf Lords with Shieldbearersだそうだ。shieldbearerは2単語の名詞句ではなく1語の名詞のようだ。homeworkと同じ構造だな。背景に写っているのは山砦(マウンテンホールド)の城門であろうか。後には引けない不退転の決意と、生ける城門たる王の絶対的戦闘力を感じさせる。

んーーー、最高すぎる。これぞ荒ぶるドワーフ益荒男魂の頂だ。買うしかない。さすがドワーフの造形には変態的な執念を持つGWだ。あんたが大将だ。最強無比のドワーフ総軍(スロング)を率いる将軍はこうでなくてはならない。いや、王(キング)であり将軍(ジェネラル)なのだから王将(キング・ジェネラル)だ。

王の食堂、グレートヒル・キングジェネラル(アローズ最寄の末広町店)

王の武を識れ!

王のミニチュアが最高なのはよく分かったとして、次はその設定面からも王の素晴らしさを讃えようと思う。ドワーフの社会は山脈をくり抜いて造られた要塞都市を単位としているが、「ドワーフ王」とは即ちこれらの都市に住まう最も強力な氏族の族長のことである。なので都市の数だけ王がいる(小規模な都市であれば「キング」の代わりに「セイン」や「ロード」が治めている)。その地位は世襲され、王の死を以てその長子に受け継がれるのが慣わしだ。彼らは名目上ドワーフの大都カラザ=カラクに座す至高王(ハイ・キング)に服属するが、都市ごとに独立した政権を持っていて独立した豪族である。彼らを政治的に補佐するのは要塞都市の中でも最も歳経た者たちで構成される長老議会で、武力的に補佐する者たちが何を隠そうあの「槌振る者」ことハンマラーと、「盾担ぐ者」ことシールドベアラーなのだ。ハンマラーについては説明不要だろう。彼らは王自らが選んだ猛者中の猛者で、王の護衛隊だ。だがシールドベアラーは猛者であることに変わりはないが、王を担いで戦場に出るという、名誉栄光の極みとも言うべき地位にある者たちだ。王様が大盾に乗って担がれる姿は人間の目からするとあまりに珍妙な発想に見えるが、人間の常識でドワーフの強さを測ってはいけない(戒め)。

屈強なハンマラーと共に最前線に立つ王の雄々しき姿。このモデルは当然メタル製の旧モデルだが、ドワーフ一人分高いところにいるので文字通り段違いに目立つ。巨大なモンスターなきドワーフアーミーのセンターピースは、高みから軍を率いる王その人だ。

想像して欲しい。身体一つ分高い位置からものすごい筋力で振り下ろされる雷光の如き大斧(もしくは鉄槌)の一撃を。戦場のど真ん中で王様を担ぎ上げるなど一見馬鹿馬鹿しい試みに見えるが、ドワーフの筋力は人間のそれとは比較にならない。その中でも力自慢のエリートたちが体育祭の騎馬戦めいてガッチリ王を掲げ上げているのだ。たぶんエスカレーターや空港の動く歩道くらいしか揺れないだろう。ドワーフの平均身長が150センチくらいとしたら、おそらく1.2メートルは高いところで戦うことができるわけだが、そうなると敵は約2.7メートルの敵と相対するのと同じか、それ以上のプレッシャーを受けることになる。これはセーム・シュルトやチェ・ホンマンよりさらに大きい。そして相手はトランクスを穿いたK-1ファイターではなく完全武装のドワーフキングだ。頭上から王の攻撃が降ってくるわけだから近づくことなど出来はしないし、近づいたとしてもまず盾持ちにしばかれて死ぬ。そもそも王の周りにはあのハンマラーがひしめいているのだから、王の足元にたどり着く前にトマトケチャップになるのが関の山だ。つまりシールドベアラーは完全無欠のフォーメーションだということだ。考案者はカラク=ヒルンのアルリック王だそうだが、こうすることで長身の相手や巨大なモンスターと正面切って戦えると考えたらしい。最高に冴えてるとしか言いようがない。

グリフォンに乗ったハイエルフのプリンスと丁々発止の一騎打ちの最中のドワーフ王の勇姿(ベースの貼り替え前)。シールドベアラーという存在に説得力を持たせるには、やはりミニチュアを見るのが一番早い。

王と共に戦え!

ゲーム上の話をしよう。シールドベアラーのオプションを選択するといくつかいいことがある。まず傷(最大負傷度)が3上昇する。キングであれば合計6だ。接7耐5防4+が傷6と考えるとかなりの耐久力になる。加えて盾持ちが接5攻4貫通-1で3回攻撃するので攻撃回数が単純に増えるし、その攻撃も侮れない強さを誇る。単純に合計7回攻撃するのだから強くないはずがない。さらにキングには125ポイント分のルーンアイテムを持たせることができ、カスタマイズ性が他のアーミーよりも断然高い。攻撃回数を増やすのも、モンスター殺しにするのも、ガッチガチのムキムキマンを作るのも思いのままにビルド可能だ。問題は足の遅さだが、どうせジェネラルは狙われるから遅かれ早かれ戦闘になるので深く考えなくていいかもしれない。加えて士気値はゲーム中最高の10!将の威厳がビンビンにイキリ立っている。
というわけで、ドワーフアーミーを始めるにあたっては必ずゲットせねばならないミニチュアであることが、ここまで読んだ人なら骨身に沁みて分かったことだろう。さぁ、まだ間に合う!いますぐプレオーダーしにGWのウェブサイトを開こう!

◇次回入荷は・・・!?

今回は以上だ。

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