問いかけから自己評価する、読書を通した学習の質
2021/02/22 読みやすくするため、一部加筆しました。
本を読んだときに、私はどれくらい吸収できたんだろうと不安を覚えることがあります。
そこでどれくらいの質の問いかけを作ることができるかという確認から、本から学んだ質を自己評価しています。その方法を簡単に紹介します。
理解度チェックの手順
・本を読み終わったら5分ほど時間を取る
・その5分で、自分の仕事に役立ちそうな手強い問いを作る
・自分で作った問いの質から理解度を自己評価する
もし本から十分な理解ができた場合に作れる問い
自分で作った問いに答えるのではなく問いの質をみてみます。
幅広い観点の問いを作れたなら、広い観点で理解したといえますし、複雑な概念を一つずつ解きほぐすような連続した問いであれば、プロセス立てた理解をしているといえるでしょう。
何か役立てることを目的とした本の場合では、現実世界で起きる原因と結果と、その関係(メカニズム)が解説されているはずです。
・「原因」
・「結果」
・「原因が結果を引き起こすメカニズム」
この三つが問えるといいですね。
暗記だけでは答えられない問いもいいですね。自分の経験を開いて関連づけなければ答えられない問いをつくってみるのもタフな理解度チェックになります。例は後述しますね。
不十分な理解だった場合、どんな問いを作ってしまうか
問いを作ることができなければ単に文章を読めただけで、理解しているとはいえません。キーワードを出して「○○とは何か?」という問い方では暗記している程度の理解です。現実で使える知識にはなっていないでしょう。
ジェフリー・ムーアのキャズムの例
キャズムをどれくらい理解できているかの問い
1.キャズムに落ちたプロダクトを5例あげてみよう。また落ちたといえる根拠をあげよう。
※本に紹介されていない異なる業界が望ましい。
2.キャズムに落ちたけれども、乗り越えたプロダクトはなんだろう。どのような乗り越え方をしただろう。それまでの業界慣習とは異なった新たな考え方はあっただろうか。
3.いま携わっているプロダクトがもしキャズムにハマったとしたら、どのような原因からだろう。そしてどのような方法をとれば、その原因に対処できるだろう。
4.キャズムと以下の概念と紐づけるとどのような事が考えられるだろう。
・ホールプロダクト
・プロダクトライフサイクル
・戦略キャンバス
・狩野モデル
・バリューチェーン
5.上記を自分のプロダクトに紐づけるとどのような事が考えられるだろう。
こんな感じで気軽に問いを作ることで、自分がどれくらい理解しているのか、どのような傾向で理解しているのか、どのように他の概念や自分の仕事と関連づけて理解しているのかを試せます。さらに自分の仕事に関連づけることで、本からのインプットがすぐに役立てられます。
ぜひ試してみてください。
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